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お酒との上手な付き合い方 その6 [お酒に弱い人は強くならない]

2013年01月28日 01:15

前回「お酒との上手な付き合い方 その1その2その3その4その5」のつづき↓


 ◇ お酒が飲めない人がお酒を強くしようとしてはダメ!!!


「お酒に弱い人も、続けてお酒を飲んでいればお酒に強くなるよ。」という話しをよく聞きますよね。

しかし、これは 完全に間違い です!!

お酒が弱い人が強くしようと飲みすぎれば、むしろこれは寿命を縮める行為になりかねません。

お酒に弱い人がお酒に強くなるということはありません

今回はそこんところを詳しく説明していこうと思います。


さて、そもそもお酒に強いかどうかはなにで決まるのか。

前回の[お酒の強さ]のところで説明しましたが、ようは アルコール(アセトアルデヒド)を分解する酵素を持っているかどうか なのです。。。

この酵素には、活性型・低活性型・非活性型の3つのタイプがあり、日本人の37~38%が低活性型、6~7%が非活性型であるとされており、遺伝で自分のタイプが決まります。

つまり、お酒の弱い人はもともと体の中に酵素がない、または分解能力が低く、遺伝によって有無が決まっているので訓練などで増やすことはできないのです


それを踏まえた上で、特に今回絶対お酒を強くしようとしてはダメといっているのは、この酵素が遺伝的にまったくないタイプの人のことです!

このタイプの人は、ほんの少しのアルコールでも分解できないので、飲んだ直後から動悸(どうき)・めまい・吐き気・頭痛など二日酔いの症状が現れてしまいます。

心当たりのある人は、すぐに自分のことだと分かるはずです(私がそうなんですが^^;)。

このタイプの人が、人並みに飲めるように毎日飲んで強くしようなんて行為は、寿命を縮める自殺行為です。

よく、飲んでいる内に強くなってきたと言う人がみえますが、それは飲み続けている内に体のアルコールへの反応が鈍くなってきている“ 危険な状態 ”なのです。


アルコールとアセトアルデヒドというのは、もともと発癌性物質であり、体にとっては毒そのものです。

それを肝臓が「解毒」してくれるおかげで、私たちは気持ちよくお酒を飲むことができます。

しかし、この解毒する酵素がない人は、アルコールやアセトアルデヒドがそのまま血管のなかを巡り、体の各所へ毒を届けているのと同じになってしまうのです

事実、酵素を持っていない下戸の人は、飲める人に比べて、口腔・咽頭・食道癌のリスクが10倍以上も高いです。
また、肝癌、膵臓癌、乳癌のリスクも軒並み高くなっています。

飲めない人が飲めるようになってきたというのは、ただ単に“ 肝臓や体がアルコールに対して麻痺して分からなくなっているだけ ”なのです!!

当然、分解する酵素はあるけど弱いという人も、飲み過ぎるとすぐに分解できないため、体のなかをアルコールやアセトアルデヒドのまま巡ってしまうので、同じようなことになりやすいです。

分解能力が弱い人も決して強くはならないので、自分の適量を知って、その範囲で飲むことが大切になってきます。


社会に出れば、お酒の付き合いもあるでしょうが、飲めない人はお酒を強くしようとは思わないでください。。。

お酒に強くなることはありませんし、寿命を縮めます。

もし付き合いでそうも言ってられないという人は、他人への気配りや、その場の雰囲気に溶け込んだり、盛り上げたりする方法を習得する方に力を注いだほうが絶対にいいです。

無理をせず、自分の体質に合ったお酒の付き合い方をするようにぜひしてください



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お酒との上手な付き合い方 その5 [お酒の強さ]

2013年01月22日 22:50

前回「お酒との上手な付き合い方 その1その2その3その4」のつづき↓

 ◇ なぜ、お酒に強い人・弱い人がいるのか?

お酒をいくら飲んでも吐き気がなく顔も赤くならない人もいれば、一方でお猪口一杯でも顔が真っ赤かになったり心臓があぶったりする人もいます。

同じお酒でも、いったいこの差はどうして起こるのでしょうか?


