2010年06月13日 23:37
貝原益軒は養生訓のなかで次のように書いています

養生訓 - 第1巻より
[人生3つの楽しみ]
およそ、人の楽しむべきことには3つある。1つめは、人として正しい道を歩き、悪事をはたらかず、善を長く楽しむことである。2つめは、身に病がなく、快く楽しむことである。3つめは、長命で、人生を長く楽しむことである。
金があり身分が高くても、この3つの楽しみがなければ、真の楽しみはない。したがって、富貴は「三楽」に入らないのである。
もし、心に善を楽しまず、また養生の道を知らないために病気がちで、そのはてに短命で終わる人は、この三楽を得られなかったことになる。人として生まれたからには、この三楽を得る計画がなくてはならない。この三楽がなければ、いかに大金持ちで高貴な身分であっても、人生に得るものはないであろう。
養生訓 - 第2巻より
[心の楽しみを知れ]
ひとり家にいて、静かに日を送り、古書を読み、古人の詩歌を吟じ、香をたき、古い法帖を広げ、山水を望み、月花を愛で、草木を慈しみ、四季の景色を楽しみ、酒うをほろ酔い程度に飲み、庭で作った野菜を煮る。
これらはみな、心を楽しませ、“気”を養う助けとなる。貧賤の人でも、この楽しみはいつでも実行できる。もしこの楽しみを知ったならば、富貴ではあってもこの楽しみを知らない人に勝るであろう。
口語 養生訓 - 原著:貝原益軒 訳註:松宮光伸
人が健康に人生を過ごしていくには、『楽しみ』が必要不可欠です!!
仕事であろうと趣味であろうと子育てであろうと、なにか心の『楽しみ』を見つけることが大切です。
なんでもないことや対人関係でも見方を変えたり、自分ルールを作ったり、設定を妄想したりと考え次第で楽しむことができますし、いつも「楽しむためにはどうすればいいか」という視点でいるようにすれば、『楽しみ』を見つけることに慣れてきます。
三楽を得る計画を練り、少しでも楽しく過ごすように努力しなければなりません。
また、貝原益軒は、現代で言えば読書やカラオケ・アロマ・絵画・ガーデニング・音楽鑑賞・ハイキング・旅行・写真撮影・家庭菜園なども“気”を養う『楽しみ』であると言っています。
なにかひとつ心の『楽しみ』を知り、実践することが大切なのです。
人生は色々なことがありますが、『楽しみ』を得ることが健康で生きるための養生法になります。
みなさんも『楽しみ』を知り、実践して健康に人生を過ごしていきましょう^^
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