2013年03月31日 23:23
薬のセカンドオピニオン
三重大病院に「相談外来」
東海3県初 薬の不安、癒やします
薬の服用にも「セカンドオピニオン(第2の意見)」を−。複数の処方薬による飲み合わせや治療に関し、かかりつけの薬剤師以外の薬剤師から意見を聞ける「お薬相談外来」が三重大病院(津市)に開設され、薬の副作用などに悩む患者の支えとなっている。医師を介さない同様の相談外来は全国的にも珍しく、東海3県で初めての試みだ。(三重総局・相馬敬)
応対するのは、三重大と包括的連携協定を結ぶ鈴鹿医療科学大(三重県鈴鹿市)薬学部の大井一弥教授(50)と八重徹司教授(49)。三重大病院以外で処方された薬に関するさまざまな疑問に答える。薬の処方はしない。
相談は予約制で、費用は1回5250円。保険の適用はない。予約を受けたらファクスなどで詳しい診療情報を提供してもらい、現在の状況や薬物治療の経過などを把握。文献で症例なども調べた上で、大井、八重教授のいずれかが予約日時に病院へ出向き、患者と向き合って話し合う。
相談外来の開設は、大井教授の発案。市民を対象にした生涯学習講座で講師をした際に、薬の効能や副作用について理解できずに悩む人が多いことを実感し、「第3者として客観的に助言できる立場があれば」と思い立った。三重大病院と協議して、昨年8月開設にこぎ着けた。
大井教授は「インターネットで調べる人もいるようだが、情報が氾濫していて、かえって不安が広がる。診療費をもらうプロとして、客観的で信頼できる情報を提供したい」と話す。
同様のものがないため遠方からの相談もある。兵庫県から訪れた女性は、心療内科で処方された薬が胎児に与える影響を心配してやって来た。大井教授がこの薬の服用によって肢体不自由な子どもの出生率の上昇は科学的に証明されていないことを学術論文をひいて説明し「過度な心配は不要だ」と伝えると、安心して帰ったという。
大井教授らは薬に対するセカンドオピニオンの大切さを強調し、各地に同様の相談外来が広まることを期待している。
予約、問い合わせは三重大付属病院医療サービス課=電059(232)1111=へ。
- 中日新聞より引用 -
患者さんの話を聴いていると、意外と処方された薬がなんに効いているのか知らず、ただ処方されたから飲んでいるという人が多くみえます。
しかも、いろいろな病院にいき、何種類もの薬を飲んでいたりします。
こういった方のなかには、医師に他で飲んでいるくすりのことまで聞けない。どんな効果があるのか詳しく聞けない。などを理由にただ言われた通り飲んでいる場合が多いです。
そういった意味では、このような“ 薬のセカンドオピニオン ”という取り組みは非常にありがたいと思います^^
解説理由にもあるように、情報が氾濫している今、第3者として客観的に信頼できる情報を提供する場所というものが必要です。
すぐに調べれる現代だからこそ、その道のプロの助言というのが求められる時代にきているのだと思います。
まだ課題も多そうで、費用は1回5250円で保険の適用はないなので、よほど悩んでいる人でなければ、まだまだ気軽に受けれる体制ではありません。
しかし、薬の効能や複数の処方薬による飲み合わせ・副作用に悩んでいる人がいるのも事実なので、他の病院でもこのような「薬の相談外来」という取り組みが広まれば…と思いますね^^
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