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[薬の話] くすりの体内での動き その2

2011年01月04日 23:40

前回「くすりの体内での動き その1」の続き。




 ○ くすり の 吸収

飲み薬を飲んだとしても体に吸収されなければ意味がありません。
私たちがくすりを使用した場合、投薬部位から目的の部位までくすりの成分が到達しないといけないのです。

そのためには、くすりの成分が投薬部位から血液中に吸収される必要があります

くすりの形状により血液中への吸収方法は違いますが、血液中に入ることで目的の位置まで届き、効果を発揮することができるのです。


では、どのようにしてくすりは血液中に吸収されるのでしょうか?


 ① 内用薬(内服薬)の場合  (くすりの形状に関してはコチラへ)

くすりを口から飲むとまず、胃にいきます。
胃に入ったくすりは、胃液により皮膜やカプセルが溶かされ、くすりの成分が放出されます。

一部のくすりは胃で吸収されるのですが、多くはそのまま胃の内容物(食べ物など)と共に通過してしまいます。

では、どこで吸収されるのかというと、ほとんどの内服薬は “ 小腸 ” で吸収されます。
(このとき、胃で溶けず、小腸で溶けるくすりもあります。)

小腸には腸絨毛とよばれるテニスコート1面分の表面積にもなる無数の突起があるため、くすりの成分を吸収するには適しているのです。
ここで小腸の毛細血管に吸収され、吸収されたくすりの成分は肝臓にいくことになります


 ② 注射薬・外用薬の場合

注射薬や坐薬・軟膏などは、投与した部位の末梢血管に入り、そのまま心臓にいき、全身へと運ばれます

口から飲む内服薬とは違い、肝臓を通らずに直接心臓にいきます。
なので、胃腸で効果が薄れるものや肝臓で分解されやすいくすり、意識が無く口から飲めないときなどの場合には、この方法が用いられるわけです。

また、口からでは成分が強く胃を荒らしてしまうものも使うことができるし、注射薬・外用薬は体内への吸収が速く、急な治療にも便利なのです。



このようにして、くすりは体内に吸収され、目的の位置までいくことになります。
患者の症状・状況などによって、くすりは一番効果のある吸収をとっているのです


また、同じ成分のくすりでも吸収のされ方が異なることもあります。

吸収されるスピードが速すぎると、くすりの成分に対する血液濃度が高くなりすぎて過剰反応を引き起こします。
逆に遅すぎると、薬の大半は吸収されずに便と一緒に排泄されてしまいます。


このように吸収が速すぎても遅すぎてもいけません。
医師や製薬会社は薬が望ましい速度で吸収されるように考えて製造・処方しているのです。

しかし、たとえそのように考えられても年齢・食べ物・その他の薬・消化器疾患などによって、薬の吸収や体内での利用率を左右されることがあります。

例えば、高齢者では、胃腸の調子から錠剤やカプセルが溶けずにそのまま便として排泄されることがありますし、高繊維質の食品が薬とくっついてしまうと、薬が吸収されないことがあります。
また、消化管での食べものの通過を促進する下剤を使ったりすると薬の吸収が低下する場合があります。
胃や結腸など消化管の一部を手術で切除した場合も、薬の吸収に影響することがあります。


医師は、くすりの吸収を考慮して処方されていますが、このように多くの要因によって効果が左右してしまうことがあります。

なので、私たちは用法・用量・保管方法をしっかりと守り、狙った吸収方法・速度になるようにしましょう



   ・・・≫ つづく

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