冬でも注意? 脱水症。。。

2013年02月28日 22:28

みなさんは、『 脱水症 』 というものは“ 夏 ”に起こるものだと思っていませんか?

しかし、実は脱水症は “ 冬 ” でも起こるのです

病院への搬送件数でも、一番多い季節はやはり7月・8月ですが、二番目に多い時期が1月・2月の冬です。
暑い夏は、ニュースでも「熱中症に気をつけてください」と耳にタコができるほど聞くため、積極的に水を飲んで脱水症状にならないように注意していますが、意外と冬は気にしていません。

起こることが知られていない、又は起こると思っていないのですから、冬にも多くの人が脱水症を引き起こしてしまうのです。

というわけで今回は、どうして起こるのか、どう予防するのかを説明していきますので、冬の脱水症に注意できるようになりましょう^^


 [ 脱水症とは? ]

まず、「脱水症ってなに?」と思ってる人もみえるかと思うので簡単に説明しておきます。

「脱水症」とは、カラダにとって不可欠な体液が不足した状態のことです。

カラダに含まれる水分のことを「体液」といい、主成分は水で、その他にナトリウムイオン・カリウムイオン・カルシウム・イオンなどの電解質、ブドウ糖・タンパク質・尿酸などの非電解質で出来ています。

体液は、カラダに必要な栄養素や酸素を運び、不要な老廃物を送り出す働きがあり、体温の調整という役割も担っています。

脱水症は、この体液が不足してしまい、臓器を流れる血液がねばり、血流が不十分になり、臓器の障害を引き起こすのです

脱水症という文字から、水分が失われてカラダが水不足になった状態だとよく誤解されるのですが、脱水症というのは体液が失われた状態なので、“ カラダから水分と電解質が同時に失われた状態 ” ということになります。

( 脱水症は低張性、高張性、等張性の三つに分類されます。体液が喪失するとき、水分よりも電解質のほうが多く失われると低張性(ナトリウム欠乏性)脱水症、逆に水分の喪失のほうが電解質よりも多ければ高張性(水欠乏性)脱水症、水分と電解質が同じ割合に失われると等張性(混合性)脱水症とがありますが、今回は「水分だけではないんだ」ということだけ覚えておいてもらえばいいかと思います^^)


 [ なぜ脱水症が冬に起こるの? ]

さて、ではなぜ夏に起こると思っていた脱水症が、どうして冬にも起こるのでしょうか?

それは、“ 空気の乾燥などによって気付かぬうちに体液が不足するから ”です

日本の冬はとても乾燥しており、とくに気密性が高い家のなかでストーブやエアコンなどの暖房器具の使用を使うと、外気との温度差が広がり、湿度は屋外よりも10~20%も湿度が低下してしまいます。

空気が乾燥すると、不感蒸泄(見えない汗)が増えてしまい、カラダから水分が抜けていってしまうのです。

不感蒸泄とは、汗以外の皮膚や粘膜・呼気などから意識しないうちに蒸散する水分のことです。

年中、普段から不感蒸泄というのものは起こっているのですが、空気が乾燥してしまうと、一緒に皮膚や粘膜も乾燥してしまい、それから守るために不感蒸泄は増えてしまうのです。。。

カラダにとって快適な湿度は50~60%ですが、加湿器などを使わなければ冬の室内の湿度は簡単に50%以下を下回ります。

つまり、冬の脱水症の最大の特徴は、知らない間に水分が失われるということなのです

夏の脱水症は、汗を大量にかくことで起こることが多く、汗を意識しやすいのですが、不感蒸泄は意識しにくいので、冬は脱水症に対する警戒感が下がっています

四季を問わず、高齢者や乳幼児、何らかの持病がある方は「脱水症」の高リスク者なのですが、冬は警戒感が下がっているので、油断すると脱水症に陥りやすくなってしまうというわけです。