それはズバリ・・・“アルコールを分解する酵素をもっているかどうか” なのです

もう少し詳しくいうと、「その1」で説明したようにアルコールが肝臓の働きでアセトアルデヒドに変わりますが、ここからさらに酢酸に変わるためには酵素が必要になり、この酵素の働きの差がその人のもつお酒の強さに繋がります

アセトアルデヒドは、2型アルデヒド脱水素酵素 (ALDH2) という酵素の働きで、無害な酢酸に変わります。

このALDH2には3つの型があり、酵素の活性が強い人・弱い人、そして活性がまったくない人がいます。

このことを活性型と欠損型(低活性型、酵素活性の全くない非活性型)ともいい、この活性度によってお酒の強さが変わり、お酒に強い人はアセトアルデヒドの代謝速度が速い活性型を持ち、逆に代謝速度の遅い低活性型や酵素活性がまったくない非活性型を持つ人はお酒に弱いのです。

   活性型を持つ人   → 分解能力が高い  → お酒に強い体質

  低活性型を持つ人  → 分解能力が低い   → お酒に弱い体質

 全くない非活性型の人 → 分解能力がほぼない → お酒に極端に弱い体質

このALDH2のタイプは、遺伝子によって決定されます。

自分がどの型を持っているかは、親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせによって決定しており、生まれ持った酒の強さは変わる事がありません。


また、調査によると日本人の約44%は、生まれつきALDH2型の活性が低いか欠けており、世界でもお酒に弱い人種です^^;
日本人の37~38%が低活性型、6~7%が非活性型であるといわれ、日本人が欧米人に比べてお酒に弱いといわれるのにはこのことが関係しています。

この遺伝的性質は悲しいかな、日本人などのモンゴロイド特有のもので、アフリカ系やヨーロッパ系の人種には低・非活性型の人はいないのです…↓
世界のALDH2欠損率
[出典:樋口進編『アルコール臨床研究のフロントライン』]


そして、酵素の有無が大きな要因ですが、性別・年齢・体格などでもお酒の強さが多少異なります。

遺伝のほかに、体内の水分量や体重の差による個人差もあるのです。

「その4」でも出てきましたが、同じALDH2の型の場合、アルコールを分解する能力は体重によって左右されます。
なので、体格の良い人のほうがガリガリの人よりも一般的に肝臓も大きいため、代謝速度が速く、お酒に強いですし、体重が軽い女性は男性よりも弱いといえます。

また、女性は体内の水分量が男性よりも少ないことので、血中アルコール濃度が高くなりやすいという理由からも弱いといえます。

また、アルコールは脂肪に溶けにくいので、体脂肪率の高い人は低い人より体に占める水分の割合が低くなり、血中アルコール濃度が高くなるため、お酒に弱いです。(女性の方が体脂肪高いので弱いといえます。)

そして、高齢になればなるほど、若者に比べて体内の水分量が少なくなるため、お酒に弱くなるし、アルコールを分解する能力も衰えていきます。
にもかかわらず、若い頃と同じペースでお酒を飲むことが多いので注意が必要になってきます。。。



このお酒の強さの体質は生まれつき決まっているものであり、努力で飲めるようになることはありません。

自分の体質を理解し、適量を知って飲むようにしましょう^^


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お酒との上手な付き合い方 その4 [分解スピードと飲酒運転]

2013年01月19日 22:08

前回「お酒との上手な付き合い方 その1その2その3」のつづき↓


 ◇ アルコールの分解時間 と 飲酒運転


   image_unten_01.gif
ここ数年で飲酒運転の取締りが厳しくなり、飲酒運転に対するイメージも変わってきました。
本人が飲まないようにするのは当たり前ですが、飲むときの仲間が運転してきている人には飲ませなかったり、お店側の努力によって、確実に飲酒運転の数は激減しました。

しかし悲しいことですが、いまだに「まぁいいや」の精神で飲んでいる人がいて、悲惨な交通事故に繋がっています。

アルコールは脳の機能を麻痺させます。
それによって理性が失われ、気持ちが大きくなりがちで、なんとなく「大丈夫だろう」という意識になったり「明日も車が必要だから」などと自分に都合のよい理屈をつけて、ハンドルを握ってしまいがちです。

