2013年10月15日 23:10
チキンナゲット 肉は半分以下 米大手2店 教授ら調査
米国の大手ファストフードチェーンが販売する、鶏ひき肉に小麦粉などをまぶして揚げた食品、チキンナゲットの中身半分が鶏肉ではないと、米国のミシシッピ大の教授らが発表した。
米国では、学校給食やレストランの子ども用メニューとしても提供されるほど人気の食品だけに、注目を集めている。
調査チームは、米国の大手ファストフードチェーン二店舗で販売されていたチキンナゲットを顕微鏡で調査。
一つ目は、半分が鶏肉だったが、半分は鳥の脂肪や血管、臓器などが使われていた。二つ目は、40%が鶏肉で、残りは鳥骨や軟骨で占められていた。
教授らは、個別の店舗名は発表しない方針。調査結果をまとめた論文は、米医学雑誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された。
結論として、「チキンナゲットはほとんどが脂肪で、名前は誤解を与える」と指摘している。
- 東京新聞より引用 -
この記事のおもしろいところは、「チキンナゲットという名前は、鶏肉100%ではないので誤解を与える」という点です^^
鳥の脂肪・血管・臓器・骨・軟骨が使われていることは別によくて、“商品名”がいけないと指摘しているのです。
つまり、鶏ひき肉100%ではないと始めから半分わかって調べたんでしょうね。
調査をしたリチャード・D・デショーゾ博士は、「われわれ医師は、タンパク質源を摂取するのに鶏肉を食べることを奨励している。問題は、低脂肪の鶏肉に人為的に他の部位を混入しそれをミンチにして油で揚げたものを、チキン(鶏肉)と呼んでしまうことだ。」と言っています。
ほとんどが塩・砂糖・鶏の脂肪で構成されているチキンナゲットを鶏肉だからと手軽に食べてしまうと、栄養過多になってしまうので注意が必要だというのが、カロリー計算だけではなく中身からもわかったといえます。
もともと、こういった食品は身体に良くないのです。。。
あれだけ安くつくられているんだから、なにかカラクリがあるのは当然といえます。
脂肪を多く混ぜれば、旨味が増しておいしくなるし、さらに血管・臓器・骨・軟骨を入れればカサを増やすことができ、ローコストでおいしく作れるんだからそりゃあ入れると思います。
こういった話はめずらしくありません

知りたくなかった人には申し訳ないのですが^^;
例えば…
[ ミートボール ]の場合、《端肉》という牛の骨から削り取る味もしないドロドロのものに、安い卵を産まなくなった《廃鶏》のミンチ肉を加えてカサを増やし、やわらかさを出すために《組織状大豆タンパク》を加え、《ビーフエキス》・《化学調味料》を大量に使用して味をつけ、歯ざわりを滑らかにするために《ラード》・《加工でんぷん》を投入し、《着色料》・《酸化防止剤》を入れて見た目をよくし、長持ちするように《保存料》・《pH調整剤》を使用して、ミートボールの完成です!
あ、工場で大量生産しなくてはいけないので、工場のことも考えて《結着剤》・《乳化剤》も入っています。
忘れていました。いまのだけでは、ミートボールだけでしたね。
これにソースもついて売っていました。
そのソースは、薄めた《水あめ》に《カラメル色素》・《化学調味料》を加えてソースもどきをつくり、そこにトマトペーストに《着色料》で色をつけて、《酸味料》で酸味を調節し、《増粘多糖類》でとろみをつけたケチャップもどきを混ぜてできあがり。
それをミートボールにからめて真空パックすれば完成です^^
ざっと書きましたが、もちろん市販されているものがすべてこうなっているわけではありません。
ただ、売られている商品の裏をみてみると、大体さっき《 》で書いたところのものが入っていると思います。(あ、端肉とはいえ牛肉、廃鶏とはいえ鶏肉なので、牛肉・鶏肉と書いているはず。)
今回のは一例であって、いろいろと他にも工夫して売っているところもあるでしょうね。
あと[ ハム ]の場合、豚肉だけでは原材料として高すぎるので《大豆たんぱく》・《卵白》・《乳タンパク》・《海藻摘出物》などでつくられた肉用のゼリーを加えます。
この段階ではぶよぶよの肉の塊ですが、加熱すると肉用ゼリーが固まり、ちゃんとしたハムの形になります。
そこに、薄くなった旨味を高めるために《たんぱく加水分解物》を入れ、《加工でんぷん》・《化学調味料》・《着色料》を加えて色や弾力を持たせます。
もちろんこれも市販されているものがすべてこうなったいるわけではありません。
きちんとした製法でつくられているものもあります。
その他にも例はありますが、この辺にしておきます。
ようはなにが言いたいかというと「安いものは安いなりの理由がある」ということです

