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五思を忘れずに食べる

2011年04月19日 23:56


  養生訓 - 第3巻より

 食事をするときには、五つの思い、すなわち「五思」を忘れてはならない

 一つには、この食事が誰のおかげかを思い浮かべなければならない。幼少のときには父の養いを受け、長じては君主の恩による。これを思って、忘れてはならない。あるいは君主や父ではなく、兄弟、親族、他人の養いを受けることもある。これまた、食の来るところを思って、その恵みを忘れてはならない。農・工・商の自力で食べていける者も、国の恩を思うべきである。

 二つには、この食事はもともと農夫の勤労によって作り出されてたものであり、その苦しみを思いやるべきである。忘れてはならない。自ら耕さず、安楽にしていながら養いを受けていることを嬉しく思いなさい。

 三つには、自分の才知も正しく行ないもなく、君主を助けたり民を治めたりする功もないのに、おいしい食事を受けるのは、誠に幸せなことである、と思うこと。

 四つには、世の中には自分よりも貧しい人も多く、ひどい食事すら満足に食べられなかったり、あるいは飢えて死んでしまう人もいる。自分は米を十分に食べ、飢餓の心配もない。これは、多いな幸いではなかろうか。

 五つには、大昔のことを思いなさい。大昔には、今、我々が食べているような穀物もなく、草木の実や根や葉を食べて飢えを免れていた。その後穀物ができても、火を通すことを知らず、釜や蒸し器もなく、煮炊きして食べてはいなかった。生のままで噛む食物は味わいなく、胃腸も損なわれるであろう。今、白い米を軟らかく炊いて、食べたいだけ食べ、しかも羹(あつもの:野菜や魚肉などを入れて作った熱い吸い物)その他のおかずがあって、朝夕の食事を堪能している。さらには、酒まであって心を楽しませ、“気血”を助けている。

 そこで、朝夕食事をするたびに、この「五思」のうち一つでも二つでも代わるがわる思い巡らし、忘れないようにしなさい。そうしていれば、日々楽しみもその中にあることになろう。

 以上は愚生の憶説である。思慮もなくここに記した。僧家には、食事をするときの「五観」というものがあるが、それと同じではない。

      口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸


貝原益軒は、「自分のかってな推測や仮定による意見だ。」と言っていますが、現代でも変わらない、とても大切なことだと思います


貝原益軒先生のいう「五思」を簡単にまとめるとこうなります↓

① 食事は誰かから与えられたものであり、その人への感謝を忘れてはいけない。

② 食物は農家の人が作ってくれたということを感謝しないといけない。

③ 自分がなにも貢献していないときでも食事ができるのは、とても幸せであることを思う。

④ 自分が餓死しないで生きていることを感謝すること。

⑤ 昔と違い、味の良い食べ物、多種多様のおかず、酒をとれることを感謝すること。



これらは、現代の私たちが忘れかけていることです。

当たり前のようにいつでも食べ物が手に入り、食べることができるようになった現代では、江戸時代よりももっとこの「五思」を忘れてはいけないと思います

前に「いただきます。」という記事でも食べ物に対して感謝することは大切だと書きましたが、「五思」をもって感謝していただくというのはいつの時代も忘れてはいけないことです^^


また、貝原益軒先生のおもしろいところが、五つのうち、二つくらいを思って食べましょう。というところ。。。

いつも五つのことを思って食べていては長続きしないと思ったからなのか、時と場合に応じて一つ二つ思って食べるべきと思ったのか、貝原益軒先生がこう書いた理由は分かりません^^;

ただ、一つでも思って食べれば、食べることも楽しいものになるといっています。

五つに縛られることなく、感謝して楽しんで食べることが大切なのかもしれませんね。



みなさんもぜひ「五思」を忘れずに食べるようにしましょう!



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