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冬でも注意? 脱水症。。。その2

2013年03月04日 23:20

冬でも注意?脱水症その1」のつづき

前回、脱水症は、カラダにとって不可欠な体液(水分と電解質)が不足した状態のことで、冬は「空気の乾燥」「水分摂取量の減少」「感染症」が原因でなりやすいと説明しました。

今回は脱水症のサインと予防法について説明していきますね^^


 [ 脱水症のサインとは? ]

冬の脱水症は、多くの汗をかいたりするわけではないので症状に気づきにくいです。
おかしいと思っていたら、脳梗塞や心筋梗塞で病院に運ばれた。なんてことにもなりかねません。

そのようなことにならないための “脱水症のサイン” ですが、

ポイントは 「 カサ 」「 ネバ 」「 ダル 」「 フラ 」  の4つです

 ◇ 「 カサ 」は、手先などの皮膚がカサカサすること。

肌の乾燥は水分不足のサインです。
冬は空気が乾燥しているので肌も乾燥して保湿剤を使っているという人もみえるかもしれませんが、体の内部からの水分の補給も必要な状態です。

 ◇ 「 ネバ 」は、身体の乾燥サイ

カラダの脱水の始まりです。
舌や口に乾燥を感じたり、口の中が粘ったり、食物が飲み込みにくいなどの症状が起こってきます。
また、感染症の場合、発熱があることもあり、嘔吐や下痢が発生していなくとも、スポーツドリンクなどで水分と電解質を摂っておいたほうがいいです。

 ◇ 「 ダル 」は、やる気や活気の低下


脱水症の初期から現れる症状です。
水分バランスが崩れるとダルさを感じ、カラダは水分を欲しがります。
とくに、下痢や嘔吐からくるダルさは注意が必要です。

 ◇ 「 フラ 」は、めまいや立ちくらみ、フラッとする状態。

脱水症でこのサインが出たときは、脱水症がかなり進行している状態です。
ほっておくと熱中症のように、血圧低下や低ナトリウム血症を引き起こす段階です。
すぐに水分と電解質を摂取し、改善しない場合はすぐに病院にいくこと。


この4つの症状が見られたら、脱水状態が進行している可能性があります

すみやかに、経口補水液・イオン飲料・スポーツドリンクなどで水分と電解質を摂って、それ以上脱水症が進行しないようにしましょう。

日常生活では喉が渇いていなくても意識的に摂取することも大切です。

冬にも起こるんだということをしっかり意識していれば、体のサインに気づくことが出来るので、よく覚えておいてくださいね


 [ 冬の脱水症の予防法 ]
 
いままでも説明してきましたが、夏と冬とでは起こり方が異なります。
当然、冬の脱水症では冬の予防法をとらなくてはいません。

そこで大切なのは、カラダの外と中の対策 です。

まず、“ 室内が乾燥しないようにする工夫 ”が大切です

冬に気密性が高い家のなかでストーブやエアコンなどの暖房器具の使用を使うと、外気との温度差が広がり、湿度は屋外よりも10~20%も湿度が低下し、不感蒸泄が増えるために脱水症になる。と説明しましたよね。

なので、最低でも50%以上に湿度を上げておくことが、脱水症の予防になります。。。

そこで湿度を上げる方法ですが、 「加湿器」「換気」「洗濯物の部屋干し」「室内で植物を育てる」「石油ストーブにやかん」などがあります

加湿器がなくても、バケツやタライに水を張り、タオルを半分ほどを水につけ、残り半分を水から出しておくと、水をタオルが吸い上げて自然に部屋の空気を加湿してくれますし、洗濯物の部屋干しも同じように効果があります。

昔ながらの方法である石油ストーブの上にやかんを置くというのもとてもいいです。
その他にも、最近はこのような簡易加湿器もあるので、部屋の湿度を上げる助けるグッズも多くあるので活用するのもいいかと思います。

また、植物に水をあげて育てると、天然イグサと同じように必要に応じて水分を出し入れし、湿度を適度に保つ効果があります。

そして、部屋の空気の入れ替えも実は効果があるのです。
外気よりも部屋の中の方が、湿度は10~20%低いので、寒くても時々窓を開けて空気の入れ替えをするのもいいですね(ただし加湿をしっかりしてれば別に大丈夫です)。

部屋の加湿をすることで、脱水症の原因の一つであるウィルスの繁殖も防ぐことができるので、まず部屋を加湿するようにしましょう^^


もうひとつカラダの外の対策として、“ 鼻呼吸とウォームビズ ”があります。

鼻は天然の加湿器&フィルターです。
外気を加湿して取り込むと同時に、ウイルスなどの侵入を未然に防いでくれます。

そして、不感蒸泄の約80%は皮膚や粘膜から失われますが、肌の露出が多いほど不感蒸泄は増えてきます。

室内で暖房を利かせて薄着で過ごすよりも、暖房を適度に使いながら厚着をするウォームビズの方が、暖房費の節約になるうえに、不感蒸泄を抑えてくれます

暖房を使いすぎないようにして、カラダを覆う服でコントロールすることも大切なのです。


最後にカラダの中を潤すために、“ 食べ物とこまめな給水 ”で適切に水分を摂りましょう

冬は、夏と比べて飲み物と食べ物からの水分補給が減り、脱水症になりやすくなっています。

夏の食べ物は水分が多いのに対して、冬の食べ物は水分が少ないものが多いので、食事ではホウレンソウや小松菜といった水分と電解質(ミネラル)が豊富な緑黄色野菜、それにリンゴなどの季節の果物を積極的に食べるように意識しましょう。

また、鍋料理は水分補給と湯気で部屋の中の加湿とができますから一石二鳥です^^

そして、喉が渇いていなくても、こまめな水分補給をすることが重要です。

どうしても冬は汗をあまりかかないので、水を飲むことが少なくなってしまいます。

1日3食のタイミングに加えて、朝起きたとき、午前10時のオヤツの時間、午後3時のオヤツの時間、お風呂に入ったとき、夜寝る前、夜トイレに起きたときなど、意識的に水分摂取の回数を増やすようにしましょう。

高齢者は飲み物と食事量を減らしがちですし、喉の乾きを自覚しにくいという特徴があります。
乳幼児は不感蒸泄が成人よりも多く、喉が渇いても自らの意志で水分補給ができないという特徴があります。

なので自分だけでなく、周りの人が飲ませるようにすることも大切になります。

特に高齢者の場合、冬の深夜・早朝に脳梗塞や心筋梗塞で病院に運ばれることが多いので、「寒いなか夜におしっこに行きたくないから」と控える人がみえるかもしれませんが、寝る前にはコップ1杯の水を飲み、途中トイレに起きたら再びコップ1杯の水、朝を起きたらコップ一杯の水を飲む習慣をつけるようにしましょう

おなかが冷えてもトイレが近くなる場合もあるので、あったかいお湯で飲んでもかまいません。

意識してこまめな水分補給をして脱水症にならないようにしてください^^



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