2013年06月26日 23:39
子宮頸がんワクチン
検討会「一時的に接種推奨控える」
子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に長期的な痛みやしびれを訴える人が相次いでいるため、厚生労働省は14日、一時的に接種の推奨を控える方針を決めた。接種は中止しないものの、自治体に対し、対象者に個別の案内を出さないよう勧告した。法により自治体が実施している定期接種のワクチンで推奨を控えるのは異例のことだ。
この日、開かれた厚労省検討会が「痛み、しびれの原因を調査し、きちんと情報提供できるようになるまで、推奨を控えるべきだ」と結論づけた。対象者は希望すれば、これまで通り無料で受けられるが、医療機関での接種前にも、推奨されていないことが説明される。接種者が大幅に減る可能性がある。
子宮頸がんワクチンは2010年に国の助成が始まり、予防接種法改正で今年4月に定期接種になったばかり。小学6年~高校1年の女子が対象で、父母らから安全性をめぐり懸念の声が出ていた。これまで推計328万人に接種され、1968件の副作用が報告されている。
検討会では、接種後に体に痛みが出るなどの健康被害43例の原因などを話し合った。しかし、因果関係がはっきりしないことから、委員からは「さらに調査が必要」との声が相次いだ。同省は、予防接種と痛みの関係について、16の大学病院などを中心に数カ月で、情報収集、分析を進め、再び、積極的に推奨すべきか結論を出す方針だ。
検討会は、接種そのものの中止は「必要はない」と結論づけた。検討会の桃井真里子座長(国際医療福祉大副学長)は「ワクチン自体の安全性に大きな問題があるということではない。さらに調査し、より安心な情報を出せるようにしたい」と話した。
- Yahoo!ニュースより引用 -
ワクチンというものは、白黒はっきりしない、非常に煮え切らない存在です。
ワクチンを語るときにまずこの認識が必要になってきます。
今回のニュースのように接種したことによって副作用で苦しめられる事例もワクチンにはつきまといます。
過去にも、リューベックBCG事件や京都と島根のジフテリア事件など、死者を出した事件があります。
逆に、ワクチンというものが人類史において大勢の命を救ってきたことも事実です。
むしろ、回避できる病気、救うことのできる命が多いからこそ、様々なワクチンが作られ、いまでも使用され続けているわけです。
しかし、ワクチンを接種されたとしてもその病気にかかってしまうことはありますし、反対にワクチンを打たなくてもその病気にかからない幸運な人もいます。
「ワクチンはすべて素晴らしい!」とも「絶対にワクチンなんて接種するべきではない」ともいえないものなのです。。。
よく、ワクチンはシートベルトのようなものと言われています。
シートベルトをしたからといって事故に遭わない or 死なないということはいえません。
シートベルトをちゃんと着けていても交通事故でなくなる人はいるが、シートベルトをなくそういうことにはなりません。
「俺は今までワクチンなんか打ったことないけど、インフルエンザになったことなんかないから打たなくても大丈夫!」というのは、「俺は今までシートベルトもせずに運転してきたけど、一度も事故になってない。だからシートベルトなんてつけなくてもいい。」というのとまったく同じです。
ワクチンを一概に否定するのではなく、無ければ救うことのできない命もあることということも覚えておかなければいけません。
そして、ワクチン…予防接種とは、多くの場合、少数の病気になってしまう人を念頭においた措置です。
一握りの人しか発症しないが、大勢の中から誰がその少数の病人になるかがわからないから行う行為なのです。
病気を発症する可能性があった少数の人が予防接種の恩恵をうけて病気を回避でき、病気を発症する可能性があった少数の人が予防接種をうけなかったがために病気になって苦しみます。
つまり、予防接種というのは、少数の病気になってしまう人以外は打っても打たなくても何も起きないというのが本質です。
そして、予防接種を行う価値のあるワクチンというのは、この「予防接種をせずに病気に苦しむ人」と「予防接種を行って副作用で苦しむ人」とを比較して、前者よりも後者がより大きい場合がそれにあたります。
多くの人には何もおきないが、予防接種をせずに病気に苦しむ人>副作用で苦しむ人 の場合は接種を推奨されるわけです。
さて、ワクチンというものを少し知ってもらったところで、今回のニュースに話を戻しますが…
因果関係がはっきりしないとはいえ、これだけ副作用が疑われるような症状が報告されているのならば、推奨は控えるべきだと思います。
親に責任を丸投げと思う人もみえるかもしれませんが、不安があるなら接種をしなくてもいいという選択肢が生まれたわけですし、逆に希望する人には接種の選択肢は残され、もし副作用が出た場合には救済制度も適用すると国は言っています。
選択肢が生まれたが、それよりも情報収集・分析・原因解明に政府・病院が努力して、リスクを明らかにしてほしいものです。
インターネットで検索すると、打っても大丈夫だという意見や反対派の意見、副作用を大きく取り扱った記事など、色々と入り乱れています。
反対派の意見のほうがインパクトがあるのでつい信用してしまいそうになります。
が、自分自身がまだよくわかっていないので、今回はどちらの意見も触れないでおこうと思います。
ただ、子宮頚がんとは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染によって起こるとされており、
ほとんどが性交渉によって感染するものなので、性交渉のない女性にはHPVはありません。
そしてがんは、基本的に定期健診で早期発見して治療すべきものです。
子宮頸がんはワクチン接種というものもあるが、“ がん検診を受けて早期発見に心がけること ”・ “ 貞操教育 ”がまずは重要。ということは書いておきますね。
ワクチンというものは、ゼロリスク(副作用なんて起こりえない)なんてことは絶対にいえないものです。
これからどうなるのか。
注視していきたいと思います。
また進展があったら、採りあげていきます。。。
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