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水のないところで起きる“ 乾燥溺死 ”とは?

2015年07月19日 00:14


これから子供たちは夏休みに入りますね^^

でも、当然夏のレジャーなどで水に入る機会も増えるでしょう。

そこで、こんな症状があることを知ってびっくりしたので採りあげます↓

プールから帰ってきて1時間後、
       ベッドの上で”溺死”した少年。
医師が注意喚起を求める”Dry Drowning"の恐怖


アメリカ、サウスカロライナ州で起こったこの悲しい事故は、これから本格的に始まる夏を前に全ての保護者が知っておくべきだ、と医師は言います。

10歳の少年は、彼の母親と市民プールで遊んだあと歩いて自宅に戻り、その僅か1時間後、ベッドの上で”乾燥溺死”しているのを発見されました

私達はプールから一緒に歩いて帰ってきたし、何も変わった様子はなかったわ。

と少年の母親は言いました。

帰宅後、彼はお風呂に入り、”眠たい”と言って昼寝をし始めたのです。
その後、母親が発見した息子の変わり果てた姿。。

母親はその後、彼の様子を見に部屋へ。驚きの光景を目にしたのです。

彼の顔は白い泡状の物で覆われ、既にベッドの上で”溺死”していたのです

WebMDによると、

乾燥溺死は、水が肺に入り込むのではなく、水遊び中に飲みこんだ水が原因で起こる咽頭痙攣が、結果時間を置いて呼吸困難を引き起こしてしまう」と説明しています。

これに追加して「乾燥溺死の症状はプール以外でも海や湖など、どんな状況に置いても起こり得る」と発表しました。

この現象は、すべての溺死事件の100分の1から2という非常にまれである可能性ですが、子供たちの間では一般的に起こり得るとても危険な事故なのです。

ニューヨークの医学専門家、ルイス博士は、CBSの取材に対し
ほんのスプーン1杯水ですら、誤って肺に入り込んでしまう事もあると説明しています。

乾燥溺死の症状は眠気、過敏性、それに加え呼吸困難などがあげられます。

もしお子さんが水遊びの後少しでもおかしな兆候があればすぐに医師の診察を受けるように、と博士は強く勧めています。

   - spotlight より引用 -


うーん、まさかの事故ですよね…

水遊び中に飲みこんだ水が原因で起こる咽頭けいれんが、数時間後に死因となってしまうのですから驚きです。

ここで怖いのは、プール以外でも海や湖など、どんな状況に置いても起こり得ること ・ 水から出て時間がたってから起こることです。

夏休みにプールにいった後は必ずお昼寝タイムだった私としては、乾燥溺死の症状は眠気や過敏性といわれても判断が難しいです…

ただ、全国の何万という小中学生が毎年授業でプールに入っていても、こんなニュースを聞いたことがないので、本当にまれな症状なんでしょう。

とはいえ、こういうこともあるということ知っておいて、本文にもあるように水遊びの後少しでもおかしな兆候があれば、すぐに医師の診察を受けるようにしなければいけないということも知っておかないといけませんね^^

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女性とスポーツと生理と…

2015年07月02日 23:35

   無月経や疲労骨折に注意

  女性選手に合った練習を

 激しい練習や無理な減量によって、無月経症や疲労骨折などを抱える女性アスリートが多い。名古屋市の産婦人科医らでつくるNPO法人ウーマンリビングサポート(WLS)は、各地で講習会を開き「指導者は男女の身体の違いを理解して練習プログラムを立ててほしい。選手も自分の体のことをよく勉強して」と呼び掛けている。(編集委員・安藤明夫)

 「女性は赤ちゃんを産むために、体脂肪が多くふくよかな体になります。毎月、生理もくる。生物学的な違いで男性に比べて、激しいスポーツに適さない面があります」

 5月に名古屋市港区の邦和セミナープラザで開かれたスポーツと女性の身体に関する講習会。WLS代表の産婦人科医伊藤加奈子さん(38)=ココカラウィメンズクリニック院長=が、小中学生やコーチ、保護者に語り掛けた。小中学生は、女子フィギュアスケートの鈴木明子さんも所属した名門「邦和スケートクラブ」の選手たち。「月経をめぐる問題を軽視しないで」と呼び掛ける伊藤さんの講演を熱心に聴いた。