また、夏に比べて冬は水分を摂る量が減っていることも原因のひとつです

暑い季節は汗をかくと自然に飲み物を飲んでしまいますが、冬は汗をかきにくいため、飲み物から水分を摂ろうとする機会が少なくなります。

しかし、水分を摂る量が減っても、尿の量や回数は変わらず(へたをすると寒さから回数は増えている)、不感蒸泄の量は増えているので、脱水症になりやすいのです。

とくに、高齢者の場合は、感覚機能も低下し、身体の中の水分が不足していても喉の渇きを感じにくくなるため、水分摂取量が不足してしまう可能性が高くなります。

それに加え、「カラダを冷やしたくないから」「寒いなか夜におしっこに行きたくないから」という理由でも高齢者は飲まない傾向があるので注意が必要です。


そして、最後にもうひとつ。。。

冬に活発化するウィルス感染も冬の脱水症の原因となります

冬はご存知の通りノロウィルスやインフルエンザウィルスなどの感染が多くなりますが、これらは発熱による発汗、激しい嘔吐や下痢を引き起こし、カラダから大量の水分や塩分など(胃液・腸液)を奪ってしまうのです。

嘔吐や下痢は、ウイルスなどの病原体を身体から排出するための大切な防御反応ですし、発熱による発汗は体温が上がりすぎるの防いでくれます。

しかし、発汗や下痢、嘔吐が長引いた場合、水分や電解質を補給しないと脱水症の危険が高まり、それに伴いインフルエンザの症状も悪化し、最悪の場合死に至ります。

感染症の症状からも脱水症になりやすく、進行すると危険な状態におちいることになるのです。。。


このように、冬は「空気の乾燥」「水分摂取量の減少」「感染症」から脱水症になりやすいです。

夏の脱水症は熱中症を引き起こしますが、冬の脱水症は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。

冬の脱水症の場合、不感蒸泄が増え、水分がカラダから自覚しないまま、じわじわと失われ、血液が濃くなり、ドロドロのねばった状態になります。
ねばってくると血液中で血栓という血の固まりが生じやすくなり、脳や心臓などで詰まってしまい、脳梗塞や心筋梗塞になってしまいます。

冬は脱水症というものは意識されることが少ないですが、気をつけなければいけないものなのです



    長くなってしまったので、チェックポイントや予防などは…

     ≫≫ 次回へ続きます


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医薬品(市販薬)のネット販売解禁へ…

2013年02月22日 23:14

 市販薬ネット販売可能に 業者側が勝訴

   最高裁、国側の上告棄却

 医師の処方箋なしで買える一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売を原則禁じた厚生労働省令は違法だとして、ネット通販業者2社が販売権の確認を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は11日、国側の上告を棄却した。省令を違法として2社の販売権を認めた二審・東京高裁判決が確定した。国は規制緩和に向け、省令の見直しなどを迫られそうだ。

 2009年6月に施行された改正薬事法は、市販薬を副作用のリスクの高い順に1〜3類に分類。厚労省は省令で、一部の毛髪薬や胃薬の「一類」と、風邪薬などの「二類」は、薬局などでの対面販売が原則として、離島居住者や継続使用者向けを除きネット販売を禁止した。ビタミン剤などの「三類」のみネット販売を認めた

 これに対し、「ケンコーコム」(東京都港区)と「ウェルネット」(横浜市)の2社が09年5月、ネット販売を全面的に認めるよう求め提訴していた。

 10年3月の一審・東京地裁は「副作用による健康被害を防止する手段として必要性、合理性が認められる」と省令を適法とし、業者側の請求を退けた。

 だが昨年4月の二審は、改正薬事法にネット販売の一律禁止は明記されていないとし、「省令は法に委ねられた範囲を逸脱した違法な規定で無効だ」と判断。逆転敗訴となった国側が上告していた。

    - 中日新聞より引用 -


つまり、市販薬の「第1類」「第2類」を一律禁止した省令を無効とする判断され…、

   “ 事実上、すべての種類の市販薬が解禁状態になった ” というわけです

これを受けて厚生労働省は、ネット販売での新たな安全対策のルールを作ろうと、ネット販売の業者や消費者団体、それに有識者などを集め、2月14日から検討会を始めています。
検討会は今後、ネット販売を認める薬の範囲や、患者にどのように薬の説明を行うかなどについて議論を行い、半年をメドに新たなルールを作るとしています。。。


さて、あなたはこのネット販売についてどう思いますか?

