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五感をコントロールする

2011年10月06日 23:13

   養生訓 - 第5巻より

 心は人身の主君である。ゆえに天君(てんくん)という。「思う」ことを司る。耳・目・口・鼻・体の五つは、聞く・見る・嗅ぐ・物を言う・物を食う・動くという動きをそれぞれ統括する職分であるので、五官というのである。これは心が使うものである。心は内にあって五官を司っている。よく考えて、五官のしている是非をただしなさい。

 天君をもって五官を使うのは、順当で正しいことだが、五官をもって天君を使うのは、順序が逆でまちがっている。心は体の主君であるから、安楽にさせ、苦しめてはならない。五官は天君の命令を受け、おのおのの職分を全うすべきで、勝手気ままにしてはならない。

口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸


ここでは、心と身体(五官)の関係について、貝原益軒先生は書いています

五官には色々と分け方があるのですが、ここでは五感を司るということで・・・
  目 ・・・ 視覚
  舌 ・・・ 味覚
  耳 ・・・ 聴覚
  鼻 ・・・ 嗅覚
 皮膚 ・・・ 触覚         となります。。。

この五感をコントロールしているのが、 「 心 」 になるといっているのです。


私たちは、日々の生活で知らず知らずのうちに、五感から莫大な量の情報を得ています。

そのなかから、必要なものを脳が取捨選択して、私たちの心や身体に反映させているわけです。

今回の章は、“ 五感から、かってに入ってくる情報に振り回されないようにし、自分の意思で見たり聞いたりして五感をコントロールしなければならない。 ” とも読み取れると思います。

例えば、勝手に耳に入ってくる騒音や喧騒にイライラするのは、五感によって心がコントロールされているからです。

そうではなく、あくまで心によって五感がコントロールされていなくてはいけないのです。

心によって、五感を制限したり開放したり、自分の状況に合わせて使っていくような感じです。

楽しむために食べ物の味を味わったり、リラックスするために目を閉じて休ませたり、気分を高揚させるために好きな音楽を聴いたり・・・。

心ありきで五感を使ってあげることが、心身の健康に繋がるのです。

もし、五感に振り回され、心を使いすぎれば、心身にストレスがかかり、うつ病や色々な病気にかかりやすくなります。。。


また、心が正しく機能し考え、理解することができないようならば、これもまた身体に負担がかかることになります。

道理にそった心があってこそ、五官をうまく使うことができるのです。

道理にそわない心によって、五官が振り回されたら、身体は健康を損ねます。

暴君のいる国が不幸であるのと同じことでなのです。



いままで、五感というものに対して無意識だった、という方もみえるかもしれません。

意識をすれば、五感をコントロールすることができます。

意識するうちに、自分なりの方法ややり方がわかってくるはずです。

ぜひ、人体の主君である心を安楽にさせてあげ、心身の健康を保っていくようにしましょう


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コメント

  1. 辰川京子 | URL | -

    覚えています?(^-^)/

    こんばんは(^。^)

    お久しぶりです^^;
    片野君から、伺って、コメントしています(^。^)
    元気でお仕事、頑張っておられますね(^。^)
    私も元気で、公文の仕事しています(^。^)
    また、お会い出来る日があるといいな
    (^。^)

  2. JAKUTAKU | URL | srF/8RA2

    Re: 覚えています?(^-^)/

    辰川先生!! わぁー、お久しぶりです^^
    ばっちり覚えていますよ~
    小学校では本当にお世話になりましたv-406

    鍼灸の方はまだまだですが、楽しく元気にやっています。
    辰川先生もお元気でなによりです^^
    ブログではなんですので、またお伺いできたら…と思っています!

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