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小児の養生法

2014年02月16日 22:23

  養生訓

 小児を育てるには、三分の飢えと寒さを残しておくべきである、と古人はいっている。その意味は、小児は少しくらいひもじかったり、寒かったりするほうがよい、ということである。小児に限らず、大人もまたこのようにすべきである。
小児に、味わいのよい食を飽きるまで食べさせ、着物をたくさん着せて暖めすぎるのは、大きな災いとなる。俗人と婦人は道理に暗く、子を養う方法を知らない。ただ、飽きるまでうまい物を食べさせ、着物を厚く着せて暖めすぎるので、必ず病に多くかかったり、短命に終わってしまうのである。貧しい家の子は、衣食が乏しいゆえ無病で長生きするのである。


  養生訓

 小児の胃腸は小さく、もろい。したがって、食に傷められやすい。つねに、病人をみるようにしなさい。小児は“陽”が盛んなので熱が多い。つねに熱を恐れて、熱をもらす(こもらせない)ようにしなさい。暖めすぎれば、筋骨が弱くなる。天気のよい日には、外に出して風や陽にあたらせなさい。このようにすれば、身体堅固になって、病気になることはない。
 肌につける着物は、古い布を用いること。新しい布地や新しい綿は、暖めすぎてよくない。用いてはならない。

口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸



小児は、頭も身体も内臓も十分に発達していませんから、親がきちんと見守っていなくてはいけません。

とはいえ、なかなか貝原先生は厳しいことを言いますf^_^;

こうやって言うのは簡単ですが、いざ自分の子供のこととなると過保護になってしまうことのほうが多いですからね。

三分の飢えと寒さを残しておくのは、忍耐が要りそうです^^;

でも、確かにいま長生きしている70・80代の人たちは、過度な暖房器具もなく大根飯とか質素な食事だけでここまできているわけですから、現代においては少し気にかけ過ぎているのかもしれません。

とりあえず、病人をみるように小児を見つつも、厳しさを少しもつことが、養生訓から見る小児の健康法のコツかもしれませんね^^


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