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入浴関連死に注意!!

2013年12月27日 00:01

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かなり寒い季節になりました。

そんなとき、お風呂に入るのはとても気持ちいいものですよね。

血の巡りもよくなり、身体が温まります^^


でも、冬場の入浴、特に高齢者がお風呂に入るときは気をつけなくてはいけません。

高齢者が自宅などで入浴中に意識障害を起こして溺れたり、脳卒中や心筋梗塞などを発症して急死する 『 入浴関連死 』 が、冬場に多発しているのです

入浴関連死は、全国で年間約17000人以上に上ると推計されており、無視出来ない数の方達が入浴中に亡くなられています。

入浴中の脳卒中での死亡は不慮の事故ではなく、病死に分類されるため、入浴関連死の全体像はよく分かっていないのですが、温度差による血圧の急な変化が原因と言われています。

冬場の寒い脱衣所や浴室では、急に体温が奪われることによって血管が縮んで血圧が上がります。

そして、温かい湯船に浸かると、今度は熱によって血圧が上がり、その後血管が広がって急速に下がります(ヒートショック)。

ヒートショック
 (東京ガスのHPから引用)

こうした血圧の急変動が、意識障害の引き金になって溺れたり、脳卒中などの発症につながるのです。

また、温かい湯船に長く浸かることで、不思議な感じがするかもしれませが脱水症状をおこして熱中症にもなりえるといいます。

現在も、気候や入浴していた時間、お湯の温度など詳細なデータを収集してさらなる実態把握を進め、防止策につなげようと厚生労働省が調べています。


全体像がわかっていないですが、冬場や寒冷地で入浴関連死リスクが高まっていることはわかっています。

ということは、やはり寒さ・温度差対策をすることは入浴関連死の予防には重要なことだと思います

   ~ 予防策のポイント ~

 ・ 脱衣前に熱めのシャワーを高い位置から浴槽に向けてかけて、浴室を暖める。
 ・ 脱衣前に浴槽のふたを開け、浴室と脱衣所をつなぐドアも開けて温度差をなくす。 
 ・ 浴室暖房機があれば、積極的に使う。
 ・ 浴室や脱衣場の壁に断熱材を入れたり、窓を二重ガラスにする。
 ・ いきなり湯船に入らず、かけ湯をして体を馴染ませる。
 ・ 湯の温度が高いと血圧変動も激しいので、38~40℃のぬるめに設定する。
 ・ 体調が万全でない場合は入浴しない。
 ・ 飲酒直後の入浴は避ける。
 ・ 水分補給のために、入浴前後には水を飲む。
 ・ もしもの時のために、家族がいれば、ひと声かけてからお風呂に入る。


高齢者は、温度に鈍感になっていることも多いので、まわりの人達が気をつけることも必要です。

自分も家族も、これらのポイントに気をつけて、入浴関連死にならないようにしましょう^^



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