2012年12月24日 23:58

この時期から、忘年会、正月、新年会、歓送迎会と、お酒を飲むシーズンが続きますね

ついつい飲みすぎたり、二日酔いで次の日までダウンなんてこともあるのではないでしょうか^^
そこでこの時期だからこそ、お酒との付き合いかたについて、もう一度改めてみていこうと思います。
お酒と上手に付き合っていれば、健康でいられるし、まずい失敗もなくなります。
知っていることも多いかもしれませんが、復習と戒めのために読み進めてくださいね

◇ お酒と身体について…
お酒を飲んだとき、身体の中ではどうなっているのか?
意外と知っているようで知らないことも多いと思いますので、まずはここから見ていこうと思います

まず、お酒(アルコール)を飲むと、食道を通り胃に達します。
その胃でアルコールの20%が吸収され、残りの80%が小腸で吸収され、血液を介して肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれたアルコールは、アルコール脱水素酵素(ADH)という酵素によってアセトアルデヒドという物質に変わります。
さらにアセトアルデヒドは、アルデビド脱水素酵素(ALDH)の働きで酢酸になります。
そして酢酸は、血液にのって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。

[アルコール健康医学協会より引用]
しかし、肝臓のアルコール処理能力には限界があり、1時間で体重1kgにつき100ml程度(個人差あり)といわれています。
処理しきれなかった分のアルコールは再び血液中に戻り、分解されるまで体内を再循環します。
この分解の時間には個人差があり、この分解されずに血液中にアルコールが残っている時間がいわゆる“ 酔っている状態 ”というわけです。
ほとんどが肝臓で分解、処理されますが、最終的には摂取したアルコールの2~10%は、そのままのかたちで呼気・尿・汗として排泄されます。
一般に日本酒180mlのアルコールが分解されるまでには約3時間かかると言われていますが、飲み過ぎると肝臓の分解処理能力を超えてしまい、それだけ分解されるのに時間がかかるので、アセトアルデヒドが体内に残るために二日酔いや悪酔いの原因になってしまいます。
◇ 酔いの状態
酔っている状態というのは、さっき一緒にみていきましたね^^
体内に入ったアルコールが肝臓で分解されず、循環している状態 でしたよね。
間違いではないのですが、もうすこし詳しくみていきましょう

この血液に入った分解されていないアルコールは血液内を循環し、当然「脳」にも到達します。
脳には、血液がそのまま流れ込まず、余計なものが入り込まないように、血液脳関門という関所みたいなものがあります。
この血液脳関門は、脂肪でできた膜なのですが、アルコールは脂肪に溶けることができるのでそのまま脳に入り込むことができるのです。
すると、アルコールが脳の神経細胞に作用し、麻痺させます。
つまり “ 脳が麻痺した状態というのが酔った状態 ”というわけです

酔ってくると、陽気になったり、ろれつが回らなくなったり、千鳥足になったりするのは、脳が麻痺しているからなんですね^^
脳の麻痺なんて聞くと怖く感じますが、ほろ酔い程度なら関係ありません。
しかし、飲みすぎとしまうと、ふらついたり、吐き気を催したりする酩酊(めいてい)状態になり、そして最悪の場合が、いわゆる急性アルコール中毒です。
脳の麻痺状態によって、酔いの程度が決まってくるのです。
では、どのように酔いの程度が決まってくるのかというと脳内のアルコール濃度によって決まってきます。
とはいえ、脳内のアルコール濃度を測ることは不可能なので、かわりに血中のアルコール濃度を測って「酔い」の程度を判定します(2つの数値はほぼ同程度を示すのでこの方法が可能です)。
血中アルコール濃度と酔いの状態は次のように分類されています


[アサヒビールより引用]
≫≫ 次回へつづく
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