2013年01月19日 22:08
前回「お酒との上手な付き合い方 その1・その2・その3」のつづき↓
◇ アルコールの分解時間 と 飲酒運転

ここ数年で飲酒運転の取締りが厳しくなり、飲酒運転に対するイメージも変わってきました。
本人が飲まないようにするのは当たり前ですが、飲むときの仲間が運転してきている人には飲ませなかったり、お店側の努力によって、確実に飲酒運転の数は激減しました。
しかし悲しいことですが、いまだに「まぁいいや」の精神で飲んでいる人がいて、悲惨な交通事故に繋がっています。
アルコールは脳の機能を麻痺させます。
それによって理性が失われ、気持ちが大きくなりがちで、なんとなく「大丈夫だろう」という意識になったり「明日も車が必要だから」などと自分に都合のよい理屈をつけて、ハンドルを握ってしまいがちです。
そして、車の運転には的確な判断と機敏な動作が求められますが、お酒を飲むと注意力や判断力が低下します。
アルコールの作用で危険に対して反応が鈍くなったり、操作ミスをおかしやすくなり、事故につながります。
アルコールの量がどんなに少なくても、脳には確実に影響が及んでいます。
一滴であっても飲酒は飲酒であり、お酒を飲んだら絶対に運転してはいけません。
…と、まぁここまでは“ 当たり前 ”の話です(当たり前のことでなくてはいけません)。
そこで今回は、アルコールの代謝時間と飲酒運転の関係についてみていこうと思います
さて、みなさんは「飲んだ翌朝に運転したら飲酒運転で捕まった」という話しを聞いたことはありませんか?
これはアルコールの代謝処理能力以上にお酒を飲んだため、翌朝になっても体にアルコール成分が残っているのに、次の日になったから大丈夫だと思って車を運転したからです。
「お酒との上手な付き合い方 その2」ですこし出てきましたが、アルコールを分解する能力は体重によって左右されます。
勘違いしやすいのですが、お酒に強いか弱いかを決めるのはアセトアルデヒドを分解する酵素があるかないかが関係しているのですが、アルコールを分解する“量”というのは、お酒に対する強さと直接的には関係がなく、体重に比例するのです。
アルコールの分解スピードには個人差がありますが、だいたい体重1kgに対して「1時間に0.1g」分解することができます。
つまり、肝臓が処理できるアルコールの量は、体重60~70kgの人で1時間に5~9gくらいとなります。
(そのため、女性は体重が軽く、また体内の水分量が男性よりも少ないので、一般的に女性は男性よりも分解が遅いとされています。)
これは、体重60kgの人の場合 、1単位(ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合)のアルコールが体内から消えるまでに約3時間かかる計算です。
体格・体質・性別で異なりますが、2単位では約6~7時間、3単位では、約9~10時間、4単位では、約12~13時間も体からアルコールがなくなるのに時間がかかってしまうのです!
例えば、飲み会で二次会や三次会に行き、午前0時までお酒を飲んでいたとします。
次の日、朝9時に車に乗ったとすると9時間たっていることになりますね。
ビール中瓶1本(1単位)、ワイン1本(4単位)飲んだとすると、アルコールが身体から抜けるまでには約15時間もかかってしまい、翌日の午前中ではお酒が抜けていないことになります。
この状態で車に乗れば、アウトです。。。
つまり、「飲酒した量だけ、代謝には時間がかかる」のです
アルコールは肝臓で約90%代謝され、残りの約10%は呼気や汗、尿として排出されますが、この割合は入浴や運動をしても変わりません。
たくさん汗をかいたからといって、10%以上のアルコールが汗として排出されることはないため、アルコールの代謝は待つしかありません。
また、たくさん飲酒した翌朝、酔いがさめたという感覚になったり、軽く飲んだ場合に仮眠してすっきりしたとしても、睡眠によって早く抜けるというわけではないため、実際にはアルコールが体から抜けていないことも多いのです。
酔いの感覚と体内にアルコールが残っているかどうかは別の問題です。
いわゆる、ハシゴ酒をした場合や飲みすぎてベロベロになった場合などは、翌日の運転にも注意が必要なのです
もう一度言いますが、お酒の強さとは別に、飲酒した量だけアルコールの代謝分解には時間がかかります。
お酒に強いと自信がある人ほど過信は禁物です。
アルコールの分解の仕組みを知り、飲む量をしっかり自己管理して、いまどれだけ時間がたって分解されているかを気にするようにしましょう^^
≫≫ 次回につづく
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◇ アルコールの分解時間 と 飲酒運転