そして、車の運転には的確な判断と機敏な動作が求められますが、お酒を飲むと注意力や判断力が低下します。
アルコールの作用で危険に対して反応が鈍くなったり、操作ミスをおかしやすくなり、事故につながります。

アルコールの量がどんなに少なくても、脳には確実に影響が及んでいます。
一滴であっても飲酒は飲酒であり、お酒を飲んだら絶対に運転してはいけません。


…と、まぁここまでは“ 当たり前 ”の話です(当たり前のことでなくてはいけません)。

そこで今回は、アルコールの代謝時間と飲酒運転の関係についてみていこうと思います


さて、みなさんは「飲んだ翌朝に運転したら飲酒運転で捕まった」という話しを聞いたことはありませんか?

これはアルコールの代謝処理能力以上にお酒を飲んだため、翌朝になっても体にアルコール成分が残っているのに、次の日になったから大丈夫だと思って車を運転したからです。

お酒との上手な付き合い方 その2」ですこし出てきましたが、アルコールを分解する能力は体重によって左右されます

勘違いしやすいのですが、お酒に強いか弱いかを決めるのはアセトアルデヒドを分解する酵素があるかないかが関係しているのですが、アルコールを分解する“量”というのは、お酒に対する強さと直接的には関係がなく、体重に比例するのです。

アルコールの分解スピードには個人差がありますが、だいたい体重1kgに対して「1時間に0.1g」分解することができます

つまり、肝臓が処理できるアルコールの量は、体重60~70kgの人で1時間に5~9gくらいとなります。

(そのため、女性は体重が軽く、また体内の水分量が男性よりも少ないので、一般的に女性は男性よりも分解が遅いとされています。)

これは、体重60kgの人の場合 、1単位(ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合)のアルコールが体内から消えるまでに約3時間かかる計算です。

体格・体質・性別で異なりますが、2単位では約6~7時間、3単位では、約9~10時間、4単位では、約12~13時間も体からアルコールがなくなるのに時間がかかってしまうのです!

例えば、飲み会で二次会や三次会に行き、午前0時までお酒を飲んでいたとします。
次の日、朝9時に車に乗ったとすると9時間たっていることになりますね。

ビール中瓶1本(1単位)、ワイン1本(4単位)飲んだとすると、アルコールが身体から抜けるまでには約15時間もかかってしまい、翌日の午前中ではお酒が抜けていないことになります。
この状態で車に乗れば、アウトです。。。

つまり、「飲酒した量だけ、代謝には時間がかかる」のです

アルコールは肝臓で約90%代謝され、残りの約10%は呼気や汗、尿として排出されますが、この割合は入浴や運動をしても変わりません。
たくさん汗をかいたからといって、10%以上のアルコールが汗として排出されることはないため、アルコールの代謝は待つしかありません。

また、たくさん飲酒した翌朝、酔いがさめたという感覚になったり、軽く飲んだ場合に仮眠してすっきりしたとしても、睡眠によって早く抜けるというわけではないため、実際にはアルコールが体から抜けていないことも多いのです。
酔いの感覚と体内にアルコールが残っているかどうかは別の問題です。

いわゆる、ハシゴ酒をした場合や飲みすぎてベロベロになった場合などは、翌日の運転にも注意が必要なのです


もう一度言いますが、お酒の強さとは別に、飲酒した量だけアルコールの代謝分解には時間がかかります。

お酒に強いと自信がある人ほど過信は禁物です。

アルコールの分解の仕組みを知り、飲む量をしっかり自己管理して、いまどれだけ時間がたって分解されているかを気にするようにしましょう^^


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ピック病とルーティン化療法

2013年01月16日 23:47


日本では若年者から高齢者まで、300万人超の認知症患者がいるといいます。

一口に認知症といっても色々な種類があり、もっとも多く一般的によくイメージされる物忘れなどの記憶障害は「アルツハイマー型認知症」ですが、本人が気づかないうちに人格が変わり万引きや痴漢など危険な行動をとる「ピック病」というものがあります。

前頭側頭葉変性性認知症(ピック病)は、思考や意思などに関わる前頭葉、言語の記憶や理解力に関わる側頭葉の機能が低下していき、性格の変化や理解不能な行動を特徴とする病気です。

