2012年10月28日 22:54
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2012年10月18日 00:02
出産後すぐに赤ちゃんをお母さんが抱っこする、その様子がカンガルーの親子のようだということで、カンガルーケアと呼ばれてきました。
みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか^^
出産に関わる日本周産期・新生児医学会が、このカンガルーケアという通称を「早期母子接触」という正式名称に変更するとしました↓
“カンガルーケア”ではなく“早期母子接触”
生まれたばかりの赤ちゃんを母親が胸で抱くケアの最中に赤ちゃんの呼吸が止まるなどのトラブルが起きていることについて、専門医らで作る学会は、「カンガルーケア」という名称が母親などに誤った安全な印象を与えているとして、「早期母子接触」と呼んでいくことを決めました。
これは、日本周産期・新生児医学会など専門医らで作る8つの団体が記者会見して明らかにしたものです。
「カンガルーケア」は、医療スタッフの安全管理のもとで集中治療室に入っている未熟児を母親が胸で抱くケアとして始まり、皮膚が触れあうことで赤ちゃんの状態が安定したり、母親と子どもの絆を深めたりする効果があるとされています。
その後、生まれたばかりの赤ちゃんにも効果があるとして、出産直後に分べん室で広く行われていますが、ケアの最中に赤ちゃんの呼吸が止まり、死亡するトラブルも起きています。
これについて団体は、生まれたばかりの赤ちゃんは、母親の胎内と環境が変わり、そもそも呼吸などが不安定で、ケアを行うかどうかにかかわらず、注意が必要だと指摘しました。
そのうえで「カンガルーケア」という名称が母親などに誤った安全な印象を与えているとして、「早期母子接触」と呼ぶと決めたことを明らかにしました。
そして、関係する全国の医療機関に対して、ケアを行う際の注意点として、赤ちゃんに呼吸の状態を確認するモニターをつけるなどして、急変に備えた体制を取ることや、効果と危険性について母親などに説明し同意を得たうえで行うよう呼びかけました。
- NHK NEWSweb より引用 -
長い間、自分の身体の中で育て、腹を痛めて産んだわが子を抱く喜びは何物にも代えがたいものだと思います。
しかし、産んだ直後に事故でなくなったら、泣くに泣けない悲しみに襲われることになってしまいます。
カンガルーケア、早期母子接触を行ったら事故が起こるというものではなく、元気に生まれた赤ちゃんでも急変することはあり得ます。
実際、早期母子接触の有無にかかわらず、死亡や脳障害につながる新生児の体調の急変発生リスクは同じという報告もあります。
カンガルーケアを行うことは安全であるという誤解をさけて、安易に母親が希望しないようにするのが、今回のカンガルーケアから“早期母子接触”への変更理由のようです

ちなみに新たに導入するガイドラインには、以下の注意点が取り上げられています。
・ モニター等による新生児の観察
・ 母親の健康状態によっては「早期母子接触」を中止
・ 妊婦にそのリスクを説明して、同意を得ておく
素肌で生まれたての赤ちゃんを抱く「早期母子接触」は、素晴らしいスキンシップであるのも事実です。
低出生体重児の早期母子接触には、院内感染、重度の疾患、母親の不満などが減り、呼吸はむしろ安定する傾向が認められていますし、正期産の直後におこなわれる早期母子接触は、母乳育児の継続期間を長くし、授乳中の母親の愛着行動を増やすことが認められなど、多くのメリットがあります。
今回の変更は、正しい認識をもって“早期母子接触”を行っていくための一歩なのだと思いますね^^
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また、カンガルーケアについてもっと知りたい方のために↓
~ カンガルーケアの事故報道から見えてきたもの ~
カンガルーケアの事故報道から考えるべきは「人手不足」の問題!米国にある新生児を放置しないための学会ガイドライン、日本の医療法の盲点などを書いた記事を[ 続きを読む ]の方に転記しておきます。
興味のある方はぜひ読んでみてください↓
2012年10月02日 23:33

