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ゲームと攻撃性について

2016年02月13日 13:59


暴力的なゲームで遊んだ子どもは「攻撃的」になるのか:英国の長期調査


1991年から1992年にかけて生まれた1,800人の子どもに対する長期調査で、8歳のころに暴力的なゲームで遊ぶとその後の攻撃的行動やうつ的な傾向につながる可能性はあるかが分析された。


子どものころに暴力的なゲームをプレイすると、暴力に走りやすい性格やうつ的な傾向が生じやすいかについて、長期調査に基づく論文が発表された。

英国に拠点を置く研究者のグループが行った調査研究は、「Avon Longitudinal Study of Parents and Children」(親と子どもに関するエイヴォン長期研究)の研究対象となった1,800人の子どもたちに関して行われたものだ(1991年から92年にかけて生まれた1万4,000人の子どもたちに関して、8歳~9歳のときに2,400人にアンケート調査を行い、その後15歳になったときに5,000人に調査を行った。8歳~9歳と15歳の両方の調査で答えた人数が1,800人になる)。

アンケートの質問は、子どもたちがプレイしているゲームのジャンルに焦点を当てたもので、その結果は、うつ的な傾向と「行為障害」(攻撃的で反社会的な行動)の両方のリスクを算定するためにフィードバックされた。

社会経済的な状況、家族構造、いじめ被害、メンタルヘルスの家族履歴、IQなどの要素を考慮に入れた分析の結果、8~9歳頃に暴力的なゲーム(この調査ではシューティングゲーム)をプレイしていた子どもたちが、その後行為障害的な状態を見せる可能性はわずかだけ上昇した。しかし、統計上有意の境界線上であり、影響は弱い、と研究者は結論づけた。暴力的なゲームと、青年期のうつ的な傾向の間の結びつきは示されなかった

「今回の結果は、暴力的な内容が含まれる可能性の高いヴィデオゲームを子どものときにプレイすることと、青年期後半に行為障害を示すリスクが増えることの相関は弱いことを示している」と、論文の結論には述べられている。

2015年4月には、オックスフォード大学の調査で、暴力的なヴィデオゲームがほかの種類のゲームよりも幼い子どもたちの行動に悪影響を与えるとは考えにくいとされた。この調査は英国の小学生を対象に行われたもので、影響を与える可能性があると考えられるのは、ゲームの種類ではなく、ゲームをプレイする長さだと述べている。

また、これよりも前に米国で行われた長期間の調査では、この問題をより深く考察した結果、暴力的なゲームと行動には関係がないことがわかったとしている。また、以前に行われたいくつかの研究については、不備のある方法を使用していたとも主張している。2014年に完了したこの調査は、暴力とヴィデオゲームを巡ってメディアで繰り広げられている議論は、貧困や教育など、さらに重要な問題から「社会の注意をそらせるもの」だと結論付けている

なお、2015年に起きたインターネット・サーヴィスプロヴァイダーTalkTalk社の大規模なハッキングでは、暴力的なゲームをしていたティーンエイジャーが、ハッキングに関わったとして逮捕された。保釈金を納めて釈放されたこの少年についてメディアは、プレイしていたゲームと起訴された犯罪とを関連付けた。英国のゲーム業界はこの報告に反論し、「ゲーム中毒や反社会的行動」と、ゲームを「バランスよく」プレイすることとの間に「相関はない」と述べている。

     - WIRED.jpより引用 -



長年議題に上がることの多い“ ゲームと犯罪の関係 ”についてですが、今回の調査では関係がないと分析されました。

よくゲームのせいにする意見を見聞きしますが、「ゲームに責任転嫁しているだけじゃないの?」と思っていたほうなので、今回の新たな追跡調査は貴重なデータだと思います。

暴力的なゲームというものがどの程度のものかわかりませんが(虐殺・拷問とか?)、結局のところは「環境」だと思っています。

商売柄、小中学校の先生たちと話す機会が多いですが、結局のところなにか問題のある子供はなにかしら親・家族にも問題があると言われます。

当然それだけを原因にしてしまうのも問題ではありますし、親・家族に問題がある子供が全員犯罪者になるという極論を言うつもりもないですが、やはり家庭環境を含めた環境に問題があると思いますね。

攻撃的な人の環境の歪みが結果的に暴力的なゲームで発散していたということはあっても、暴力的なゲームを起因として攻撃的にはならないと思ってしまいます。

本文にもありますが、暴力とゲームの議論は家庭環境・貧困・教育など、さらに重要な社会的な問題から「社会の注意をそらせるもの」なんでしょう。

ゲームのせいにしておけば、より複雑で困難な問題を避けれるわけですからね^^;


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