アルツハイマー病のような記憶障害、見当識障害(時間、場所などが理解できない)は見られず、自制力が低下したり、人格が変わったり、さまざまな問題行動が出ることが多いです。

ピック病の発症ケースは少なく、アルツハイマー病の1/3~1/10だと言われており、現在、日本国内に1万人以上のピック病患者がいると推定されています。
40代~50代にピークがあり、アルツハイマー病の平均発症年齢が52歳なのに対し、ピック病の平均発症年齢は49歳で3年ほど早めです。

しかし、CTやMRIで診断されるが、ピック病を正しく診断できる医師が少ないため、アルツハイマー病と誤診されたり、うつ病や統合失調症と間違えられ、診断のばらつきも指摘されており、患者数も諸説あります。
原因や治療法はまだ十分に分かっていないのが現状なのです。。。

そんなピック病ですが、少しでも生活を安定させるためにある試みが広まりつつあります↓

  若年性認知症の一つ ピック病 
        早期に「良い習慣」づけを 


  自制力低下し、トラブル  

 若年性認知症の1つ、ピック病(前頭側頭型認知症)は、感情や欲求の抑えが利かなくなり、コミュニケーションの力も落ちていく病気だ。患者が混乱して暴れたり、徘徊(はいかい)や万引を繰り返したりして、介護者が疲れ果てることも多い。ピック病に特徴的な「こだわり」をうまく生かし、生活習慣を安定させていく「ルーティン化療法」が少しずつ広がってきた。名古屋市中川区のグループホーム「はるた」が取り組んだ例を紹介する。 (編集委員・安藤明夫)

  施設での取り組み こだわりを逆手に

 浅井富子さん(69)は、「はるた」で一番の働き者だ。

 朝は自室に掃除機をかけ、午後は洗濯物を畳み、夕食の準備に野菜を刻む。いつも無表情で会話もできないが、職員の言葉はよく理解して動く。「白菜は軟らかい部分と硬い部分とで、ちゃんと切り方を変えるんです」と、職員は富子さんの丁寧な仕事ぶりに驚く。
 自室のパチンコ台で遊ぶことも。パチンコが趣味だった富子さんのために、夫の一夫さん(71)が、施設管理者の鬼頭恵津子さんと相談して購入した。「こんなに落ち着いてくれるなんて、夢のよう」。一夫さんはしみじみと話す。

 元看護師の富子さんが、ピック病を発症したのは7年前。近所の家に無断で上がり込んだり、コンロに火をつけたまま外出したりと、目が離せなくなった。不要な物を買い込む癖も出て、やがてはスーパーやコンビニからお金を払わずに商品を持ち出し、たびたび警察の世話になった。
 一夫さんはデイサービスを利用しながら世話をしてきたが、在宅介護が難しくなり、2年前の夏に精神科病院へ。富子さんは混乱して暴れるようになり、見かねた一夫さんが、知り合いの老人保健施設に入れてもらったが、激しい徘徊などに職員たちが疲れ果ててしまった。

 はるたに、富子さんの入所の相談が来たのは昨年春。鬼頭さんは、勉強会で学んだ「ルーティン化療法」を試すことを思い立った。

 何かにこだわり、同じことを繰り返す「常同行動」がピック病の症状の1つ。それを利用して、毎日のスケジュールを固定し、「悪い習慣」を「問題のない習慣」に変えていくのが、この療法の骨子だ。

 鬼頭さんは、興奮を抑える向精神薬を最小限にして、散歩、職員の手伝いなどを日程に組み入れた。一夫さんの協力で、昼食後のドライブも毎日の習慣にした。
 パチンコ台も効果的だった。元気なころは、ギャンブル性の低い1円パチンコによく行っていたが、発症後は他人の席に勝手に座るなどのトラブルを起こし、行けなくなっていた。お気に入りの機種が自室に置かれ、富子さんは、職員の忙しい時間帯を一人で過ごすようになり、安定していった。

 鬼頭さんは「うまくいったのは、スタッフ全員で取り組んだのと、ご主人の献身的な協力があったから。ピック病は誤解や偏見が強く、本人も家族も苦しんでいる。地域社会でも介護の現場でも、正しい理解が広がってほしい」と話す。

