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発酵食品の世界-5  【 納豆 】

2011年12月25日 00:33

日本の食卓を豊かにする納豆

日本の伝統的な発酵食品 “ 納豆 ”

蒸した大豆を納豆菌によって発酵させたもので、独特の匂いとクセのある味が特徴的ですよね^^

昔から日本の食卓を飾り、東日本を中心に全国で食べられています。

しかし、「あの匂いとネバネバがどうしてもダメ…」 という人も多いのではないでしょうか?

かく言う私も、つい3ヶ月ほど前まで好んでは食べませんでした(急に好きになり、いまでは大好きで毎日食べているわけですがw)。

そんな好き嫌いが分かれる納豆ですが、実は非常に栄養があり、健康&美容にとてもイイ効果をもたらします

納豆が好きな人も嫌いな人も、いま一度 “ 納豆 ” の素晴らしさをみていきましょう

(※納豆には色々な種類がありますが、ここでは糸引き納豆と考えていただければけっこうです)



 ◇ 豊富なタンパク質

「畑の肉」と言われる大豆を発酵させた納豆は、タンパク質をとっても豊富に含んでいます。

しかも、大豆を発酵することにより、タンパク質の消化吸収率も格段にアップしているのです^^

私たちの身体の内、約2割がたんぱく質などのアミノ酸でできています。

アミノ酸は生命の源であり、おもに筋肉や消化管、内臓、血中のヘモグロビン、髪や皮膚のコラーゲンなど、からだの重要な組織をつくり、ホルモンや酵素などの生成にも必要です。

タンパク質が豊富ということは、アミノ酸も豊富ということ。

納豆は、健康を保つうえでは欠かせない食品なのです

また、納豆は植物性タンパク質で、動物性タンパク質である牛肉や豚肉とは違い、脂質が少なく、コレステロールもほとんどありません。

そういった意味でも納豆は、安心して食べることができると言えますね


 ◇ 血栓を防ぐナットウキナーゼ

数ある大豆食品の中でも納豆だけがもっている酵素 “ナットウキナーゼ”。

ナットウキナーゼには、血液中の血のかたまりである血栓を溶かす効果とともに、血液の流れをサラサラにして固まりにくくする予防効果があります。

つまり、血栓が原因となる脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つのです^^


 ◇ 肌の調子を維持するビタミンB2

皮膚、爪あるいは頭髪をはじめ体全体の正常な健康状態の維持に不可欠なビタミンB2。

納豆には、ビタミンB1、B2、B6、Eなどが豊富に含まれていますが、とりわけこのビタミンB2を多く含まれており、なんと煮豆から納豆になると約5倍にも増えているのです!

納豆を食べれば、肌の調子を整えることができる。というわけです

また、水に溶けやすいビタミンB2ですが、納豆は水で洗うこともないので無駄なく摂取できることもありがたいですね^^


 ◇ 骨を丈夫にするポリグルタミン酸・ビタミンK2

大豆には、カルシウムが豊富に含まれているが、あまり吸収がよくありません。

その点、納豆には、あのネバネバに含まれるポリグルタミン酸というものがあり、カルシウムの吸収を良くしてくれます。

それだけではなく、納豆に含まれるビタミンK2は骨タンパク質の働きや骨形成を促進することから、ポリグルタミン酸とビタミンK2との相乗効果で、骨を丈夫にしてくれるのです


 ◇ 身体の酵素・ホルモンに関係する亜鉛

納豆には、カルシウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・銅などのミネラルが豊富に含まれていますが、とくに注目したいのが亜鉛です。

亜鉛は、100種類を超える酵素に関与しており、その酵素の役割は、免疫の補助、傷の治癒、精子形成、味覚感知、女性ホルモンの機能維持、小児の成長などなど、多岐にわたります。

その中でも、亜鉛は、ビタミンCと協力してコラーゲンを生成し肌の健康を維持したり、黄体形成ホルモンや卵細胞刺激ホルモンの働きを強め、生理痛や生理不順を防ぎ、免疫細胞の活性化や活性酸素を除去する酵素のサポートを行ったり、味覚を正常に保つ、など健康には欠かせません^^

亜鉛はカキやレバーなどの食材に多く含まれていますが、いかんせん毎日食べにくい。

納豆なら毎日食べやすいというのも、ありがたいです。。。


 ◇ 腸内バランスを整える納豆菌たち

納豆には、1gに10億個以上という納豆菌がいます。

納豆菌は、あの強力な胃酸にも耐えて腸内にたどりつくことができ、善玉菌が増えるのを助け、悪玉菌を減らし、腸内環境を整えてくれます

健康な人には善玉菌が多い状態で一定のバランスが保たれていますが、食事や環境などで悪玉菌が増え、腸内のバランスが乱されると、下痢や便秘などの消化整腸作用も乱れてきます。

それは腸内だけにとどまらず、悪玉菌がつくる腐敗物の生成が増えれば、有害物質も増え、肝臓の負担にも負担がかかり、肌や各組織にも悪い影響を与えます。

納豆菌には、そんな悪玉菌の繁殖を抑え、腸内の善玉菌の働きを活気づけ、腸内環境を整え、腸内をきれいに掃除することができます。

納豆菌の抗菌作用は強く、あのO-157などの病原性大腸菌・サルモネラ菌などの雑菌やウイルスの働きを抑えることもできるのです。

抗生物質のない昔は、赤痢、チフスなどの伝染病に対し、納豆が一種の薬として使われていたとか…、旅先でへんなものを食べてしまった場合でも、すぐに納豆を食べれば、お腹をこわすこともないとか…。

また、納豆に含まれるヘミセルロースという食物繊維の一種は腸の働きをよくして便秘にも効果があります。

納豆は、腸内においては、すっごく有益な食べ物なのです


 ◇ 女性にとくに有益な大豆イソフラボン

大豆に含まれると言う大豆イソフラボン。当然、納豆にも多く含まれています。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンによく似ており、弱い女性ホルモン作用を示すことから更年期障害や骨粗鬆症の軽減が期待できます

また、抗動脈硬化作用や乳がんや前立腺がん等の予防にも効果があることが、疫学的な調査で明らかになっています。

女性が大豆を摂取する手段のひとつとして、納豆はとてもイイです^^





クセのある味に、あの独特の香り。。。

好きな人にとっては、たまらないでしょう^^

しかも、こんなにも多くの健康&美容にイイ効果があると知ったら止めれませんよね^^


人の味覚・嗜好は変わるもの。

子供のころ、嫌いだったために、食わず嫌いになっているだけかもしれません。

いま一度、この納豆の素晴らしさを体験してみてはいかがでしょうか


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