2011年07月09日 23:02

運動をしなくてはいけないとわかっていても、つい「ま、いっか。」といって、体を動かさなくなってはいませんか?
実は、最近の脳科学の研究によって、『 運動 』 が老化防止につながることがわかってきました。
体を動かすとなぜ脳&体いいのか?
そのあたりをこれから一緒にみていきましょう

みなさんは、「 大人になったら新しい脳細胞はもう誕生せず、あとはどんどん減っていくだけ 」 と教わりませんでしたか?
昔はそれが常識でしたが、いまの医学常識は違います!
現在では、「 年をとっても新しい脳細胞は日々生まれている 」 ということが研究によって確認されています。
老化によって衰えているようにみえるが、若いときほど活発ではないだけで、日々脳細胞は新生しているのです

とはいえ、なにもせずに普通に過ごしていては、いままでと変わりません。
大人になっても脳細胞は増えていますが、加齢とともに新しい細胞を作り出す能力は衰えていっているのです。
せっかく「脳細胞は常に新生している」ということがわかったのですから、どうしたらより脳細胞が活発に新生するかを考えなくてはいけません。
そこで重要なキーワードになってくるのが 『 運動 』 なのです

では、運動をするとどのような効果が脳に出てくるのでしょうか?
まず、運動をすることによって脳のなかの海馬の神経細胞(ニューロン)が増加することがわかっています。
海馬というものは、主に記憶機能・感情機能・情報処理機能を司っているところです。
つまり、海馬のニューロンが増えれば、当然、記憶機能・感情機能・情報処理機能にも良い影響が出てきます。
記憶力が維持でき、物事を考えることができ、感情のバランスが良くなれば、結果的に老化の予防につながるのです

簡単に言えばこうようなメカニズムです↓
① 運動をする
② 海馬に新しい細胞がたくさん生まれる
③ 記憶機能や感情機能が高まる
④ 脳の老化の進行が予防できる
そして、海馬の萎縮が原因とされているアルツハイマー病の予防にも効果があります。
アメリカのNIA(国立加齢研究所)が65歳以上の1700名を対象にした研究でも、「 15分以上の運動を週3回以上といりれると、アルツハイマー病の発生率を35~40%抑えれる 」 ということがわかっています。
運動によって海馬が維持されつことで、アルツハイマー病の予防につながるのです。
また、運動によって、脳の血流が活発になる部分があったり、脳の容量が増えることも確認されています。
運動によって脳の容量が増えているということは、ニューロンが新しく生まれている可能性やニューロンの伸縮活動が活発になっている可能性があります。
つまり、ニューロンが新生し、活動が活発になり、脳の活動が高まれば、脳の老化予防につながるということです。
その他にも、運動をすることで脳内物質の分泌が高まることもわかっています。
アセチルコリン・セロトニン・ドーパミンなどの分泌が促進されることで、気分が良くなったり、自律神経が整ったり、やる気が高まったりします。
運動によって、脳の状態を良い状態に維持しておけば、脳は活発に動いてくれるし、うつ病にも効果があるのです。
このように、運動をすることで、脳にさまざまな良い影響が起こることがわかっていただけたと思います^^
運動をすれば、老化防止ができる上、イキイキとした精神状態を保つことができるのです。
ならば、運動をしないのは、とっっっても損なことです

ただ、一口に 「運動」 と言うけれど、散歩のような軽い運動から、サッカーなどの激しいスポーツまで、幅があるじゃないかと思った方もみえるかと思います

ということで、次回は運動の内容について採りあげていきますね。。。
≫≫ その2へつづく
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コメント
片野 邦章 | URL | .H/eIGY6
まじか[s:20528]
少しでもいいから、毎日運動しなくてはいけないね
( 2011年07月12日 00:27 [Edit] )
JAKUTAKU | URL | -
Re:まじか
片野邦章さん
コメントありがとうございます
ほんとうに運動は大切です
特にデスクワークが増えてきた昨今では、その重要性は増してきていると思います。
つい怠けてしまいがちですが、体は動かさないといけませんね^^
( 2011年07月14日 17:41 [Edit] )
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