安直に・・・、副作用のリスクが高い市販薬も取り扱えることになったので、ネットで薬を売ったとき、間違った服用をして健康被害が出ても応対ができず、また年齢や妊娠の有無を確認できない問題がある。 と私は考えてしまいますが、この問題は意外と複雑なのです。

問題は 『 利便性と安全性 』 の2つ。

そして、その2つに大きな利権が絡んでいることだと思います。


見る視点を変えるだけでどちらも正しく思えてしまいます。

まず、反対派の団体の意見をまとめるとこんな感じです↓

安全性を確保するために、医薬品販売の原則とされる「対面販売」は必要不可欠。
対面販売では、ある程度の年齢や妊婦かどうかが分かるだけでなく、患者の顔色や呼吸・持病・アレルギーの有無などの健康に関わる情報も分かる。
ネットではそうした情報がなく、本人の意思のみで購入することができてしまい、安全性が保てない。

このように主張するのは、薬剤師の学会や全国にあるドラックストアの団体です。

一方、推進派の団体の意見はこんな感じです↓

健康を守る医薬品である以上、国民が広く購入できなければいけない。
薬局がある地域はいいが、身近に薬局のない町村は186ヶ所にもなり、体が不自由で移動手段が限られる障がい者や高齢者には必要だ。
また、時間のない人でも好きな時間に受け取ることができ、人目を気にしたり、無理に勧められたりすることもない。
ネットでもリスクや副作用は説明することはできるので、対面販売に劣らず、むしろ詳しく書くことができ、いつでも説明を見直せることができる。

このように主張するのは、オンラインストアやコンビニなどの流通大手です。

どちらの言い分も良くわかりますよね。。。

しかし、どちらにも難点があるのも確かです。


 反対派は、対面販売をしないと正しい情報を伝えて安全に販売することはできないといいます。

しかし、例えば第1類を販売する場合、薬剤師が副作用リスクを文書を使って説明する義務がありますが、調剤薬局はともかく、ドラックストアでちゃんと受けたことがあるという人は少ないのではないでしょうか。

そもそも対面販売のほうが危険性が小さいという実証データはありません。

 賛成派は、リスクは十分説明でき、メールで薬剤師への問い合わせに応じれば、消費者の不安や疑問にも答えられるといいます。

しかし、説明書や契約書などを隅々まで読む人が少ないように、ネットの文章では口頭と違い、ちゃんと伝わったかを確認することができず、確認を消費者に丸投げすることになります。

また、匿名性が高いため、少年らが自殺のために鎮静剤をネットで大量購入した事例があったり、持病やアレルギーについての確認がなくても購入できたり、偽薬がネット販売を通じ市場に氾濫したりして、健康を害する消費者が出る可能性も出てきます。

手軽に入手できるので習慣化してしまいちょっとしたことで薬を乱用、依存してしまう可能性もありえます。


どちらにも長短があるわけです。。。

そしてここを、ネット販売業者などの賛成派と、薬局での対面販売にこだわる日本薬剤師会などの反対派とが利権を得るために責め合っているのです。

2009年6月に施行された改正薬事法がまだ適応されている23年度の市販薬の市場規模は、1兆円に迫る勢いで、「第1類」が400億円、「第3類」が2600億円なのに対し、「第2類」は6500億円と最も大きくなっています。

そのため、「第1類」「第2類」のネット販売解禁には薬剤師らが強く反発し、対面販売を維持させるよう、与野党や薬務官僚への政治的働きかけを強めていました。

一方、オンラインストアやコンビニなどの流通大手も、健康に関することなので需要が確実に見込めるため、リスクが消費者にあっても関係がないようにネットの販売を拡大させようとしているようにみえます。


わたしたち消費者からすれば、「利便性」と「安全性」が両立できれば一番良いのですが、これだけスタンスの異なる利害関係者に囲まれた厚労省が検討会で総意を取りまとめるのは不可能のような気がします…^^;