10月2日は、10(とう)2(ふ)で 「 豆腐の日 」 です

豆腐は、当たり前のように食卓に出てくる日本を代表する伝統的健康食品。
みなさんも一週間に一度は口に入れているのではないでしょうか^^?
豆腐は非常に優れた健康食品ですが、原料は大豆のみ。。。
その大豆のたんぱく質をもっとも食べやすくしたのが豆腐なのです

大豆は、もともと消化の良くない食物とされていますが、それが豆腐になると、その吸収率は極めて高く、92~98%が消化吸収されるとされています。
豆腐は、大豆の組織を十分砕いて、タンパク質や脂肪等を一旦遊離させた上で、消化の悪い繊維質を除いて(おから)もう一度固めたものが豆腐なので、とても消化吸収が良い!というわけです。
栄養的に優れているが消化のあまり良くない大豆を、消化吸収の良いように加工したのが豆腐といえますね^^
また、その豆腐に多く含まれるたんぱく質はとても良質な“ 植物性たんぱく質 ”。
普段摂取しやすい肉・魚・卵・牛乳などは動物性たんぱく質で、飽和脂肪酸やコレステロールが多く含まれている点がデメリット。
そこでコレステロールが含まれず、飽和脂肪酸の含有量も低い植物性たんぱく質を多く含む豆腐の出番です^^
一週間のメニューのなかで何回かを豆腐に置き換えることで、飽和脂肪酸やコレステロールを抑え、バランスのとれた食生活にすることができるのです。
肉や魚に比べると、豆腐のたんぱく質量は少ないじゃないの?と思われるかもしれませんが、とんでもありません!
木綿豆腐1丁(300g)のたんぱく質(19.8g)を他の食品で摂ろうとすれば。。。
・ 豚肉肩ロース 1枚(116g)
・ 若鳥皮付きもも 1/2枚(122g)
・ 鶏卵 3.4個(161g)
・ ひらめ天然 1切れ(99g)
・ ごはん 茶わん6杯(792g)
比較すると、意外と多いことがわかったのではないでしょうか(卵3個だとコレステロールの方が気になるくらいです^^;)
肉が続いた日には、豆腐をたんぱく質源としてチョイスしてほうがバランスのとれた食事にすることができますね^^
そして、この豆腐には、料理方法・レシピがとても多いのが特徴です

豆腐は、中国から伝来したとされていますが、日本に伝来した豆腐は白く柔らかい食感を持つ「日本独特の食品」として発達し、いまでは様々な豆腐が存在しています。
[ 木綿豆腐・絹こし豆腐・充填豆腐・寄せ豆腐 ]などが主な豆腐の種類で、[ 生揚げ豆腐・油揚げ・焼き豆腐・がんもどき・凍り豆腐(高野豆腐)]などの豆腐加工食品、[ おから・豆乳・ゆば ]など加工過程で出来る食品もあります。
また、料理方法も、生で、煮て、焼いて、汁で、揚げて、蒸して、と様々な方法で利用されています。
それは、豆腐は、白く、柔らかく、味が淡泊なので、食品・食材として、極めて広範な料理に合う特質を備え、老若男女、都市・地方を問わず、好き嫌いの少ない食べ物なのです。
「味がないようで、味があり、平凡にみえて非凡」と昔の人はうまく言ったものです^^
冷奴のように生でそのまま食べてもおいしいですし、日本料理から洋風料理までなんでも合わせることができる非常に万能な食材です。
肉・魚・卵などに置き換えるのも、工夫をすれば簡単にできる食材なのです

このように、豆腐は日本を代表する伝統的健康食品です

世界でも「tofu」と呼ばれ、今や世界共通語と言ってもいいほど、健康にいい食材としての豆腐の存在が知られるようになりました。
この素晴らしい健康食品をぜひもっと食べて、よりよい食習慣にしましょう

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