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拒絶反応防止は実現するのか

2011年12月16日 23:53

iPS細胞から大量の血小板 京大・東大が新手法 

  輸血必要な疾患 拒絶反応防止に

血小板が作られる過程 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から、大量の血小板を作り出すことに、京都大と東京大のチームが成功した。再生不良性貧血や白血病など、輸血が繰り返し必要な疾患の治療に役立つ技術として実用化を目指す。11日の米国血液学会で発表する。

 血小板は血液細胞の1つで、血管が傷ついたときに止血する機能がある。江藤浩之京大教授(再生医療)らは、これまでにiPS細胞から血小板を作る技術は開発していたが、効率が悪く臨床応用には難しいレベルだった。

 今回は、ヒトのiPS細胞から分化させた細胞に、特別な2種類の遺伝子を働かせることで、血小板のもととなる未熟な巨核球細胞ができた。この巨核球細胞はほぼ無限に増えて細胞株を作ることに成功した。成熟した巨核球1個から30個ほどの血小板を作ることができた。

 マウスを使った実験では、正常な血小板と同様に全身の血液中を流れ、止血作用を持つことも確かめられた。

 血小板は献血で集められ、輸血に利用されている。輸血を繰り返すと免疫拒絶反応が起こることが問題。患者自身やさまざまな抗体タイプの人からiPS細胞を作り、さらに巨核球細胞株を用意すれば拒絶反応が防げるという。

 江藤教授は3、4年以内の臨床試験を目指すといい「細胞株は凍結保存もでき、必要な時に必要なだけ血小板が供給できる。献血者が減る中で有効な技術になる」と話している。


 ※ iPS細胞 … 神経や筋肉、血液などさまざまな細胞や組織になる能力があるとされる新型万能細胞。皮膚の細胞などに遺伝子を導入して作る。山中伸弥京都大教授が2006年にマウスで、07年にヒトでの作製を報告し、再生医療や創薬分野で実用化への期待が高まる。山中教授は今後約8年で血液疾患などでの臨床試験の実施を目指しているが、がん化の懸念もあり安全性の向上が課題とされる。

          - 中日新聞 より引用 -



なんか最近、「iPS細胞」のことばかり採りあげているような気がします(笑)

まぁ、それだけ研究と臨床が進み、ちゃくちゃくと実用化に向かっているということでしょう^^


ips細胞は、骨や筋肉・神経・各種臓器への活用が期待されますが、もちろん血液についても大きな関心が寄せられています。

血液関係の疾患には、重症なものが多くあり、治療も困難なことが多いです。

そういった意味でも、今回のように自分の血小板などが使えれば、それだけ治療中の身体にかかる負担が軽減できるのは間違いないと思います。

「がん化の懸念もあり安全性の向上が課題とされる。」と、本文には書いていますが、今後どんどん活用されていくはずです。

安全第一ですが、これからの再生医療からは目が離せません^^


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