最高裁判決も、ネット販売の規制自体を全面的に否定しているわけではありませんし、非常におとしどころが難しい問題なのです。

ここからは私の考えになってしまいますが、重要なのは「どう薬を安全に販売するか」ということだと思います。

市販薬をいつでも自由に買うことができるネット販売は、薬剤師の団体が反対意見を言っていますが、スマホを含めインターネットが普及した現代の時代の流れから見ても、確実に再度規制されることはないでしょう。

そこで、“ネット販売者が購入者の健康を守る体制を整えているかどうか”をチェックする仕組みがこれから大切なのだと思います。

副作用リスクの明示、相談対応の方法、個数制限などの義務規定を整えたり、それらをチェックする組織をつくり、違反したときの罰則などを定めていくことを真剣に議論していってほしいです。

そして、利用者である我々消費者も、ネット販売のリスクを知り、その情報を正しく理解し、判断できるようにならなくてはいけないのだと思います。

今後、どうなっていくかはわかりませんが、国民の益になるように努力して制度を練り上げていってほしいものです。。。


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お酒を飲めない人は喫煙でもがんリスクUP

2013年02月13日 23:43

 下戸の喫煙 肺がんを誘発 リスク最大で23倍

   アルコール分解能力の低さが影響

 酒を飲めない体質で一定以上の喫煙量がある人は、たばこを吸わない人と比べて、最大で23倍も肺がんになりやすいことが、愛知県がんセンター研究所(名古屋市千種区)の松尾恵太郎分子疫学部長や田中英夫疫学予防部長らの研究で分かった。

酒に対する体質と喫煙による肺がんになるリスクの関係 酒を飲めるかどうかは、生まれた時から遺伝子配列によって決まっている。アルコールが体内で分解されると、発がん性物質アセトアルデヒドができるが、酒を飲むと具合が悪くなるような人はアセトアルデヒドをさらに分解する能力がほとんどない。顔が赤らむけれど飲める人は能力的に「中間タイプ」、2合以上飲める人は能力が高い。

 たばこは肺がんの代表的な要因の1つで、喫煙者は非喫煙者と比べて4.5倍かかりやすいとされる。生涯の喫煙量が多いほど肺がんになりやすいことも分かっている。田中部長らは愛知県がんセンター中央病院で診察した20〜79歳の男女で、肺がん患者700人とそれ以外の1400人にそれぞれ喫煙習慣などをアンケートし、採血で遺伝子配列を検査。アセトアルデヒドの分解能力によって3つのグループに分け、1カ月に吸うたばこの箱数(20本入り)と喫煙年数から割り出した喫煙量と、肺がん患者とそうでない人の割合から肺がんのなりやすさを比較した。

 まったく飲めないグループでは、1日に1箱を15年以上吸い続けた人は、他の2グループと比べて極端に肺がんリスクが高まっていた。喫煙量が増えるほど肺がんになりやすく、45年を超えると非喫煙者と比べてリスクは23倍以上になった。

 田中部長によると、たばこにも少量のアセトアルデヒドが含まれており、飲めない人は分解能力がなく発がん作用が生じる。田中部長は「酒が飲めるかどうかは多くの人が自覚できる数少ない体質の1つ。事実を知ってもらい、生活習慣から予防行動につなげてほしい」と話している。

 厚生労働省によると、2011年の調査で肺がんはがんの中で男女ともに最も死亡率が高い。「治療が難しいがん」とされ生活習慣の見直しなどによる予防が重要。年間9万人以上が発症している。

    - 中日新聞より引用 -



喫煙が、ガン・循環器疾患をはじめとした病気のリスクを上げることはよく知られていますが、今回の研究で、お酒を飲めない体質の人はさらにリスクが高くなるという結果には驚きました(・・;

カテゴリ「お酒との付き合い方」の[お酒に弱い人は強くならない]の記事で、下戸の人がお酒を飲む習慣を持っていると、飲める人に比べて、口腔・咽頭・食道癌のリスクが10倍以上も高く、また肝癌・膵臓癌・乳癌などのリスクも軒並み高くなっていると書きました。。。

さらに喫煙の習慣も持っていると、肺がんのリスクまでもが高くなるというのです。


お酒が全く飲めない人は、もともと体の中にアセトアルデヒドを分解する酵素がありません。
そしてこれは、遺伝によって酵素の有無が決まっており、訓練などで増やすことはできないのです

