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お酒は適量で益がある

2012年04月11日 23:16


前に書いた 『 がん予防と5つの健康習慣 』 のなかで、お酒を控えめにすることはがん予防につながると書きました。

江戸時代にかかれた養生訓では、お酒についてこう書かれています↓

   養生訓 - 第4巻より

 酒は天の美禄(天が与えてくれた甘美な恵み)なり。少し飲めば“陽気”を助け、“血気”を和らげ、食物の“気”を巡らし、憂いを去り、楽しい気分にさせ、はなはだ人に益がある。だが、多くを飲めば、これほど人を害するものはない。水や火が人に役立つ一方で、またしばしば人に災難をもたらすのと同じである。
      ~ 中略 ~
 人の病のうち、酒が原因のものは多い。酒を多く飲んで、ご飯を少ししか食べない人は命が短い。多く飲めば、“天の美禄”がかえって身を滅ぼす。悲しいことである。


   養生訓 - 第4巻より

 酒には、各人にちょうどよい適量というものがある。酒は少し飲めば益も多いが、多く飲めば害が多くなる

 普段まじめな人も、酒をむさぼり飲めば、見苦しく、平生の心を失い、酒乱となる。いうことなすこと狂ったようになって、普段とは似ても似つかなくなる。我が身をを省みて、慎まんければならない。若い時から、早く自省、自戒すべきであり、父兄も早い時期から注意すべきである。長いこといい加減な飲み方を続けていると、習い性となって、一生改めることができない。

 生まれつきあまり飲めない人は、盃1,2杯飲めば、もう気持ちよくなって楽しくなる。楽しくなるのは、少ししか飲めない人も多く飲む人も同じであるが、多く飲む人は酒の害が多くなる


   養生訓 - 第4巻より

 酒をとりわけたくさん飲む人も、その人の限度を超えれば苦しくなる。だから、酒を人に勧めるときに、その人の酒量がわからなければ、少しだけ強いて勧めてみる。その人が断って飲まないようなら、以後その人にまかせ、みだりに強制してはいけない。もし、十分に飲めず、楽しくないようであっても、体に害はない。飲みすぎれば、必ず害になる。

 お客さんにいくら美味しい料理を出しても、むやみに酒を強いて苦しませるようでは、心づかいがるとはいえない。ひどく酔わせてはいけない。

 客のほうは、主人が勧めなくても、いつもより少し多めに飲んで酔うのがよい。主人は酒をみだりに強いず、客は酒を断らず、ちょうどよい程度に飲んで、一緒に楽しく時を過ごすのがよい。

     口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸


まったく現代と同じことを言っていて笑ってしまいます^^
有史以前から、お酒は人間にとってとても身近なものなので、お酒に関して言われていることはあまり変わらないのかもしれませんね。

貝原益軒先生も、絶対に禁酒するべし!とは言っておらず、適量に飲めば益がある。というスタンスをとっています。

 “ お酒は多く飲めば害があり、適量であれば益である。 ”

こういった考えは、いまも昔も変わらないということです


それともうひとつ、お酒の勧め方についても書かれおり、面白いので載せました^^

要約すれば、酒を勧めるときは少しずつ勧めること。酒を勧められるとと、普通より多く飲む人がいるので飲む量は飲む人の判断にまかせるのがいい。酒を勧められた人も、いたずらに辞退するのではなく、ほどよく酔って、ともに楽しむのがよい。といったところでしょうか。

お酒をひとりで楽しむ方もいますが、他の人と飲むことが社会にやはり出れば多くなります。

友達と同僚と上司と取引先と夫or妻の家族とお店の人と・・・などなど、色々な人と飲む機会があり、また様々なシチュエーションがあります。

いまの時期でいえば、花見の席や歓迎会とかでしょうか^^

そういったときには、どうしてもお酒の量が普段より多くなります、飲める飲めないに関わらず。

そこで貝原益軒先生は、飲むなとは言っていません。

勧める方も、勧められる方もお互いの気持ちを汲み取って、楽しく飲むべき。
適量の範囲で酒の席を楽しめ。 といっています。


とはいえ、いまは昔ほど無理やり飲ませられることは少なくなりましたが、どうしても付き合い上、飲まなくてはいけない機会もありますが…(苦笑)

そういったときもあるでしょうが、できる範囲内でお酒は適量に収めることが健康には大切になってきます。

「お酒は飲んでも呑まれるな。」とは、昔の人もうまくいったものですが、お酒は節度を持って飲めば、百薬の長ですから、上手に付き合っていきましょう^^


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