2012年02月11日 20:54
血液型、病歴、常用薬… 健康情報を冷蔵庫に
万一に備え全国で浸透 更新が課題
独り暮らしのお年寄りや体の不自由な人が血液型や病歴、常用薬を記したカードをカプセルやペットボトルに入れ、さらに冷蔵庫にしまっておく取り組みが広がっている。災害や持病で意識不明になった時、救急隊員にカードを回収してもらえば、手術や治療に必要な情報が速やかに医師に伝わるとの狙いがある。
2008年に東京都港区が提唱。愛知県社会福祉協議会などによると、東海地方では愛知県豊橋市と岐阜県多治見市、三重県桑名市など少なくとも30市町の自治体や社協が希望者に専用カプセルを配っている。
「冷蔵庫はどの家でも台所にあり、救急隊員が見つけやすい」と説明するのは、名古屋市昭和区の纐纈(こうけつ)敬吾区長。「安心ほっとカプセル」と名付けた直径7センチ、長さ22センチの半透明の筒を2月から800本を配り始めた。
「救急あんしん君」というカプセルを配っている愛知県津島市では昨年10月、自宅で倒れた独り暮らし男性(80)のカプセルから糖尿病の持病がいち早く分かり、体質と相性の悪い薬などを検査する時間を短縮できた。配布を始めた09年12月以降、同様のケースが36件あったという。
ただ、お年寄りの健康状態は変化しやすいため、カードに記されているのが古い情報だと、万が一の際に医師らが対応を誤りかねない。
愛知県一宮市はこの取り組みを有効と認めつつも「カードの記入はお年寄り任せになってしまいがちで、情報を最新に保つのは難しい」とみて導入に慎重。導入済みの自治体もカプセル配布とともに「お年寄り宅の定期訪問で実態の把握に努めたい」(津島市)としている。
- 中日新聞 より引用 -
「絆バトン」 カプセルに医療情報
米原市、高齢者らに配布
滋賀県米原市は、高齢者や障害者の自宅での急病などの際、緊急の連絡先などの情報を収めておく救急医療情報カプセル「絆バトン」を配布している。
緊急連絡先のほか、掛かり付け医や持病の情報、健康保険証の写しなどを絆バトンに入れて、冷蔵庫に保管してもらう。万一の場合に救急隊員などが取り出し、適切な救急活動に役立てる。
絆バトンは直径7センチ、高さ20センチほどでプラスチック製。容器に貼られたステッカーと同じものを、冷蔵庫と室内などに貼ってもらい、バトンの有無が分かるようにしてもらう。
75歳以上の独り暮らしの人や高齢者だけの世帯などが対象。身体障害者手帳1、2級など、障害の程度に応じて配る。担当者は「自分のことを正しく伝える手段にしてほしい。そこから地域の見守りネットワークを充実させていければ」と話す。
- 中日新聞 より引用 -
とても役に立つ取り組みだと思います^^
病院に行く前に症状などをメモに書いてもっていくなどのことはありますが、こうやって家のわかる位置にカプセルにいれて保管しておくというのは、ナイスアイデアですね。
どうしても年をとるにつれ、いろいろな症状が出てくるし、それに必要な薬などが入ります。
いつも通っている大きな病院に搬送されたら問題ないですが、通っている病院が救急に対応してない個人医院だったり、その他の病院に搬送されたら、いちから診ないといけないので、治療に大きな影響が出てきてしまいます。
その点、これがあれば、すぐに患者の状況がわかるので、生存率が高くなり、後遺症の出る確率も低くなるはずです

だだし、このカプセルの問題は本文にもあるように、「どうやって最新の状態にしておくか」です。。。
変わりやすい体調や薬の種類・数値をちゃんと把握してないと、役に立つはずのものが逆に命を縮めることになりかねません。
これを解消するには、“家族・医師・地域・行政のネットワーク”が必要なのだと思います。
・ 家族がいれば、付き添ったりして医師から状況聞き、用紙に書き込んであげる。
・ 医師が状況書いた紙を診察後わたすように義務付ける。
・ ホームヘルパー などが代わりに書き込む。
・ 独り暮らしの高齢者が増えているので、お隣さんや地域の人でお互いで確認しあう。
・ 自治体の担当者が定期訪問する。 などなど
いろいろな方法で、連携をとっていくことが大切だ思います。
どうしても、自分任せにしてしまうと間違いがおきやすいです。
まわりの人が、カバーしていくことが必要なのです。
とにかくこういった取り組みは、広めて、常識のところまで持っていく必要があります。
この市ではやっているけど、こっちの市ではやっていないという風では、救急隊員や医師がこまり、住民に不公平感が出てきてしまいます。
あまりお金のかからない取り組みで、効果のあるものだと思います。
医師が薬とともにカードを渡すなど、いろいろやり様はあるはず。
まだまだ問題があるようですが、こういった取り組みは早く広がってほしいものです。
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