アルコールとアセトアルデヒドというのは、もともと発癌性物質であり、体にとっては毒そのもの

これを普通の人は分解できるので害はありませんが、下戸の人は分解することがまったくできないので、発癌性物質であるアルコールやアセトアルデヒドがそのまま血管のなかを巡り、体の各所へ毒を届けることになってしまうのです。。。

今回初めて知りましたが、タバコにもこのアセトアルデヒドが含まれているそうです。

だから、お酒と同じでアセトアルデヒドを分解できる酵素を持たない下戸の人は、がんになりやすいのです。


本文にも書かれていますが、『酒が飲めるかどうかは多くの人が自覚できる数少ない体質の1つ』です。

パッチテストをすれば、簡単に自分がお酒に弱い体質がどうかを知ることができます。

タバコ自体吸わないほうがいいに決まっているのですが、下戸の人はさらに吸わない方が賢明だといえますね^^


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ロコモティブシンドロームを改善・予防しよう!

2013年02月08日 22:46

前回の「ロコモティブシンドロームって知ってます?」「ロコチェックで調べよう」のつづき↓


 ◇ ロコモを改善・予防

前回の“ロコチェック”で、1つでも当てはまればロコモの心配があるとされていますが、どうだったでしょうか?

ロコモの兆候は、40代・50代から始まっています。
若くてもロコチェックに引っかかったなら、早めに対策を講じる必要があります。。。

もちろん、年をとればとるほどバランス能力・筋力・体力・移動能力は低下していくので、より気をつけなくてはいけません。

では、どうすればいいのか? 順を追って説明していきますね^^


大きく分けて3つの要素が大切になっていきます。

 ① 運動器疾患の治療
 ② 食事療法・ダイエット
 ③ 運動・トレーニング

 [ ① 運動器疾患の治療 ]

ロコモになる原因になるひとつは、運動器の疾患です。

例えば、骨の強度が衰える骨粗しょう症、腰の神経が圧迫される脊柱管狭窄症、膝の関節軟骨がすり減る変形性膝関節症 などなど。

まずは、これらのような運動器疾患を持っている方はコチラの治療を優先しましょう

病気の進行を止めないと重症化し、最悪の場合「寝たきり」になってしまう危険性があるからです。
薬物治療・リハビリなどの運動療法・温熱療法などの保存療法を行い、保存療法でどうしても治らないときには手術になることもあります。

運動器の疾患がロコモの原因でもあるので、良くなればロコモの改善にもなるわけです。


[ ② 食事療法・ダイエット ]


意外かもしれませんが、食事にも気をつけることはとても大切な要素になってきます

色々なおかずを選び、バランスのよい食事を摂ることは、身体をつくることには欠かせません。

運動器疾患のひとつである骨粗しょう症を防ぐためにも、食べ物選びは大切です。

( ※ 骨粗しょう症ときくと、骨密度=カルシウムと思う人が多いと思いますが、最近の研究では“骨密度が高くても骨粗しょう症の人がいる”ということがわかっています。
骨の成分はおよそ半分がカルシウムなどのミネラルであり骨密度で表されますが、もう半分は「コラーゲン」が関係しており、コラーゲンの質が劣化することでも、骨の“しなやかさ”が失われ、骨折しやすい状態になってしまうのです。。。じゃあ「コラーゲンのサプリをとれば…」と思うかもしれませんが、「コラーゲンは本当に効果のあるもの?」で書いたようにあまり意味はないので、バランスよい食事をしっかり食べるようにしましょう^^ )

また、太っていると関節にかかる負担が普通の人よりも大きく、運動器疾患になりやすいです。

一般的に、平地を歩く場合、膝や腰には体重の約3倍の負荷がかかっているといわれ、さらに階段を下りるときには、体重のおよそ6~8倍もの大きな負荷が加わります。
だから、体重が1kgの違いでも、膝や腰にかかる負担は何倍にもなってしまうのです。

また体重が増加すると、お腹が突き出てくるので、体の重心がどうしても前方にかかっていまい、のけぞっ
た感じの姿勢をとるようになります。
こうなると、おなかの重みを支えるために腰の負荷が大きくなり、腰痛やヘルニアなどの疾患につながってしまうのです。

