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熱中症は高齢者ほど危険です

2012年07月04日 23:10


7月に入り、これからどんどん暑くなっていきますね^^;

暑くなるとともに増えてくるのが “ 熱中症 ” です!
 (もちろん夏だけのものではないですが…)

熱中症の詳しいことは今度また採りあげるとして、今回は大変有意義な研究結果がでたとのことなのでそちらを採りあげますね↓

 熱中症「高齢者ほど危険」を立証
  名工大グループ、人体モデル実験



 高齢者は体温が上がりやすいために熱中症になる人の割合が高いことを、名古屋工業大大学院の平田晃正准教授(情報工学)らのグループがコンピューターを使ったシミュレーション実験で突き止めた。65歳の高齢者の体温を、気温37.5度、湿度50%で通常の体温と比較すると25歳の成人の4倍上昇。1時間半後には微熱がある状態の37度になり、熱中症の危険が高まった。
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 平田准教授は「65歳の人にとっての気温35度は25歳の人にとっての40度に相当すると言える。それだけ熱中症になりやすいことを知ってほしい」と注意を呼びかけている。

 消防庁によると、昨年7〜9月に熱中症で救急搬送された患者の44.1%が高齢者。汗をかきにくいことから高体温になり、熱中症になりやすいと経験的に考えられているが、ヒトでの実験は倫理的に問題があり、科学的な裏付けは十分ではなかった。

 グループは、コンピューター内に年齢に応じた血流量などのデータを入力した人体モデルを再現し、気温が上がった際の体温上昇や発汗量を調査。65歳の高齢者が汗をかき始める気温は25歳の成人よりも3度高いことが分かった。

 その結果、体温にも大きな差が表れ、65歳の体温は気温35度と37.5度で0.3度(湿度50%)、気温40度で0.25度、それぞれ25歳より高かった。

 一方、湿度が高いと汗をかいても蒸発しないことから、両者の差は縮まった。気温40度でも、湿度が70%の場合は両者の体温差は0.1度未満だった。

 気温が28〜30度以下だと、一般的に高齢者でも若者でも体温は上がらず、一定に保たれる

 熱中症は汗のかき方だけが原因ではなく、高齢者は体内水分量がもともと少ないことや、暑さへの感覚が鈍く気温が高くなっても気付かない点も指摘されている

 研究成果は英物理学会誌「フィジオロジカル・メジャメント」の電子版に近く発表される。

 平田准教授らのグループは昨年、今回と同じ手法で3歳児を気温45度の自動車内に置いた場合をコンピューターで再現。わずか13分で熱中症(脱水症状)になる恐れがあるとの研究結果を報告している。

   - 中日新聞 より引用 -



高齢者は汗をかきにくく、暑さへの感覚が鈍く気温が高くなっても気付かず、また水分もあまり摂取しないことから、熱中症になりやすいということは、よく言われていることだと思います。

しかし、高齢者を使って実験をすることには危険が伴うので、なかなか実験できなかったようですが、今回はそれをコンピューターを使ったシミュレーション実験で立証したようです。。。

結果から、気温37.5度、湿度50%という夏ならよくある条件の場合、65歳の通常の体温と比較すると25歳の成人の4倍も上昇し、65歳の人にとっての気温35度は25歳の人にとっての40度に相当するというから驚きです


これからいわゆる 「節電の夏」 が始まるわけですが、省エネ・節電意識が広がるなか、体温調節機能の衰えた高齢者が冷房などの使用を極端に控えると、生命に関わるということがより浮き彫りになった形です。。。

とくに、暑さへの感覚が鈍く気温が高くなっても気付かないのに、体温は若い人よりも上がりやすい。という体感温度と体温とのギャップが心配です。

今回のことからも、体感に頼るのではなく、目につきやすい場所に温湿度計を置き、数値で判断するというのが、高齢者の熱中症対策において大切なことだと思います

目安は温度は28度、湿度は70%のどちらかが上回ったら、冷房のスイッチを入れた方が良いといえます。


これからさらに暑くなり、熱中症と節電の話しが多くなってきます。
節電のために、熱中症になったという事件も去年たびたびありました。

この節電のなか、高齢者の方は、「使用電力のピークはだいたい午後1時から3時であり、節電15%などというのはこの時間帯で必要なことであり、夜は無理に節電しなくて大丈夫。」 ということを覚えておいてください^^。

高齢者や乳幼児・病気をもっている人など、いわゆる社会的弱者のかたは無理が死につながります。。。

もし節電しなくてはと思うならば、使用電力のピークの時間帯だけ、温湿度計で部屋の温度をチェックしつつ、エアコンの設定温度を高めで、扇風機と併用すれば節電効果も期待できますし、氷まくらや濡れタオルなどで身体を冷やすようしてその時間帯をやり過ごすというやり方をとってみてはいかがでしょうか?

その他の時間帯や夜は、無理せず冷房を使って熱中症にならないようにすればいいのです。

今回の研究結果から分かったように、高齢者は若い人よりも体温が上がりやすいということを頭において、これからの夏を無事のりきってくださいね


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