2012年07月27日 23:53
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2012年07月23日 08:00
今年も今日からNHKラジオ番組 『 夏休みこども科学電話相談 』 が始まりました^^
こども科学電話相談については前にも記事にしましたが、前回は終わりそうな頃の紹介だったので今回はスタートしたときから紹介しようとおもっていました・・・^^
このこども科学電話相談というのは、幼稚園・小中学生の子どもたちの科学に対する素朴な疑問・難問に、様々な分野の専門の先生たちが電話で答えてくれるというもので、「子どもたちに、科学に興味を持ってもらうと共に、夢や探究心を育てていこう」と1984年にスタートし、今年で29回目を迎えるという人気&長寿番組です。
子どもたちの自由な発想から生まれる質問を聞いているだけでもおもしろいし、それに真剣にわかりやすく教えようとする先生たちとのやりとりも面白いですよ。
子どもたちの質問に自分ならどう答えるかなと考えたり、こうやって教えればいいのかというように聞いている大人もすごく勉強になると思います

今年の放送時間はこうなっています(クリックでおおきくなります)↓

(たまに国会中継などで放送時間が変更されることがあるので注意してください)
ホームページはこちらです↓
● 『 NHK 夏休み こども科学電話相談 』
もしお子さんがいる方は質問に応募されてもいいかもしれませんね^^
ラジオ番組はテレビと違い、ながら聞きができるところがいいです。
もし、時間があったら、またはラジオをかける機会があったら、ぜひ一度きいてみてください

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2012年07月10日 22:51
昔ながらの栄養ドリンク “ 甘酒 ”
甘酒は、麹とお米または酒粕にお湯を加えてあたためるとできる、日本の伝統的な甘味飲料の一種です。
今回とりあげる“ 甘酒 ”、じつはとっっても身体にイイものなんです

甘酒というと、初詣やひな祭りのときに飲むだけで、あまり日常生活で飲む機会というのは少ないのではないでしょうか?
しかし、こんな身体にイイものをたった年に1・2回だけしか飲まないなんて、すごくもったいないです

これからそんな “ 甘酒 ” のいいところを紹介していきますね


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◇ まさに飲む点滴!素晴らしい栄養素
甘酒の成分をみてみると驚きます。
まずブドウ糖を極めて多く含んでいて、そしてシステイン・アルギニン・グルタミンなどのアミノ酸、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸・イノシトール・ビチオンなどのビタミン類、その他食物繊維、オリゴ糖などを含んでいます。
これらの栄養は、いわゆる栄養剤としての点滴とほぼ同じ内容であることから、「 飲む点滴 」と称されることもあるくらいです

直接血管に入れる点滴には勝てませんが、それくらい身体にイイということがわかりますね^^
◇ 昔から夏バテにはコレ!
甘酒の起源は古墳時代にまで遡り、江戸時代では夏の風物詩としてよく飲まれていました。
現代では、甘酒というと冬のイメージを持っている人のほうが多いかもしれませんが、甘酒は夏によく飲まれ、俳句の季語も夏になっています。
江戸時代末期の“守貞漫稿(もりさだまんこう)”という町の様子を書いた本には、ふんどし一丁で甘酒を売る人の絵があり、
「江戸では夏になると甘酒売りが町いっぱいに出てくる。一杯六文也。」とあります。
そんな昔から甘酒が、夏に理由もなしに飲まれていたということはなく、やはりその理由はさきほど説明した栄養効果の高さにあります。
成分の20%以上を占めるブドウ糖は疲れた身体の即効性の栄養になり、ナトリウム・マグネシウム・カルシウムなど汗で失われたミネラルを補給できる。
さらに、体の形成に欠かせない必須アミノ酸も9種類全て含まれ、ビタミンB群には疲労回復効果があるし、甘酒に含まれる100種類以上の酵素が消化を促進してくれます。
冷房もなく質素な食生活や食中毒など当時の生活を考えれば、夏の暑さによって体力は落ちたでしょうし、高齢者や病弱者・子どもは数多く亡くなっていたと思います。
甘酒は、暑さによって低下した身体にはこれ以上ない “ 栄養ドリンク ” になっていたのです

ですから、冬だけとは言わず、夏にも甘酒を飲んでいきましょう^^
キリッと冷やした甘酒はおいしいですよ~
余談ですが、夏バテを防ぐと同時に酒席の前に飲んで悪酔いを防止する効果もあり、お酒を飲む前に甘酒を飲むことは「武士の作法」ともいわれていたようですね^^
◇ もちろん冬にも活躍します
夏にも飲むこを勧めましたが、当然冬に飲むのも身体にはグーです

温めて飲めば、身体も温まりますし、しょうがを加えればより効果はUPします。
寒いときに風邪の予防のため、または風邪をひいたときの滋養強壮に飲んでもいいですね。
◇ 腸内環境も改善してくれる
甘酒には、麹に由来する食物繊維とオリゴ糖が多く含まれています。
これらは腸内環境を整えるので、便秘や肌荒れなどを予防・改善、体内の有害物質の排出に役立ちます。
さらに、ペプチド(たんぱく質を酵素で分解してできる物質)の一種である「アンギオテンシン変換酵素阻害物質」という物質は、天然の降圧剤と云われ本態性高血圧症の人に効果があります。
◇ ダイエットにも効果的!
甘くておいしい甘酒ですが、ダイエットのときのご飯代わりやおやつとして摂るのもオススメです

