2012年08月09日 01:40
今年は風疹がとっても流行しているみたいです。
すこし古い記事ですが、わかりやすいので引用させていただきました↓
成人男性中心に流行続く「風疹」 妊娠中の妻に感染も
2012年7月10日
積極的に予防接種を
妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに障害が残ることがある「風疹」が流行している。患者の中心は成人男性で、職場感染や夫から妻にうつる場合も。無料で予防接種を受けられるのは一定の年代の子どもだけだが、専門家らは、接種歴や罹患(りかん)歴が分からない人は、積極的に接種するよう勧めている。(境田未緒)風疹患者はことし、兵庫県や大阪府など関西地方で流行が始まり、東京都や神奈川県などでも増えてきた。国立感染症研究所の集計によると、全国の患者数は、25週(6月24日)までで計453人。全数集計が始まった2008年以降で最多だった11年の371人をすでに超えた。
同研究所感染症情報センター第3室長の多屋馨子さんは「去年から感染が増えていた。風疹の流行は2〜3年続く。現在、流行していない地域でも十分な注意が必要」と語る。
風疹は、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染が大半で、発疹や発熱、リンパ節の腫れが主な症状。まれに脳炎などの合併症を引き起こすこともある。大人がかかると、子どもより症状が重くなりがちで、関節痛がひどいことが多い。
特に注意が必要なのは、妊娠の可能性がある女性。妊娠初期で風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴や心疾患、白内障、発達の遅れなどの「先天性風疹症候群」になることがある。
風疹は、予防接種で十分な免疫がつけば、かからない。日本の風疹ワクチンは1977年から、女子中学生を対象に始まった。その後、何度か制度が変わり現在は、1歳と小学校入学前1年の計2回、麻疹と風疹を防ぐMRワクチンを接種する。免疫が不十分な人が多い世代への対策として08〜12年度の期間限定で、中学1年と高校3年相当年齢の者への追加接種も実施されている。
ことしの風疹報告患者453人のうち350人が男性。うち20代と30代が6割を占め、女子中学生だけが対象だったり、接種率が低かったりした世代と重なる。実際に、20代後半の男性の10人に1人、30〜50代前半の男性の4人に1人は、風疹への免疫がない。女性も、接種の機会が1回しかなかった20代以上で、免疫のない人が5%ほどいる。
近年は、出張先のアジアなどで風疹ウイルスに感染した男性が、職場内で広げたり、妊娠中の妻にうつした例も。国立感染症研究所の多屋さんは「妊婦が感染しても、先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれるとは限らないが、妊婦さんは心配でつらい思いをするし、うつした方もつらい」と指摘する。
ワクチンは複数回、接種しても大丈夫なため、流行している今年は、妊娠する可能性がある人やその夫などは、免疫(抗体)の有無を検査する手間を省き、接種してもいいという。ただし女性はワクチン後2カ月間、避妊する必要がある。
問題なのは、無料で受けられる接種期間中に、受けていない子がいること。研究所の調べでは、最も接種率が高い1歳児でも、08〜10年度に未接種だった子は全国で計18万人に上る。高校3年相当年齢では81万人にも。多屋さんは「対象となっている子は、早く受けてほしい」と訴えている。
妊娠前に抗体の有無検査
感染が最も心配されるのは妊娠している女性。現在は、初期の妊婦健診の血液検査に、風疹に対する免疫があるか調べるHI抗体検査が含まれている。
HI抗体の値が16以下の場合、免疫が低いため注意が必要。先天性風疹症候群に詳しい、種村ウィメンズクリニック(名古屋市天白区)院長の種村光代さんは「抗体が低かった人は、妊娠5カ月までは人混みに入らず、家族はワクチン接種を受けてほしい」と話す。妊婦自身は予防接種を受けられないため、出産後、すぐに受ける。
妊娠前に、抗体の有無を調べる検査や予防接種は医療機関によって価格が違い、数千円ほど。最近は、結婚前の人が自費で受ける健診(ブライダルチェック)に、風疹抗体検査が含まれている場合もあるという。
- 中日新聞 より引用 -
現在でも流行しており、その数は増える一方のようです。
そして、特に都市部での流行がみられ、7月22日まとめで東京都の167人、兵庫県166人、大阪府160人と続いており、首都圏・関西に広がりをみせてきています。
これから夏休みに入り、人の移動も増える時期なので、さらに感染が拡大することが心配されています。
まだまだ増える可能性のある風疹。
記事にもありましたが、一度風疹というものをおさらいしておきましょう