 月経に伴う症状には、月経前にむくみなどの不快な症状が生じる月経前症候群や、痛みが強い月経困難症などがある。こうした症状が大会当日に現れれば、成績にも影響を及ぼす。欧米では、コンディションが良い時期に本番を迎えられるよう、排卵を抑制する低用量ピルを服用して月経周期をコントロールする選手が増えているが、日本ではあまり使われていない。ドーピングと混同する指導者もいる。

 フィギュアスケートや新体操など体重管理の厳しい種目や、トレーニングで体を絞り込むマラソンなどを中心に、無月経や生理不順の問題を抱える女性選手は多い

 伊藤さんは「体脂肪率が15%を切ると、体のエネルギーが減って生理が止まる人が多い」と警鐘を鳴らす。女性ホルモンの分泌量が減った状態が長く続くと、骨密度の低下にもつながる。「骨の形成に重要な10代にそんな状態が続くと、激しい練習で疲労骨折しやすい骨になってしまうし、将来、骨粗しょう症にもなりやすい」と指摘する。

 スポーツでのけがでは整形外科を受診することが多いが、整形外科医が女性の身体に関する知識を十分に備えていない場合も多い。疲労骨折の場合でも、けがへの対処のみで骨密度を低下させない生活指導が不十分だと、選手はけがを繰り返すことになる。

 また、女性は男性より骨盤が広いため、成長期の激しいスポーツでひざを痛めやすく、ひざ周りに筋肉を付けることが有効だ。こうした身体の特徴を理解したトレーニングの知識も、女性アスリートが体を守るには求められる。

 クリニックのスポーツ外来で無月経症や生理不順、摂食障害などがある女性アスリートたちと向き合う伊藤さんは、こう訴える。

 「中学・高校の陸上部などで『生理がくるようでは頑張りが足りない』と誤った指導をされ、成人後の妊娠や出産にまで影響することもある。指導者の責任は重大です」

 伊藤さんらが参考にするのは順天堂大女性スポーツ研究センター(東京都文京区)の取り組みだ。同センターは昨年8月にスポーツ科学、医学、栄養学などの専門家たちが参加して設立され、裾野を広げてきた。

 「女性アスリートダイアリー」を発行しており、郵送費のみで取り寄せられるほか、ホームページ(同センターで検索)からもダウンロードできる。

 カレンダーのページには、体と心の状態を5段階で記入し、目標、天気などを書き込む。コンディションデータのページには、起床・就寝時間、体重、体温、体脂肪率、食事内容などを記入する。同センターのシニアディレクター桜間裕子さんは「毎日付けるのは大変ですが、自分の体を知り、自己管理する力を身に付けていくために役立ててほしい」と話す。

 昨年10月からは、同大付属浦安病院(千葉県浦安市)で予約制の女性アスリート外来が始まり、診療科をまたいだ体制で診療している。

     - 中日新聞より引用 -


女性とスポーツと生理の関係性については、考慮されつつも置き去りになりやすい問題です。

特にチームスポーツではなおさらかもしれません。

私を含めた男性にとっては、知識として分かっていてもその感覚は一生分からないです。

女性アスリート・指導者だけでなく、男性の指導者にとってはとくに気をつけないといけない問題だと今回のニュースで再確認しました。

ただ、学校の部活動の顧問の先生がいきなり生理・月経周期について把握しようとしても、それはそれで学生や保護者からクレームが続出するような気がしますから、むずかしいですよね^^;

きちんと男女差の知識を伝え、その目的と理由を説明し、同意を得て、はじめて生理を把握できるスタートラインに立てると思うので大変です。

男女差を理解し、生理・月経に配慮したスポーツ環境を整えるには、まだ時間がかかるような気がします。

もちろん、女性スタッフを入れるなどの考慮をしたり、選手の生理とコンディションの情報をもとに、試合への起用や戦い方を組み立てているチームやクラブ・実業団などはすでにありますから、こういった話題が広がり、理解がいち早くすすんでほしいものです。

とくに小中高などの学校で広まってくれればいいんですけどねぇ…


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