 ルーティン化療法は、熊本大教授の池田学さん、元愛媛大教授の故・田辺敬貴さんや作業療法士らが中心となり、十数年前から研究が進んできた。
 研究室のメンバーで、浅香山病院(堺市)の繁信和恵医師は「ルーティン化療法という言葉は、学習会などでかなり知られるようになったと思う。ただ、施設のスタッフ全員が認識して取り組む必要があり、態勢づくりはまだまだ」と話す。

 理想は、診断後の早い時期からデイサービスセンターなどで、同療法に取り組むこと。初期の方が「良い習慣づくり」も容易で、生活上のトラブルの防止につながり、長く社会生活を送れる可能性があるという

       - 中日新聞より引用 -


記銘力・記憶力低下などの知的機能低下が初発症状に表れるアルツハイマー型認知症と違い、ピック病の初期は記憶・見当識・計算力は保たれています。

そして、人格障害として、例えば人を無視した態度、診察に対して非協力、不真面目な態度、ひねくれた態度、人を馬鹿にした態度などをとるが、本人に病識はありません。

そのため、患者や患者をとりまく家族の精神的苦痛が大きく、また病気の認知度の低さからなかなか周囲や世間に理解してもらえないことによる苦悩もかかえています。

まずは、家族や社会全体でピック病に対する知識や認知が広がり、新しい治療法が開発されていくまで患者をサポートしていく今回のような取り組みが必要なのだと思います。。。


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お酒との上手な付き合い方 その3 [飲酒の前・中・後]

2013年01月08日 23:58

前回「お酒との上手な付き合い方 その1その2」のつづき↓


 ◇ 飲酒の前・中・後

お酒を飲んだとき、体の中ではどうなっているのか、適量はどのくらいか、といったことを今まで見てきましたが、今回は具体的な飲むときに注意することをとりあげていこうと思います

お酒を飲むときの前・中・後に分けて、体に優しい、また二日酔いになりにくい飲み方にせまっていきますね^^


 ≪ 飲酒前 ≫

空腹の状態でお酒を飲んだらすぐに酔った。という経験をしたことはありませんか^^?

よく言われていることですが、やはり空腹時にお酒だけを飲んで、しかも食べ物を摂らないのは身体に負担をかける行為になります

胃や小腸の中がカラッポの場合、アルコールはすぐに吸収され、急激にアルコール血中濃度が高くなってしまい、急性アルコール中毒になりやすくなってしまう危険もあるのです。

胃腸や肝臓への負担をやわらげるためにも、まず胃と肝臓をアルコールから守る成分を食べて、“飲み”に備えることが大切になります。。。

そこで飲酒前のオススメの食材・食品を紹介しておきます

 ◎ ウコン … もうすっかりお馴染みになったウコン(ターメリック)。胆汁の分泌を促進し、肝臓全体の解毒作用を高める効果がある。簡単に摂ることができるサプリも多数。

 ◎ 乳製品 … 牛乳やチーズなどは胃腸の粘膜を保護する効果があります。胃の蠕動運動を適度に保ち、アルコールの刺激で胃壁が荒れるのを防ぎます。また、乳脂肪がアルコールの吸収を遅らせることで肝臓に負担をかけにくくなります。

 ◎ シジミ … シジミに含まれているタウリンが肝臓の解毒作用を促し、アセトアルデヒドの分解も促進します。また、メチオニンというアミノ酸やビタミンB12、グリコーゲンには肝機能を高める作用があるので、味噌汁やサプリなどで日ごろから摂取しておくといいです。

 ◎ 柿 … 柿に含まれるタンニンやカタラーゼという酵素によって、アルコールの代謝促進や二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解促進に効果があります。


また、睡眠不足・過労・ストレスなどは肝臓の働きを弱めるため、あまり体調がすぐれないな。と思ったら、飲む量を今日は控えるという覚悟も飲む前に必要ですね^^



 ≪ 飲酒中 ≫

飲むことばかりに一生懸命になっては体に負担がかかるばかり…。

「食べながら飲む」ことが、悪酔い・二日酔い防止の鉄則になってきます。

食べながらお酒を飲むと、胃の粘膜の上に食べ物の層ができるので胃が守られ、食べ物と一緒に小腸に送られたアルコールはゆっくり吸収され、肝臓への負担も少なく、アルコール血中濃度の急激な上昇も起こりにくくなります。

