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健康になるにはどうしたらいいの? 東洋医学・現代医学・食育・スポーツ・自己啓発・美容など、様々な健康情報を気の向くままに書いていく情報日記。
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2014年09月19日 22:53
深部体温 37℃~35℃
意識は正常だが、動作が鈍くなる。寒さによる身震いが起こる。
深部体温 35℃~33℃ 〔軽度〕
正常な判断力が低下し、意識がはっきりしない。うまく会話できず、ふらつく。
深部体温 33℃~30℃ 〔中度〕
ふるえがなくなり、意識レベルはさらに低下。歩行不可、不整脈・筋硬直が起こる。
錯乱状態・支離滅裂・閉口になりうる。
深部体温 30℃~26℃ 〔重度〕
意識がなくなり、腱反射も消失。心拍・脈拍微弱で心室細動も起こる。
深部体温 26℃~ 〔重篤〕
筋硬直・脳波消失。心停止。
- 全程度に共通 -
基本は、『隔離』 『保温』 『加温』 です。
風・雨・雪に晒されるような場所を避け、衣服が濡れている場合はそれらを乾いた暖かい衣類に替えさせ、暖かい毛布などで包みます。衣類などは緩やかで締め付けの少ない物が望ましいです。
脇の下や股下などの太い血管(主に静脈)がある辺りを湯たんぽなどで暖め、ゆっくりと体の中心部から温まるようにします。
この時に無理に体を動かすと、手足など末端や表皮の冷えた血液が体を動かすことで血管が拡張することも手伝って体内をくまなく循環してしまい、内臓の発熱量を低下させ、心臓や脳の体温も下げ、全身が芯まで冷えることになります。(これは山の滝行などで冷水により急激に体を冷やしても起きることがある。)
なので、体を温めさせようと運動させるのは逆効果であり、中心側からゆっくり暖まるよう工夫することが大切です。
- 対処法・軽度 -
とりあえずどんな方法でもよいので体を温めるようにして、温かい甘い飲み物をゆっくり与えます。
ただしコーヒーやお茶の類いを与えると、利尿作用で脱水症状を起こすので利尿作用があるものは避けたほうがいいです。
アルコール類は体は火照るが、血管を広げて熱放射を増やし、さらには間脳の体温調節中枢を麻痺させて震えや代謝亢進などによる体温維持のための反応が起こりにくくなるため、お酒は絶対与えてはいけない。
体の温まる甘い飲み物は効果的ですが、意識がはっきりしていないと飲み物で溺死する危険性があるので、意識障害が在る者には飲ませてはいけません。
また、リラックスさせようとしてタバコを与えるのも、末梢血管が収縮して凍傷を起こす危険があるので吸わせないようにしましょう。
眠ると代謝や震えによる熱生産が低下するので、十分に温まるまでは覚醒状態を維持させます。
この段階では少々手荒に扱っても予後はいいので、出来るだけこの段階で対処すべきです。
- 対処法・中度 -
軽度と中度とでは、かなり対処法が異なるので注意が必要になってきます
中度以上の低体温症は、速やかに医療機関へ搬送する手配することが第一になってきます。
軽度のうちは本人が寒気を訴えるので加温をしたり病院へ搬送したりすることを考えますが、中度に進むと、逆に意識水準が低下して保温に無関心となってくるため「大丈夫です」などの返答をするが、安易に鵜呑みにせず救護者が客観的に全身症状から低体温症を判断することが重要になります。
また軽度で温めたが、中度では病院にくる前に体表加温してはいけません!
中等度以上の低体温症に対して体表面を加温すると、手足にある冷たい血液が心臓に戻り、中心温度が下がりショックをおこす危険性が出てきます(ウォームショック)。
外部から温熱器具で暖める積極的表面再加温は、かえって種々のリスクを伴います。
医療機関での加温した輸液の注入・胃腸の温水洗浄などによる積極的中心再加温が原則になるので、-共通-のところで説明したように風雨を避け衣服を着替えさせ毛布で包むまでにしましょう。
ただ、軽度ではまだ震え等での自発的な熱生産能力が残っていますが、中度以上になるとそうした生理機能も障害されており、保温のみで回復を期待するのは難しいため、流れが遅い静脈の血を暖めるので体表から中心加温でき、冷たい血液の戻りによる中心体温の低下によるショックが起こる危険が少ない脇の下や股下をゆっくり温めることは大切になってきます。
また、動かしたり運動させたりすると、手足から停滞していた低温・低酸素・高カリウムの血液が心臓に戻り、心室細動などの異常を引き起こす事もあるので、出来るだけ安静を心掛けましょう。
比較的穏やかに暖める事は可能であるが、裸で抱き合うと、体の表面を圧迫して余計な血流を心臓に送り込んで負担を掛けるので、裸での添い寝は避けるべきです。
同様の理由で手足のマッサージも行ってはいけません。
とにかく安静にする必要があるので、風雨を避けられる場所に移動するにも、濡れた衣服を着替えさせるにも、介助者がしてやるようにし、出来るだけ当人には運動させないようにする。
心室細動により非常に苦しむ事もあるが、心臓停止状態以外では胸骨圧迫も危険であるため、しないほうがいいです。。
(※Wikipediaにうまくまとめられてたのでそこから引用・改変しました。)- 対処法・重度 -
呼吸が停止しているか、または非常にゆっくりな場合は、人工呼吸を行って呼吸を助け、心臓停止状態にある場合は、胸骨圧迫を併用する。
心臓が動き出したら胸骨圧迫を止め、人工呼吸を行う。この場合はマウス・トゥ・マウス式の人工呼吸の方が、人間の吐息であるために暖められていて都合がよいとされています。
重度の低体温症まで至ると、たとえ病院で集中治療を行っても生存率が芳しくなくなるため、軽度・中度の段階で早めに対処して食い止め、重度まで進行させない予防が重要になってきます。
ただし、3時間以上も経って後遺症もなく回復したケースもおり、医療機関に手渡すまではあきらめずに行いましょう(小児では特に回復の可能性が高いです)。
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