2012年05月19日 00:01
イスから立ち上がるとき・なにかを持ち上げるとき・階段を上がるとき、自分ではまったく意識せずに 「 よっこいしょ 」 「 どっこいしょ 」 などのかけ声をかけながら行っていませんか^^?
若いときは全然言わなかったのに、いつのまにか自然とかけ声をかけるようになっているから不思議ですよね。
年寄りくさい。年をとった。と言われたり、思ったりするのかもしれません。
患者さんもよく 「なにをするにもよいしょ~って言ってしまうわ」「年をとるとついついでちゃうのよね」 と恥ずかしそうに言ったり、笑ったりしています^^
しかし、私はそんなとき必ずこういいます
「 どんどんかけ声をかけていいですよ。
身体を守るための魔法の言葉ですから^^ 」 と。
どうして?と思った方がいるでしょうから、どういうことなのか説明していきますね

「よっこいしょ」などのかけ声は、身体に力を入れるときに出ているのですが、力を入れる際には、呼吸が大きく関わってきます。
人間は、息を吸いながらでは力は入りにくく、息を吐いているや止めているときに力が入るように出来ています。
一度、物をもつときに大きく息を吸いながらと、吐きながらとで比べてみてください。
心なしか、吐きながらのほうが持ちやすいはずです。。。
もちろん、息を止めたときも力は入ります。
…というよりも、実は人間が最も筋力を発揮できるのは、息を止めたときなのですが、息を止めて力を込めると血圧が急上昇し、力みとなり、身体に多大な負担をかけることになります。
重量挙げの選手などで、腹圧で腰を安定させ、最大の力を出すために息を止めるという方法がありますが、わざわざ身体に負担のかかることを日常動作で行う必要はないですよね^^
息を止めるよりも、息を吐きながらのほうが自然に力が発揮できるのです。
つまり、なにか動作を行うときに「よっこいしょ」と言うことによって、自然と息を吐くことができるため、無駄な力や力みが排除され、必要な力だけが発揮できるのです

だから、「よっこいしょ」などの掛け声は、身体を守るための魔法の言葉なのです^^
たとえば、力をうまく使わないといけない“スポーツ”をみてみてください。
テニスではボールを打つときに声を出しますし、ボクシングでも「シッ」と短く息を吐いてパンチを出しますし、武道の多くが呼吸を大切にし技を出すときは声を出しています。
あげればキリがありませんが、すべて体をより上手く力強く使うために掛け声を出しているのです。
吐くと力は入れやすく、同時に適度に力が抜けます。
力みのない自然な動作が最善のパフォーマンスを発揮することが本能的にわかっているのでしょう。
また、無駄な力みは怪我にも繋がるため、声を出すことはケガの防止にも役に立っているともいえますね。
いままで、なにげなく自然と出ていた 「 よっこいしょ 」 「 どっこいしょ 」 などのかけ声は、実は身体が自然と身体を守るために出していたものなのです

気づかないうちに、自分を守っていたのですね。。。
だから、掛け声を恥じる必要はひとつもありません!
もし、他人の目を気にするあまりに何も言わずに動作を行うとしたら、それは余分な怪我を増やす要因になるかもしれません。
逆を言えば、いままでなにげなく「よっこいしょ」と言っていたおかげで、知らない間にこれまで何度もケガを回避してきていたのかもしれませんね^^
だから、私は治療院では 『 どんどん「よっこいしょ」って言ってくださいね 』 といつもお話ししています

みなさんも、これから気楽に 「 よっこいしょ 」 「 どっこいしょ 」 と言うようにして、身体を大切にしてあげてくださいね

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( 2014年02月12日 23:18 [Edit] )
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( 2014年02月19日 21:09 [Edit] )
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