2012年04月17日 23:25
前回の「 風邪をひいたときの基礎知識 その1 」では、風邪の基本的なことをおさらいしていきました^^
今回から、いよいよ風邪をひいたときの話に入っていきたいと思います

さて、風邪をひいたとき、みなさんはどうしていますか??
風邪をひいたら、自分なりの色々な対処法を行っているのではないでしょうか。
実は、間違った方法で風邪に対応しているかもしれません。
ここではいろいろな対処法について、真偽を確かめながら書いていきますね^^
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○ 保温・栄養・休養
これが風邪をひいたときの “ 基本の「き」 ” です

風邪をひいたとき、まずは十分な保温と栄養と休養が大切になります。
これだけで、よくなる場合も多いです^^
熱が出て体温が上がり始めたとき、寒気がして体がぶるぶるとふるえる悪寒がしますが、これはウイルスを体の熱でやっつけるために体温を上げる防衛機能のために起こっているものです。
このときは、少し多めにふとんを掛けたり、毛布でくるんであげたり、湯たんぽを使ったりして十分に保温してあげることが大切です。
熱が上がってしまえば逆に体が熱く感じるので、今度は逆に服やふとんを薄めにしたり、冷たいタオルで冷やしたりして熱を逃がしてあげます。
そして、発熱時にはビタミンやミネラルなどの栄養素が消費されるので、消化のよいスープやドリンクなどで栄養を補給しましょう。
風邪をひいているときは、食欲があまりないということがありますが、無理に食べたり、食物繊維や脂質を多く含むものを食べたりすると胃腸への負担になり、消耗している体に余計に負担をかけることになるので避けた方がいいです。
ただ、なにも食べないと風邪を治すのに大切な栄養素が足りなくなってしまうので、コーンポタージュや雑炊・生姜湯・卵酒など温かくて消化のよいものや、経口補水液である大塚製薬のOS-1やポカリスエットなどのドリンクから栄養と水分を補給することが大切です

最後に、当たり前ですが風邪をひいたら安静にしていましょう^^
体がだるくて立っているのも辛いというのは、体が安静を要求している証拠です。
無理に動けば体力が消耗され、自己免疫力が低下し、結果的に風邪をこじらせる事になってしまいます。
余計な運動を体にさせず無駄な体力を使わないようにして、ウイルスと戦うための体力を養うことが大切です。
風邪をひいたときは、十分な保温と栄養と休養の3つをまず実践していきましょう

○ 加湿をしよう
ウイルスは乾燥していたり、冷えていたりすると活動が活発になります。
部屋を温めるときには加湿器を使ってウイルスの活動を抑制させ、マスクをもちいて温かい湿ったきれいな空気を取り入れて粘膜を保護・強化させることが大切です

部屋は、温度を20~25℃くらいにし、加湿器などで保湿するようにしましょう。
加湿器が無い場合には、濡れタオルなどを部屋に干しておけば同じような効果が得られます。
特に冬は締め切りがちなので、部屋の空気が汚れやすく、暖房のため乾燥しがちなので注意が必要です。
また、マスクによってウイルスの進入を防ぐことは残念ながらできませんが、マスクすることによって自分が吸う空気に湿り気を与え、のどや鼻を乾燥から守ってくれます。
ウイルスを完全に遮断することはできませんが、他人への感染を減弱させることができますし、免疫力の低下によってその他の病気のウイルスや菌の感染を防ぐためにも、病院など外に出るときはマスクの着用を意識しましょう。
○ 「汗をかくと熱が下がる」というのはウソ
よく風邪をひいたときに、汗をいっぱいかけば熱が下がると言われて、毛布をいっぱいかけられて寝巻きがモコモコになるくらい厚着をさせられた、、、なんてことありませんか?
実はこれは間違った対処法なのです

解熱剤を使った後などを含め、熱が下がるときに汗をかくことは事実ですが、無理に汗をかかせても熱が下がるわけではありません。
風邪のときは熱が下がるときに汗をかくのであって、汗をかくから熱が下がるのではないということです

さきほど[保温・栄養・休養]のところで、発熱時は悪寒がするので体を温める。と書いたように、発熱時は体を温める工夫をしなくてはいけません。
しかし、体が熱く感じるようになってからも、そのまま暑くして汗を出させようとすると、熱がこもってますます熱が上がったり、水分が余計に出て脱水状態になってしまいます。
(昔、私も汗を出すのがいいと思って暑くしまくった結果、40度近くまで熱が上がり、脱水症状を起こしかけて死にそうになったのは、いい思い出です(笑)
風邪をひいたとき、必要以上に汗をかかせる必要はないので注意しましょう^^
また、汗をかいたら寝巻きを変えたり、体を拭いてあげるなど不快のないようにして、十分に休養できるようにしてあげることも大切です。
○ 太い血管を冷やす
風邪をひいたときの絵では、大抵氷まくらや水まくらがよくみられます。
実際よくもちいられるわけですが、実はあまり熱を下げる効果はありません

頭の後ろやおでこを冷やした位では、全身に出ている熱はなかなか下がってくれません。
頭部には太い血管はあまりないので、体を冷やす作用はさほど望めないのです。
熱を下げるならば、太い血管が集まる脇の下・首の周囲・股の付け根の内側など、太い血管が走っている部位に冷やしたペットボトルや冷たいタオルなどを置くことが効果的です

熱中症のときに用いる場所と同じわけですが、物理的に体全体の温度を下げ、体力の消耗を極力避けながら発汗による脱水を予防することになるのです。
もし、体の熱を下げるならば、頭ではなく、太い血管の集まるところを冷やすようにしましょう^^
ちなみに、氷まくらには頭痛を和らげるという効果なら期待できます!
頭痛は、様々な理由から頭の血管が拡張することによって、血管にまとわりついている神経が刺激されて引き起こされていることが多いので、氷まくらなどで頭を冷やすことによって血管が収縮するので、頭痛が和らぎます。
風邪のとき以外にも使えるので、ちょっと覚えておくといいかもしれませんね^^
≫≫ 次回へつづく
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