チキンナゲットもミートボールもハムも、そのままなら高いはずなのです。
それを安くして売ろうとするならば、いろいろな工夫?をしなくてはいけないということ。
結果いろいろなものが入ってしまうのはごく自然なことだと思います。
ただ、それが安くするために身体に良くないが入っていたとしても。
わたしたち、消費者は選択する権利をもっています。
出費を抑えようと思えば安いものを買えばいいし、料理が面倒であればチンするだけのものを買えばいい。
逆に、素材をいいもの・無添加なものが欲しいときはそれなりのお金を払って買ったり、自分でつくればいいのです。
なんでもかんでもダメというのもおかしい、とわたしは思います。
安さ、便利さ、家庭で出せない旨さが必要なときもあるわけですから。
市販品であれば、商品の裏をみれば何が入っているのかわかりますから、それを見ればいいわけです。
今回のニュースのような場合は、こうやって調査結果をしらないとわからないこともありますが、大体安ければなにかやっていると思ったほうがいいでしょう。
わたしたちの周りにはさまざまな食品がありますが、自分はどういったものが欲しいのか、よく吟味して自分の買うものを選択するようにしてくださいね

[[ 目次 / 全記事はこちらから ]]
↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m


コメント
紅ちどり | URL | 42zQii4Q
贅沢な食事
本当に安全なもの、体の栄養になるものが、私たちにとって一番のご馳走ですね。
そして、それを求めようとすると、食費がすごいことになる!!
主婦にとっては頭の痛いところです。
鶏肉が好きなのに、以前から「チキンナゲットはちょっと気持ち悪いなあ・・・」と思っていたので、口にすることはほとんどありません。
この記事で、なんとなく気持ち悪いと感じるその理由がわかって、すっきりしました。
でも、「気持ち悪い」と思ったなら、自分で調べなくてはいけないですね。反省です。
ミートボールは、本で「危険だ」と読んだことがあったので、これも避けていました。
やっぱり「自分で作る」のが、何より安全と言えるかもしれません。
( 2013年10月16日 11:10 [Edit] )
JAKUTAKU | URL | srF/8RA2
Re: 贅沢な食事
>紅ちどりさん
コメントありがとうございます
“すっきり”の役に立ててよかったです^^
自分もかなり調べてから書くようにしていますが、「某ハンバーガーショップの肉はミミズの肉」といった都市伝説もインターネット上では真実かのように書いてあることもあるので、調べるときは注意してくださいね^^;
紅ちどりさんがおっしゃるように、安全でイイものだけを食べようと思ったら食費はすごいことになってしまいますよね^^;
お金があればいいですが、そんなわけにはいきませんもんね。
もしくは、いまの世の中完全に食品添加物を避けて天然のものだけを食べようと思ったら、自給自足するしかないのかもしれません…。
>やっぱり「自分で作る」のが、何より安全と言えるかもしれません。
そうなると確かにそれが一番ですよね^^
でも、味噌や漬物のように昔は自分のうちで作っていたものも、いまは買ってくることが多くなったので、やっぱりどこを妥協してなにを食べるかを吟味しないといけませんね。
( 2013年10月16日 21:36 [Edit] )
コメントの投稿