2013年12月17日 01:08
残り物 福祉を救う
「フードバンク」好評
愛知県常滑市社会福祉協議会を拠点に、市内の大型商業施設から賞味期限の近いパンなどの食品を無償で譲り受け、知多半島各地の福祉施設に配る「フードバンク事業」が始まった。9月下旬の開始以来、すでに食品計5トンを福祉関係の24団体に配った。食費負担の軽減につながるなど関係者らに好評だ。
商業施設から今年に入り、名古屋市でフードバンク事業を手掛けているNPO法人に食品取り引きの依頼があったのがきっかけ。この法人から相談を受けた知多市のNPO法人「地域福祉サポートちた」と周辺の福祉団体が協議し、事業化を決めた。「フードバンクプロジェクト@ちた」の名称で、知多半島各地の高齢者、障害者らの施設から食品の受け入れ希望を募った。
商業施設から受けとっているのは、バナナを中心とした野菜・果物類や、その日に賞味期限を迎えたパン。社会福祉協議会職員らが週4回、店から回収している。他に名古屋のNPO法人の仲介で集まったトマトの缶詰やコーヒーなどもあり、受け入れを希望した24団体が品物を取りに来ている。
受け入れ団体の一つで、障害者向けデイサーービスなどをしている愛知県美浜町の「チャレンジド」の茂大祐さんは「おやつ作りなどに役立てている。生活が困窮している地域の人への再配分も進めたい」と意気込む。
常滑市社会福祉協議会の山下圭一事務局次長は「食費を浮かせることで施設利用者の待遇改善も期待できる。品数を増やしながら各施設を支援できれば」と話している。
- 中日新聞より引用 -
すばらしい取り組みだと思います!
前から言われていることですが、日本は衛生や形にうるさく、それに売り手業界が対応していった結果、現状のように大量廃棄が当然のように行われてしまっています。
日本では、年間1900万トンの食品廃棄物が排出され、そのうち500~900万トンが食べられるのに捨てられる“ 食品ロス ”だと言われています。
そんな食品ロスを減らそうとして生まれたのが“ フードバンク ”という考え方です

フードバンクとは、包装の傷など、食品の品質には問題がないにもかかわらず、市場で流通出来なくなった食品を、企業から寄附を受け、生活困窮者などに配給する活動のことです。。。
当然、賞味期限切れなど品質に問題のある食品は、配給の対象とはしていません。
提供を行う企業にとっては、廃棄に掛かる金銭的な費用を抑制できるだけでなく、食品廃棄物の発生を抑え、福祉活動に貢献しているという面で企業価値の向上にもつながってくるので Win-Win の関係が築けているというのもポイントです。
フードバンクはアメリカ発症で、すでに40年以上の歴史があります。
コンビニやスーパーなどで大量に廃棄されているという話はよく聞くことですが、その日に賞味期限を迎えたものを配給してロスを無くすというのはとてもいい試みだと思います^^
日本でもやっとこの考えがスタートし広まっているところですが、まだまだ食糧の無駄は生産元・製造元・販売元・家庭に残っています。
最近では、規格外商品も出回るようになりましたが、見かけと大きさが規格外だからと廃棄されているものも多いです。
私たちが目にする前に葬られてしまう食品が多く存在しているのです。
[いただきます。]の記事でも書きましたが、家庭でもほんとうに簡単に食事を残す人が多いです。
牛や鶏が殺され精肉されているということや農家の人が一年がかかり、またはそれ以上の年数をかけて作られていること、それらを調理して料理を作った人のことを理解していれば、残すという行為は減ると思うのですが…。
毎年、世界で生産される食料の3~5割、最大約半分に当たる20億トンもが廃棄されているといわれています。
こういったフードバンクという考え方とともに、もっと“食品ロス”が減らせる努力をしていかなくてはいけないですね。
食問題にスポットをあてた映画は多くありますが、「Taste The Waste - もったいない!」・「ありあまるごちそう」は、食品ロスを題材にしています。
youtubeにあった予告編を貼っておくので、ぜひ本編も見てみてください。。。
Taste The Waste - もったいない!
ありあまるごちそう
[[ 目次 / 全記事はこちらから ]]
↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m


コメント
コメントの投稿