2012年12月27日 22:51
◇ 血中アルコール濃度と適量
前回の話で、酔いの状態は血中アルコール濃度を調べればわかるといいましたが、いきなり“血中アルコール濃度”と言われてもわからなかったですよね^^;
血中アルコール濃度とは、胃や腸から吸収したアルコールが血液中にどれだけ含まれているかを表したものです。
この血中アルコール濃度が高いほど、酔いがまわっているといえますね。
では、血中アルコール濃度がどのくらいなら「適量」であるといえるのでしょうか?
それは、血中アルコール濃度が0.1%までの量がお酒の適量。とされています

アルコール血中濃度が0.1%と言われてもピンときませんが、前回の図で見ていただいたように、血流がよくなり・リラックスしたり・陽気になる、いわゆる“ほろ酔い”の状態のことをいいます。
言われれば当たり前ですが、“ほろ酔い気分”でスパッと止めれたらそりゃあ適量ですよね。
そこでなかなか止めれないから苦労するのですが…^^;
しかし、一口にほろ酔い気分と言っても人によって大分感じ方が違ってくるはずです。
そこで、ひとつ客観的に自分のアルコール血中濃度がわかる簡易算出方法があるので紹介しておきます↓

これは、体内にすべてのアルコールが吸収され、分解されずに血液・体液中に拡散していると仮定した場合のラフな算出方法です。
例えば、体重75㌔の男性が5%の500mlの缶ビールを3本飲んだとすると…
(1500ml×5%)÷(833×75㌔)=約0.12
となるので、少し適量の0.1%を超えていることになります。
血中アルコール濃度が0.1%までの量がお酒の適量ということはわかっていただけたとは思いますが、まだややこやしいですし、計算式も分かりにくいですよね^^;
そこでもう少し参考にしやすい、具体的な話をしていきます。。。
◇ お酒の単位と適量
血中アルコール濃度が0.1%までの量がお酒の適量。と言われ、簡易的に分かる公式を教えてもらったとしても、いまいちよく分からないといった方のほうが多いのではないでしょうか?
お酒飲んでるときにこんな計算式覚えてないし計算できないよ!という心の声が聞こえる気がします…^^;
そこで、もっと簡単な目安として出てくるのが“ お酒の単位 ”というものです

アルコールのほとんどが肝臓で分解・処理されると「お酒との上手な付き合い方 その1」で言いましたが、その肝臓が1時間に処理できるアルコールの量は 体重60㎏の人で7g と言われています。
酒の1単位は、体重約60kgの人が30分以内にお酒を飲み、約3時間で分解することができるお酒の量。としています。
つまり、酒の1単位とは、アルコールに換算して20~25gぐらいということになります(7g×3時間)。
これをお酒の種類別にみるとこうなります↓

[サッポロビールのHPから引用]
社団法人アルコール健康医学協会では、一般的にお酒の単位は、1~2単位が適量であると勧めています。
純アルコール量にして約40~50gであり、このくらいの量であれば血中アルコール濃度が0.1%以下に収まり、ほどよくお酒を楽しむことができるというわけです^^
なお、正確なアルコール量を導くには次の式を利用してください↓
純アルコール量(g) = 酒量(ml)×度数(%)×0.794(g/ml)÷ 100
大雑把に、 『 飲酒量(ml)の8割に度数(%)を掛け合わせて100で割る 』 と覚えると便利です

( 例としてビールの中瓶1本と日本酒1合飲んだ時は…(500×0.8×5+180×0.8×15)÷100=(2000+2160)÷100=アルコール41.6gとなります )
ただし、このお酒の単位はあくまで“ 目安 ”であり、肝臓のアルコール分解能力は、生まれつきの体質や体重によって変わってくるので、お酒の1単位といっても個人差がでてきます。
もともとお酒に弱い人や体重の軽い女性 と いわゆる酒豪やザルなどといわれるような人とでは、同じ1単位でも身体への影響は大きく異なります。
また、お酒を飲むときの体調によっても変わってきます。
体調が悪いときに飲んだりすると酔いが回るのが早い、という体験が一度はあるかと思います。
さきほども書きましたが、酒の1単位とは、体重60kgの人が30分以内にお酒を飲み、約3時間で分解することができるお酒の量ということなので、当然分解能力の低い人・時は3時間以上かかり、同じ1単位でもお酒の量を少なくみる必要があるのです

アルコール度数の高いお酒を水割りや炭酸割りなど薄めて飲んだり、量を控えめにしたりするなどして、自分の体質や体調に合わせて調節してくださいね。
≫≫ 次回へつづく
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