2013年04月30日 00:01
2013年04月26日 23:18
養生訓 - 第1巻より
庭に草木を植えて愛する人は、朝夕心にかけ、水を注ぎ土を替え、肥料を与え、虫を取ってよく養い、その元気を喜び、衰えを心配する。草木はいたって軽い。自分の体はいたって重い。どうして、自分を愛すること草木にも及ばないのであろうか。何も考えていないこともはなはだしい。
そもそも養生の術を知って実行するのは、まず天地、父母に仕えて孝をなし、次に我が身の長生、安楽のためであってみれば、急ぎでないことは後回しにして、若いときから早くこの術を学ぶべきである。身を慎んで命を養うのは、人間が第一に重視すべきことである。
養生訓 - 第2巻より
若いときから老いに至るまで、“元気”は惜しむべきである。まだ歳が若く健康なときから早めに養生すべきである。健康なことを頼みにして、“元気”を使いすぎてはならない。
若いときに“元気”を惜しまないで、老い衰え体が弱くなってからはじめて養生するのは、たとえば財多く富んでいるときに驕って財を費やし、貧乏になってしまってからはじめて倹約するようなものである。行わないよりはいいだろうが、あまりに遅くてその効果は少ない。
口語 養生訓 - 原著:貝原益軒 訳註:松宮光伸
10~20代の頃は体調が悪くても寝れば良くなったが、自分の体力を過信していると30~40代では色々なところにガタが出てき始めて、50歳以上になるとさまざまな病気が表に出てきます。
こうならないために、若いうちから養生する術を知り、実践していくことが大切だ というわけです。
健康だからといって不養生であれば短命であり、病弱でも長く養生している人は長生きである。と養生訓のなかでよく貝原益軒先生は言っています。
「ロコモティブシンドロームって知ってます?」のところでも書きましたが、日本は80歳を当たり前のように超える超高齢化社会になり、多くの人々が身体を長期間使用し続ける時代にきています。
養生訓の書かれた江戸時代よりも寿命が延びていますが、養生しているかどうかでより短命になるか長命になるかの差が大きくなってきたともいえます。
健康で、自分の好きなように動けて考えることのできる老後を得たいなら、若いうちから養生していくべきなのです。。。
そして、貝原益軒先生は、若いうちから行う養生の秘訣についてこう書いています・・・
養生訓 - 第2巻より
よいことも悪いことも、みな習慣から起こる。養生の努力もまたそうである。努めて実行し怠らないことも、欲も慎んでこらえることも、繰り返して慣れてしまえば、ついには日常のこととなって苦しいことはない。
慎まないで、悪いことが習慣になり、それが癖となってしまっては、慎もうと努力しても、苦しくてこらえることはできない。
養生訓 - 第1巻より
大抵のことは、努力して続けていれば、必ずよい結果が得られる。たとえば、春に種を撒いて、夏によく養分を与えれば、秋になって必ず収穫が多いようなものである。
もし、養生の術を努めて学び、長い期間実行すれば、体は丈夫になって病気もせず、天寿を全うし、長いこと人生を楽しめるのは、当然のことである。この道理を疑ってはならない。
口語 養生訓 - 原著:貝原益軒 訳註:松宮光伸
養生の道を習慣とすれば、長く実践でき、健康に過ごすことができるのです。。。
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2013年04月22日 21:08
この本は、“ 母になる不安と期待、そして葛藤。仕事に燃えるキャリアウーマンの心の揺れをつぶさに描く、悩みも喜びも等身大の、新たなマタニティ小説 ” と紹介されているように、妊娠・出産にスポットをあてた小説です。
マタニティ・グレイ
(2013/03/01)
石田 衣良
商品詳細を見る
~あらすじ~
おおらかな夫、お気に入りのマンション、やりがいのある仕事。子ども嫌いだった千花子はこのまま二人で仲睦まじく年をとろうと旦那の一斗と話していた。しかし、雑誌編集者である千花子は、予定外の妊娠を機に、正面から人生の見直しを迫られる。戸惑いながらも出産を決意した千花子だったがそこには色々な問題があって…。
あくまで小説なので「出来すぎだなぁ^^;」と思うところもありましたが、20人以上の出産経験者に聞き、多くの出産関係の本を読み漁ったと石田さんが言っていただけあって、かなりリアルに妊娠・出産というものを感じられる面白い作品でした。
実際に出産をした人にとっては、「こんなの違う」「こんな風じゃない」と言いたいところもあるかと思いますが、妊娠・出産というものを簡単に追体験できるように作られているので、出産を控えている人、出産を経験していない人は、読んでみて欲しいと思いました^^
また、妊娠を経験できない男が妊娠を知ることができる貴重な本だと思うので、ぜひ男の人も読んでみてほしいですね。
みな一人一人、出産というものは全然違う。
体質も違えば、仕事環境や家庭環境も違うので、まったく出産というものは人によって異なるのです。
