2013年02月13日 23:43
下戸の喫煙 肺がんを誘発 リスク最大で23倍
アルコール分解能力の低さが影響
酒を飲めない体質で一定以上の喫煙量がある人は、たばこを吸わない人と比べて、最大で23倍も肺がんになりやすいことが、愛知県がんセンター研究所(名古屋市千種区)の松尾恵太郎分子疫学部長や田中英夫疫学予防部長らの研究で分かった。酒を飲めるかどうかは、生まれた時から遺伝子配列によって決まっている。アルコールが体内で分解されると、発がん性物質アセトアルデヒドができるが、酒を飲むと具合が悪くなるような人はアセトアルデヒドをさらに分解する能力がほとんどない。顔が赤らむけれど飲める人は能力的に「中間タイプ」、2合以上飲める人は能力が高い。
たばこは肺がんの代表的な要因の1つで、喫煙者は非喫煙者と比べて4.5倍かかりやすいとされる。生涯の喫煙量が多いほど肺がんになりやすいことも分かっている。田中部長らは愛知県がんセンター中央病院で診察した20〜79歳の男女で、肺がん患者700人とそれ以外の1400人にそれぞれ喫煙習慣などをアンケートし、採血で遺伝子配列を検査。アセトアルデヒドの分解能力によって3つのグループに分け、1カ月に吸うたばこの箱数(20本入り)と喫煙年数から割り出した喫煙量と、肺がん患者とそうでない人の割合から肺がんのなりやすさを比較した。
まったく飲めないグループでは、1日に1箱を15年以上吸い続けた人は、他の2グループと比べて極端に肺がんリスクが高まっていた。喫煙量が増えるほど肺がんになりやすく、45年を超えると非喫煙者と比べてリスクは23倍以上になった。
田中部長によると、たばこにも少量のアセトアルデヒドが含まれており、飲めない人は分解能力がなく発がん作用が生じる。田中部長は「酒が飲めるかどうかは多くの人が自覚できる数少ない体質の1つ。事実を知ってもらい、生活習慣から予防行動につなげてほしい」と話している。
厚生労働省によると、2011年の調査で肺がんはがんの中で男女ともに最も死亡率が高い。「治療が難しいがん」とされ生活習慣の見直しなどによる予防が重要。年間9万人以上が発症している。
- 中日新聞より引用 -
喫煙が、ガン・循環器疾患をはじめとした病気のリスクを上げることはよく知られていますが、今回の研究で、お酒を飲めない体質の人はさらにリスクが高くなるという結果には驚きました(・・;
カテゴリ「お酒との付き合い方」の[お酒に弱い人は強くならない]の記事で、下戸の人がお酒を飲む習慣を持っていると、飲める人に比べて、口腔・咽頭・食道癌のリスクが10倍以上も高く、また肝癌・膵臓癌・乳癌などのリスクも軒並み高くなっていると書きました。。。
さらに喫煙の習慣も持っていると、肺がんのリスクまでもが高くなるというのです。
お酒が全く飲めない人は、もともと体の中にアセトアルデヒドを分解する酵素がありません。
そしてこれは、遺伝によって酵素の有無が決まっており、訓練などで増やすことはできないのです

アルコールとアセトアルデヒドというのは、もともと発癌性物質であり、体にとっては毒そのもの。
これを普通の人は分解できるので害はありませんが、下戸の人は分解することがまったくできないので、発癌性物質であるアルコールやアセトアルデヒドがそのまま血管のなかを巡り、体の各所へ毒を届けることになってしまうのです。。。
今回初めて知りましたが、タバコにもこのアセトアルデヒドが含まれているそうです。
だから、お酒と同じでアセトアルデヒドを分解できる酵素を持たない下戸の人は、がんになりやすいのです。
本文にも書かれていますが、『酒が飲めるかどうかは多くの人が自覚できる数少ない体質の1つ』です。
パッチテストをすれば、簡単に自分がお酒に弱い体質がどうかを知ることができます。
タバコ自体吸わないほうがいいに決まっているのですが、下戸の人はさらに吸わない方が賢明だといえますね^^
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