それだけではなく、アルコールによって失いやすいミネラルやビタミンが補給でき、アルコール代謝を助ける成分を食べることで、より負担を少なくすることができます。

そこで、お酒を飲むときのオススメな食べ物を紹介しておきます

 ◎ 肉類・魚介類・枝豆・豆腐・チーズ … これら高タンパク質の食品は、肝臓がアルコールを代謝する際に必要な成分であり、アルコール代謝酵素の活性を高めたり、肝細胞の再生を促進する、まさにお酒の肴にふさわしい食品。ただし、カロリーには注意を^^;

 ◎ サラダ … お酒のときに不足しやすい食物繊維が摂れ、アルコールによって失いやすいミネラルやビタミンが補給できます。また、アルコール代謝に不可欠であると同時に、アルコールによって腸管からの吸収が阻害されてしまうビタミンCが多いサラダを選んで、食事でしっかり補いたい。

、◎ レバー・ナッツ類 … 代謝酵素を活性化するビタミンB1、B2は飲酒によって失われてしまうので、これらの補給できるレバーやナッツなどもつまみに加えるといいです。

 ◎ 水 … アルコール代謝や尿で意外に体の中では不足しやすい。お酒の飲んだ量だけ水分を補給すると、脱水を防ぎ、酔いが早く回るのを抑えれます。


ただし、いくら肝臓や胃腸にいいものを食べていても、飲みすぎては意味がない。。。

自分の適量以上に飲んでしまっては、胃の粘膜を保護し、肝臓の機能を高めても、アルコールには勝つことはできません

お酒の適量については、お酒との上手な付き合い方・その2にまとめたので、もう一度読んで自分の適量内に控えておきましょう^^

また、急いでお酒を飲べば、肝臓の処理能力をすぐに上回ってしまうので、ゆっくりと時間をかけてお酒を楽しむことも大切です
時間をかけて飲めば、肝臓の働きに余裕が生まれます。



 ≪ 飲酒後 ≫

お酒を飲んだあとは、アルコールの代謝を促進することと、アルコール分解の途中で生じたアセトアルデヒドの分解を促すことを心がけましょう

そこで飲酒後のオススメの食材・食品を紹介します

 ◎ 果物 … 果物に含まれる果糖にはアルコール分解を助ける効果があります。またアルコール分解で血糖値が下がっていくことで起こる“アルコール性低血糖”も防ぐ。オレンジジュースなど、柑橘系の果汁が入ったものがオススメ。

 ◎ 珈琲やお茶 … カフェインの利尿作用によって、アセトアルデヒドや老廃物を早く体外に追い出すことができる。ただし、脱水に注意が必要で一緒に水もすこしとっておくことが望ましいです。

 ◎ 梅干し … 梅に含まれるクエン酸には、肝臓の働きをよくし、活発にしてくれる効果があります。また肝臓の解毒作用を高める働きがあるので、二日酔い解消に効果もあります。

 ◎  卵 … 卵のタンパク質は、人間の体内では作れない必須アミノ酸をすべて含み、肝機能の強化に働きかけます。

 ※ おかゆ … お粥の中に肝臓によい梅干し・卵・シジミなどを入れれば、手軽に摂ることができるので、オススメです!食事の〆としてもいいですしね^^


また、お酒を抜くために汗を流すのがいい。という話を聞いたことがあるかもしれませんが、飲酒直後の運動は絶対にNGです!!

肝臓への血流が減って機能が低下するばかりか、脱水により血液も粘り、心臓にも負担がかかり、命を落としかねないので止めましょう。



お酒を飲むなら、楽しく後腐れなく飲みたいですよね^^

ちょっとした注意で、悪酔い・二日酔いを防止することができます。

ぜひ、お酒を飲むときはこれらのことに気をつけて飲んでみてくださいね


     ≫≫ 次回へつづく


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