まず風疹は、風疹ウイルスによって起きる、発熱と発疹をきたす疾患です。
初期症状は、咳やくしゃみが出て風邪のような症状がでます。
2~3週間の潜伏期間の後、顔から首・四肢に広がる赤くて小さなボツボツした発疹に加え、39℃から40℃の発熱、リンパ節の腫れなどの症状が出て、次第に治まっていきます。
成人では、1週間ほど高い熱が続くことがあります。
10~30%ほどは感染したとしても、無症状でかかったかどうか自身ではわからないこともあり、このため、風疹は別名“3日はしか”とも言われています(ただし、「はしか」とは違うウイルスが原因で、別の病気です)。
この風疹という病気でとくに注意が必要なのが “ 妊婦 ” です!
妊娠初期で風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴・心疾患・白内障・精神発達遅滞などの「先天性風疹症候群」を発症することがあります。
自分の症状は軽くても赤ちゃんへの影響が心配されるため、妊娠中または赤ちゃんを産みたいと考えている女性は、感染に注意が必要なのです。
実際に今年、妊娠中の女性が風疹にかかったというケースが出ています。
怖いのは、近親者はもちろん妊婦に遭遇する可能性のある人なら誰でも、自分自身がたいしたことがないからといって、感染しても問題ないと考えてはいけないということです。
いつどこで、妊婦に感染してしまうかわからないのですから。
そして、今年の感染者のおよそ8割が男性患者で、特に20~40代の風疹の予防接種を受けていない世代の男性が多いです。
この年齢層は、結婚して、子どもができる世代にあたります。
男性からパートナーにうつる可能性が高くなるので、注意が必要なのです。
さらに、職場での感染も心配されます。
なかには、地方から首都圏、または海外出張に行った先で、風疹に感染して、帰ってから職場や家庭で感染が広がったという例もあります。
では、どうしたらいいのかというと、“ 予防接種 ”をしておくことです

予防接種は、風疹に非常に有効な予防手段ですが、1回だけでは十分に予防できないことがあり、世界的には、MMRワクチン(はしか、おたふくかぜ、風疹の三種混合ワクチン)を2回接種することが推奨されています。
料金は、「はしか」と風疹の混合ワクチンを接種する場合は、1回1万円ほどです。
ただ、生きている病原体を使用するため、妊婦や免疫力が低下した人、免疫力を低下させる薬剤を内服している人は接種することができません。
また、 女性は、接種前1カ月と接種後2カ月間、避妊をする必要があります。
1回1万円は高いと思われるかもしれませんが、家族や周囲の人に感染させて悲しい思いをさせないのであれば安いのではないかと思います。
ワクチンを2回接種していたり、過去にかかったことがあれば、他人にうつすことはありません。
ただ、かかったことがあると思っていても、実際は風疹ではなく症状の似た別の病気だったケースもあり、本当にはしかや風疹にかかった事があるのかあいまいなことも多く、確認する必要があります。
医療機関では、採血検査で過去に感染していたのか簡単に調べることができます。
たとえ、子供の頃にかかっていたとしても予防接種することに問題ありませんし、3回以上予防接種したとしても問題ありません。
かかったことがあるか記憶があいまいな場合や2回の予防接種がはっきりしない場合も、検査や予防接種をすべきです。
妊娠を希望する女性も早めに受けたほうがいいといえます。
また、すでに妊娠している人は雑踏を避け、家族ら周囲の人にワクチンを接種してもらうのが効果的と言われています。
流行している今、該当する人は早めに医療機関を受診して、予防接種を受けましょう

私も、近々休みを利用して受けに行ってきます^^b
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コメント
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( 2013年02月15日 11:55 [Edit] )
JAKUTAKU | URL | srF/8RA2
Re: タイトルなし
ありがとうございます。
そう言って頂けるととても励みになります^^
またの訪問お待ちしております。。。
( 2013年02月15日 23:34 [Edit] )
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