肥満は、運動器疾患を誘発する大きな原因のひとつなので、ダイエットがロコモにも大切になってくるのです


 [ ③ 運動・トレーニング ]

予防においても改善においても、一番大切なのがこの“運動”です^^b

なにもしなければ衰えていく一方ですが、適切な負荷で毎日動かしてあげれば、健康な状態になっていく、また維持できます。
運動器疾患がなかったロコモの人やロコモが心配な人は、運動器の状態に応じて筋力とバランス能力の低下を防ぐトレーニングを実践していきましょう。。。

今回は、日本整形外科学会が考案したロコモーショントレーニング、通称『 ロコトレ 』を紹介しておきますね

ロコトレ1
ロコトレ2
ロコトレ3
日本整形外科学会のロコモパンフレットから引用]

その他にもオススメの運動として、「膝のばし」「もも上げ」「つま先あげ」も併せて紹介しておきます。
転倒防止にとても役立つ運動ですよ。

<クリック↓>
無題-24bitカラー-02
鹿屋体育大学HPの福永哲夫学長のページより引用]

ひとくちにロコモといっても人それぞれレベルが違います。
運動器疾患がなく十分に歩ける人と、あまり歩けない人では、ロコトレのやり方も異なるので自分に合った安全な方法で行うようにしましょう。

また、トレーニングは負荷が大き過ぎないように注意することが肝心です。
頑張って歩き過ぎたり、トレーニングをやり過ぎた反動で、数日間痛かったり、炎症がひどくなってしまったら本末転倒です。

“翌日に痛みや疲れが残らない程度で、毎日少しずつでも続ける。”ことが大切なのです





ここまで、3回にわたり「ロコモティブシンドローム」について説明してきましたが、少しは理解することができたでしょうか^^

これからメタボリックシンドロームと併せて、このロコモは注目されていくと思います。

国も、2013年度から始まる健康推進の国民運動「健康日本21(第2次)」で取り上げ、ロコモの認知度を10年後80%に引き上げることを目標に、ロコモの啓発や予防に力を入れています。

誰も他人事ではなく、だれもがなる可能性があります。

“まだ関係ない”と過信せず、“年だから”とあきらめず、健康に明るく過ごすために努力していきましょう


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ロコチェックで調べよう!

2013年02月04日 23:58

前回の「ロコモティブシンドロームって知ってます?」のつづき↓

 ◇ 自分はロコモ?

メタボは、内臓脂肪の蓄積により高血糖・脂質異常・高血圧などの疾患を引き起こし、心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を招く恐れがある状態。

そして今回のロコモは、加齢や運動器疾患によりバランス能力・体力・移動能力の低下をきたし、要介護の状態や要介護になるリスクが高い状態

…でしたよね^^

このロコモ、、、進行すると介護が必要になる可能性が高いとされていますが、何となく「高齢になってから気にすること」だと思っていませんか?

実はその兆候は、40代・50代から始まっているのです

骨・関節・筋肉の機能は40代・50代に大きな曲がり角を迎え、「腰が痛い、ひざが痛い」といった運動器の不調を訴える人や、骨がもろくなる人は、40代・50代を過ぎると急増します。

事実、入院して治療が必要となる運動器障害は50歳以降に多発しています。

頭では若いと思っていても、筋肉は自分の思っている以上に衰えている場合が多く、そのギャップが思わぬ事故を引き起こします。
特に下肢の筋力は30代から年1%ずつ低下していくと言われており、イメージの誤差と下肢の筋力不足・バランス能力低下によって、転倒事故を引き起こす危険が高くなるのです。。。


・・・というわけで、『 ロコチェック 』を使って自分がロコモかどうか調べていきましょう

ロコチェック01
  [引用:ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト]

上の7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインです。

筋力・バランス能力・歩行能力・持久力などをチェックするもので、1つでも当てはまればロコモの心配があるとされています

もし、当てはまるものがあったら、積極的に改善・予防をしていきましょう



  というわけで次回は改善・予防について書いていきます

     ≫≫ 次回へ


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