2013年09月25日 23:08

ここ数年で、街中で 『 電動車いす(シニアカー) 』 をよく見かけるようになりました^^
電動車いすは、足腰が弱った人でも運転でき、荷物も乗せれるので、近くへの買い物や散歩・グラウンドゴルフなどの移動に使うこともでき、徐々に普及してきました。
電動車いすは高価なものですが、福祉制度が整っていくに従い、補助が出たりレンタルすることができたりして、ますます利用者が増えていっています。
しかし利用が増えるということは、マイナス面も出てくるということです。
電動車いすを利用中の交通事故・関連事故が増えてきているのも事実です。
安全に活用するために、電動車いすの特徴や交通ルールを知っておこなければいけません。
というわけで、今回は安全に活用できるように『 電動車いす 』についてみていこうと思います

※ 電動車いすには、大まかに分けて [ ジョイスティック型(標準型)・ハンドル型・簡易型 ] の3種類があります。

今回の記事の中でいう電動車いすは、“ハンドル型”のことを指しますのでそのつもりで読み進めていってくださいm(_ _)m
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◇ 電動車いすとは
電動車いすは、電気充電式のバッテリーで動く、高齢者・障害者を対象にした乗り物です。
免許などは不要で、歩行者として扱かわれます。
なので、歩道を走るのが原則とされ、大人の速歩き程度の速さである時速6kmまでと定められています

歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと、自動車・原動機付自転車と外観が明確に識別することができることとも定められています。
◇ 電動車いすの特徴とは?利用者はどんな人?
電動車いす(シニアカー)は、基本的に高齢者を対象に作られています。
自動車の運転経験のない高齢者でも非常に扱いやすく、アクセルレバーやペダルを操作するだけで簡単に加減速ができるようになっています。
また、加速はゆっくりで急に飛び出す心配は無く、曲がるときには自動減速、アクセルレバーを戻せば自動的にブレーキがかかるなどの機能もついているので、安心して乗ることができます。
片手が使えれば運転することができるため、足腰の弱ったかたや片麻痺が残るかたが使われること多いですが、最近では骨折した人などが短期レンタルしたりすることも増えているようですね。
離れた所への買物・散歩・通院などをはじめ、グラウンドゴルフ・カラオケ・銭湯・デイケア・体操教室など日常生活をさまざまな場面で使われています。
「歩いていくには遠いけど、バスやタクシーを使うまでもない」といった範囲での使い勝手は非常にいいと思います^^
人の手を借りず、行きたいところへ行ける。自分でできることは自分でやる。ということは、認知症予防・寝たきり予防においてとても重要な要素となるので、そういった意味でも電動車いすで出かける意味合いは強いです。
◇ 利用上の注意点
電動車いすの構造からくるものだけではなく、簡単に誰でも使えるだけに様々な注意点が出てきます。
いろいろとあるので箇条書きにしていきますね↓
メリットもあればデメリットもある。ということが普通です。・ 急にはスピードをあげられない構造であるため、利用者が危険を発見してもスピードをあげて危険を回避することは困難であるうえ、それに加えて利用者の多くは高齢者なので状況に応じた機敏な対応がとりにくく、事故に発展する可能性がある。
・ 充電式のバッテリーで動いているため充電を忘れ、出先でバッテリーが切れて身動きが取れなくなることがある。
・ 電動車いすの規格上高さは109cmまでなので、座って操作すると利用者の視線は、大人の歩行者の視線よりも低くなり、そのため周囲の交通状況を十分には把握しにくい。(自動車の運転手からは見にくく死角に入りやすいため、注意しないといけない。)
・ 過去に自動車の免許を持っている人も多く、自動車のように運転したり運転技術を過信してしまい、電動車いすと自動車との衝突事故や歩行者との摩擦が生まれることもある。
・ 電動車いすは歩行者扱いのため歩道を走るよう定められているが、現実には看板や放置自転車などの障害物や段差があることなどから、車道に出てくることを余儀なくされることもある。
・ ライトや反射板がない電動車いすもあり、夜の走行に注意が必要なものもある。
・ アパートやマンションの共有廊下などに保管する場合は苦情がでやすいので、事前に了解をとる必要がある。
・ 道路交通法上は歩行者に分類されるため、対人・対物損害賠償保険への加入義務がなく、事故が起これば高額の損害賠償を支払わざるを得なくなることもある。
これらの注意点があり、簡単に運転はできるが注意も必要になるということは知っておいてくださいね。
[ 電動車いすの運転について ] は長くなりそうなので、次にします。。。
≫≫ 次回へつづく
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