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筋萎縮性側索硬化症に新治療法?

2011年03月01日 23:46


1年間で人口10万人当たり約1人が発症し、日本で約8,300人が患っているとされる 『 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) 』。

みなさんも一度は、この病気の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

今日、そんな筋萎縮性側索硬化症に対する新たな治療法について、ニュースで報道されていました。。。


 ALS 新治療法で臨床試験へ  3月1日 5時51分

 全身の筋肉が動かなくなる難病「ALS=筋萎縮性側索硬化症」の新たな治療法として、神経細胞を増やすたんぱく質を患者の脊髄に投与する方法を東北大学などの研究グループが開発し、来月にも臨床試験を始めることになりました。

 ALSは、運動神経の細胞が破壊されて全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病で、国内の患者は少なくとも8300人とされています。
 東北大学と慶応大学などの研究グループでは、神経細胞を増やす働きのある「HGF」というたんぱく質に注目し、ALSになったネズミの脊髄に投与しました。その結果、生存期間は、HGFを投与しなかったネズミの1.6倍に延び、脊髄では運動神経の修復が進んで筋力を維持していることが確かめられたということです。脊髄が傷ついたサルでも同じような効果があったことから、研究グループでは、国に届けを出したうえで、来月にも患者の脊髄にHGFを投与して安全性や効果を確認する臨床試験を始めることになりました。

 東北大学神経内科の青木正志教授は「ALSは治療が極めて難しい病気で、患者の数も少ないため、薬の開発が進まなかった。数年以内になんとか新しい薬として届けられるようにしたい」と話しています。

  - NHKニュース より引用(動画もあります) -


上記に少し書いてありますが、この筋萎縮性側索硬化症(ALS)について簡単に説明しておきます。


筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、全身の筋肉が徐々に動かなくなる病気です。

ただし、筋肉が原因の病気ではなく、筋肉を動かし、運動をつかさどる運動神経の細胞が原因で起こっている病気なのです。

つまり、脳から「手足を動かせ」という命令が出されるが、運動神経の細胞が破壊されているため、命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていくのです。

そのため、手指の使いにくさ・腕に力が入らなくなる・筋肉がやせるなどの一般的に思い浮かべる筋肉の症状を始め、話しにくい・食べ物が呑み込みにくい・呼吸がしずらいなどの筋肉が関係するところに様々な症状が起こります。

症状が進行すると、呼吸の筋肉を含めて全身の筋肉がやせて力がはいらなくなり、最後は寝たきりとなり、水や食べ物ののみこみもできなくなり、呼吸も十分にできなくなります。
(ただし、体の感覚や知能、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通のようです。)


筋萎縮性側索硬化症(ALS)は常に進行していく病気で、一度この病気にかかると症状が軽くなるということはなく、人工呼吸器を使わない場合、病気になってから死亡までの期間はおおよそ3~5年になります。
(中には人工呼吸器を使わないでも10数年の長期間にわたって非常にゆっくりした経過をたどる例もあります。)

現在、筋萎縮性側索硬化症(ALS)には様々な学説がありますが、原因は不明で、国の難治性疾患や特定疾患に指定されています。

治療法がほとんどなく、進行を遅らせるくすりの投与や対症療法が中心になっているのです。




筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、難病のひとつです。

多くの人が対症療法だけにとどまり、症状に苦しんで亡くなっているのが現状です。

今回、その筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する新たな治療法を開発したのはとても素晴しいことだと思います

まだ、これから臨床実験の段階であり、様々な問題もあると思います。
(最近のイレッサの副作用問題のようなこともあるかもしれませんし。)

ですが、この治療法の開発は、患者にとっては希望の光になるはずです。


これからもぜひ注視・応援していきたい内容です


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