2012年09月18日 01:40
紙おむつ大人用急増 アクティブ・シニア需要
「元気に外出」抵抗感超えて
紙おむつといえば大人用-。そんな時代が近づいてきた。大人用紙おむつの生産重量が今年、乳幼児用を上回る見通しだ。少子高齢化の極み、そして「超介護時代」の幕開けのようでもあるが、実は、外出時の尿漏れ用パッドなどアクティブ・シニア向け商品の急増が要因。敬老の日に、紙おむつが映し出す世相とは? (杉戸祐子)
東京都大田区のスーパー「イトーヨーカドー大森店」。シニア用品コーナーの壁面いっぱいに、大人用の紙おむつが並んでいた。その数およそ百種類。「売り上げはここ数年、前年比5~10%の伸び。コーナー全体の売り上げの約三割を占める」と担当者は話す。
大人用はテープ式、パンツ式、尿漏れ用パッド(女性用)に分けられるが、よく売れているのは、下着にあてて使う尿漏れ用パッドと、はいて着用する薄型のパンツ式。どちらも服を着れば、おむつを着用しているとはわからないタイプだ。「排せつに心配の出てきた高齢者が、外出先でトイレに間に合わない場合に備え、自分で使うことが多い」
中でも尿漏れは、出産や加齢で骨盤底筋がゆるむと起きやすく、せきやくしゃみなどのはずみで漏れたりする。悩むシニア女性は少なくないが、尿漏れ用パッドは吸収量を細分化した商品のラインアップが拡充し、認知度もアップ。生理用ナプキンを尿漏れ用に使っていた女性も、パッドに乗り換えている。
おむつの着用自体に抵抗を感じる向きもあるが、大人用と乳幼児用の両方を製造・販売する花王(同中央区)の担当者は、「多少の不都合があっても、社会と関わり続ける手段としておむつを使う人が増えた」と言う。
実際、同社には尿漏れ用パッドの使用者から「行動範囲が広がった」(六十八歳)、「自信を持って外出できる」(六十二歳)などの声が寄せられ、抵抗感を超えるメリットを実感しているようだ。
- 中日新聞より引用 -
非常にいい傾向だと思います^^
紙おむつをつけるのが嫌だという高齢者の気持ちもわかります。
“紙おむつ”という響きがまず抵抗感を生みますし、着用することで自分が老人・要介護者であるのだと実感してしまう人もみえるかもしれませんから、「紙おむつなんて着けない」という人がいるのが当然だと思います。
しかし、それはあくまで自分の感覚や意識の問題だけであって、それよりもいい効果のほうが多いように思います。
年をとって尿漏れに悩んで外に出るのが億劫になる。外に出なければ他人と会ったり、どこかに行くという刺激が少なくなるし、運動不足から身体が動かしづらくなって、ますます外に出たくなくなる。
すると、認知症・寝たきりになりやすくなる。そうなれば、本人も嫌だし、介護者はますますつらくなり、医療費の増大に繋がる・・・。
もし、それが“紙おむつ”をつけることで回避できるなら、そんな素晴らしいことはないのではないでしょうか^^
尿漏れの恥ずかしさや辛さは、患者さんから聞いたり勉強して、少しはわかっているつもりです。
「社会と関わり続ける手段として、また自信を持って外出するために紙おむつを使おう。」と思う人が多くなっている傾向はとてもいいと思います。
昔、私が小さい頃まだ花粉症の人が少なく、マスクをつけて学校にいくと、からかわれたり笑われたりしたものでした。
それがいま街中をみてみれば、みなが当たり前のように多種多様のマスクをつけ、花粉症用のメガネをつけていてもなにも言われない時代になっています。
この“大人用紙おむつ”も、これからもっと普及すればそうなっていくはずです。
というか、なっていきます^^!
もしいまなんとなく抵抗がある人も、みなが履いていれば気にならなくなると思いますし、はいた方がメリットのほうが多いです。
まわりに悩んでいる方がみえたら、一度、着用者が急増していることや穿くことのメリットを伝えてみてください。
いつまでも元気でいられるためのひとつの手段として、この紙おむつの普及の流れは歓迎したいですね^^
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