あくまで今回の小説も一人の妊娠・出産の話であり、こんな風な妊娠がすべてではないが、それでもまだ妊娠していない人にとっては参考にはなるところも多いと思いました。
ただ妊娠・出産の話だけでなく、流産、不妊治療、体重制限、産休制度などもネガティブな面も絡めながら書かれています。
また、あまり触れない妊娠中の夫婦営み、つまり妊娠中のSEXについてもきちんと盛り込まれているのも面白かったですね(とはいっても18禁になるよう書き方ではないですよ^^)。
雑誌などと違い、小説はその世界に入りこめ、一緒に体験したように感じられます。
そういった意味ではマタニティ関係の本の中でも、疑似体験できる面白いものだと思います。
漠然と出産を避けている人も妊娠・出産とはこんなものなのかということがわかってもらえるはず。
石田さんも、いま恋をしている人や付き合っている人、結婚したばかりの夫婦が、子どもをもつということは一体どういうものなのか?を一緒に考え、話し合うのにはとてもいい本だと思う。と言ってみえました。。。
妊娠・出産について知りたいと思う人には、まずオススメできる小説です。
少子化が進んでいる今、こんな小説があってもいいなと思いました^^
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2013年04月19日 22:33
いまでは、病院でも保険を使って禁煙ができるようになり、ますます喫煙する人が減る傾向にあります。
しかし、禁煙をしている人がよく言うのが「たばこを止めたら太った。」というフレーズ。
太ったから、また吸い始めてしまったという人もなかにはいるのではないでしょうか?
このタバコをやめたら太ったという話、本当なのか。。。
気になったのでちょっと調べてみました(・ω・)ノ
で、結論から言うと、、、タバコを止めて太るかどうかは人それぞれ。
つまり、「 タバコの喫煙・禁煙 と 体重の増減 とは関係ない! 」 ということです。
タバコを止めたあと、毎日の食生活や運動に気をつけるかどうかで差ができるのです。
これはタバコを吸っていてもいなくても、体重管理に大切な要素であり、特別タバコは関係ありません。
とはいえ、太る人もいるわけですので、いちをそちらの方も見ていきたいと思います。
タバコを止めると太るという理由にはこんなものが挙げられます↓
① 一番よくいわれるのが、口寂しいので何かを食べてしまうこと。喫煙者は、今まで口にタバコを咥えていた習慣があるので、その欲求を満たそうと無意識のうちに食べ物を口に運んでしまうことが多い。。。
② タバコを吸ったあとは、味覚の働きが鈍くなっていて、微妙な味つけがわからなくなりやすいです。なので喫煙者は、食事の味付けでも比較的濃い目の味付けを好むが、禁煙すると味覚が正常化し、ごはんがおいしく感じるようになり、食べる量が増えてしまう。。。
③ 喫煙者は、鼻の粘膜にも慢性化異常を引き起こす為、臭いをかぐ嗅覚まで低下します。タバコをやめると、鼻の慢性異常も回復するので、以前より食物の匂いや味がよくわかるようになり、食べる量が増えてしまう。。。
④ 「ニコチンは、摂食にかかわる脳神経細胞に働き掛け、食欲を抑制する信号を多く発信させる」という研究結果があり、禁煙をすると、この食欲を抑制する信号が止まり、食欲が復活していく。。。
⑤ 喫煙者は、ニコチンが唾液とともに胃に流れ込んでいて、胃腸の働きが鈍くなっており、絶えず空腹感を感じにくくなっています。タバコをやめると胃腸の血流が増え、活動も活発になるので、無意識のうちに食べ過ぎてしまうことも。。。
⑥ タバコは、ミネラルやビタミンを壊し、胃腸の栄養の吸収率が低下します。禁煙をすると、消化吸収能力が元に戻り、同じ量でもきちんと栄養になるため太りやすい。。。
しかし、このときの太ったというのは、タバコを吸って不健康だった身体が…
禁煙した → 健康体に近づいた → 胃腸も正常に戻った → 栄養が体内に十分回るようになった → 体重が増えた
ということであり、身体が健康に近づいた証拠ともいえます^^
ここから、「食べる量と運動量」を気にするのは、タバコをもともと吸っていない人と変わりません。
それ以上の肥満については禁煙が直接的な原因ではなく、「タバコの喫煙・禁煙と体重の増減は関係ない」のです

タバコの害はもうみなさん知っての通りであり、不健康な状態です。
少し太るかもしれないけれど、禁煙して健康になった方がイイ。と私は思ってしまいます^^
毎日の食生活や運動に気をつけることは、タバコを吸っていない人も禁煙した人も関係なく、大切なことです。
なので、もし「タバコを止めると太るのが嫌だから」と思っているなら、それは間違いですので、ぜひ健康な身体に近づくために禁煙にチャレンジしてみてください^^
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2013年04月09日 23:12
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