ここ数年で飲酒運転の取締りが厳しくなり、飲酒運転に対するイメージも変わってきました。
本人が飲まないようにするのは当たり前ですが、飲むときの仲間が運転してきている人には飲ませなかったり、お店側の努力によって、確実に飲酒運転の数は激減しました。
しかし悲しいことですが、いまだに「まぁいいや」の精神で飲んでいる人がいて、悲惨な交通事故に繋がっています。
アルコールは脳の機能を麻痺させます。
それによって理性が失われ、気持ちが大きくなりがちで、なんとなく「大丈夫だろう」という意識になったり「明日も車が必要だから」などと自分に都合のよい理屈をつけて、ハンドルを握ってしまいがちです。
そして、車の運転には的確な判断と機敏な動作が求められますが、お酒を飲むと注意力や判断力が低下します。
アルコールの作用で危険に対して反応が鈍くなったり、操作ミスをおかしやすくなり、事故につながります。
アルコールの量がどんなに少なくても、脳には確実に影響が及んでいます。
一滴であっても飲酒は飲酒であり、お酒を飲んだら絶対に運転してはいけません。
…と、まぁここまでは“ 当たり前 ”の話です(当たり前のことでなくてはいけません)。
そこで今回は、アルコールの代謝時間と飲酒運転の関係についてみていこうと思います

さて、みなさんは「飲んだ翌朝に運転したら飲酒運転で捕まった」という話しを聞いたことはありませんか?
これはアルコールの代謝処理能力以上にお酒を飲んだため、翌朝になっても体にアルコール成分が残っているのに、次の日になったから大丈夫だと思って車を運転したからです。
「お酒との上手な付き合い方 その2」ですこし出てきましたが、アルコールを分解する能力は体重によって左右されます。
勘違いしやすいのですが、お酒に強いか弱いかを決めるのはアセトアルデヒドを分解する酵素があるかないかが関係しているのですが、アルコールを分解する“量”というのは、お酒に対する強さと直接的には関係がなく、体重に比例するのです。
アルコールの分解スピードには個人差がありますが、だいたい体重1kgに対して「1時間に0.1g」分解することができます。
つまり、肝臓が処理できるアルコールの量は、体重60~70kgの人で1時間に5~9gくらいとなります。
(そのため、女性は体重が軽く、また体内の水分量が男性よりも少ないので、一般的に女性は男性よりも分解が遅いとされています。)
これは、体重60kgの人の場合 、1単位(ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合)のアルコールが体内から消えるまでに約3時間かかる計算です。
体格・体質・性別で異なりますが、2単位では約6~7時間、3単位では、約9~10時間、4単位では、約12~13時間も体からアルコールがなくなるのに時間がかかってしまうのです!
例えば、飲み会で二次会や三次会に行き、午前0時までお酒を飲んでいたとします。
次の日、朝9時に車に乗ったとすると9時間たっていることになりますね。
ビール中瓶1本(1単位)、ワイン1本(4単位)飲んだとすると、アルコールが身体から抜けるまでには約15時間もかかってしまい、翌日の午前中ではお酒が抜けていないことになります。
この状態で車に乗れば、アウトです。。。
つまり、「飲酒した量だけ、代謝には時間がかかる」のです

アルコールは肝臓で約90%代謝され、残りの約10%は呼気や汗、尿として排出されますが、この割合は入浴や運動をしても変わりません。
たくさん汗をかいたからといって、10%以上のアルコールが汗として排出されることはないため、アルコールの代謝は待つしかありません。
また、たくさん飲酒した翌朝、酔いがさめたという感覚になったり、軽く飲んだ場合に仮眠してすっきりしたとしても、睡眠によって早く抜けるというわけではないため、実際にはアルコールが体から抜けていないことも多いのです。
酔いの感覚と体内にアルコールが残っているかどうかは別の問題です。
いわゆる、ハシゴ酒をした場合や飲みすぎてベロベロになった場合などは、翌日の運転にも注意が必要なのです

もう一度言いますが、お酒の強さとは別に、飲酒した量だけアルコールの代謝分解には時間がかかります。
お酒に強いと自信がある人ほど過信は禁物です。
アルコールの分解の仕組みを知り、飲む量をしっかり自己管理して、いまどれだけ時間がたって分解されているかを気にするようにしましょう^^
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