甘酒は、コップ1杯で約120キロカロリー程度。。。
ご飯茶碗1杯が約250キロカロリーくらいですから、甘いのにおもったよりも低カロリーですよね?
お米から作られるので、液体なのに腹持ちがよく、とろ~りとした飲み口なので、満足感も得やすいです。
栄養バランスを考えた上でもダイエット中に無理に食事を抜くよりは、甘酒に置き換えたほうが身体には断然いいですし、ケーキやスナック菓子などを我慢しているときは甘酒を飲むだけでも、ドカ食いの防止になります。
甘酒にはブドウ糖が含まれていますので、飲むとすぐに血糖値が上昇し、満腹中枢が刺激され「お腹が空いた」という感覚が薄まります。
コップ1杯程度で満足感が得れるのでドカ食いを防止でき、ダイエット中に必ずと言っていいほどある「甘い物が食べたい!」という誘惑や我慢というストレスにも、お猪口1杯分ぐらいの甘酒を飲む事によって打ち勝つことが出来ます。
栄養バランスに優れた甘酒を上手に取り入れることで、無理のない体に優しいダイエットにしましょう

※ ただし、甘酒というのは砂糖を加えずに発酵させることで甘みを出すものなのですが、市販されている甘酒には砂糖を加えてあるものがあるので注意が必要です。
また、出来れば無添加の甘酒の方が体にも優しいですし、味も自然で美味しいです。買うときはよく食品表示をみてから買いましょうね^^
◇ 甘酒はお酒ではないですよ?
甘酒は、名前に「酒」の文字が入っていますが、実際にはアルコール飲料ではないです^^
アルコールが入っていなくても「酒」と呼ばれていたのは、昔は造り酒屋が酒造りのかたわら甘酒を作っていたからだとか・・・。
甘酒は、酒粕を使った手軽な作り方で作られる事も多く、酒粕を使うとアルコールが含まれさらに砂糖で甘みをつけるため、甘酒を甘いお酒と勘違いする人が多いのです。
甘酒の甘みは、麹菌が分泌する糖化酵素(アミラーゼ)により米のでんぷんが分解されてできたブドウ糖によるもの。
甘酒の甘みは砂糖を加えた甘みではなく、米やもち米のでんぷんを、麹で分解してできたブドウ糖100%の甘みなのです。
つまり、甘酒はアルコールを含まないので、未成年者でも飲用が許されている“甘味飲料”ということです

風邪や夏ばてなど身体が弱ったとき、子どもにも安心して飲ませられることができます^^
しかし、原料に含有され、あるいは製造過程で生成されることでアルコールが含まれることがあり、酒に弱い者(特に幼児)が“大量に”飲むと酔う可能性があり、とくに酒粕には、日本食品標準成分表によるとアルコール分が約8%程度残存しているので、アルコール飲料として扱い、ドライバーが出席する場や未成年の集まる集会での振る舞いが見送られることが多いそうです。
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甘酒が身体にすごくいいものであり、たった年に1・2回だけしか飲まないなんてもったいないということがわかっていただけたでしょうか^^?
現在の日本でも見直され始めていますが、世界でも 「ジャパニーズヨーグルト」 として広まっています。
抜群の栄養バランスであり、米から出来たブドウ糖100%の甘みは、おだやかで深みもあります。
マクロビオティックでは、精製された砂糖の代わりにハチミツやメイプルシロップなどの自然により近い甘味料を使うのが原則ですが、甘酒もそのひとつとして利用され、海外での需要が高まっているそうです。
また、甘酒はそのまま飲んでもおいしいですし、料理につかったり、他のもので割ってのんでもおいしいです^^
ミルクで割れば、まろやかでこくのある味わいになります、レモンや柚子などのかんきつ系の果汁を大さじ1ほどプラスすれば、さっぱりとして飲み口になります。
昔から飲まれてきているのにはわけがあり、今のように科学的に栄養素が解明されない時代から、人々はその経験上から甘酒の効能を実感していたから、いまでも飲まれ続けているのです。
あなたもこの機会に、すばらしい甘酒ワールドに一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか^^
● 自宅の炊飯器でできる簡単な甘酒の作り方を紹介しているサイト
・ 自家製甘酒の作り方レシピ
・ ご家庭で簡単!もち米を使ったとってもあま~い甘酒作り
・ 本格的!甘酒の簡単な作り方
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2012年07月04日 23:10
7月に入り、これからどんどん暑くなっていきますね^^;
暑くなるとともに増えてくるのが “ 熱中症 ” です!
(もちろん夏だけのものではないですが…)
熱中症の詳しいことは今度また採りあげるとして、今回は大変有意義な研究結果がでたとのことなのでそちらを採りあげますね↓
熱中症「高齢者ほど危険」を立証
名工大グループ、人体モデル実験
高齢者は体温が上がりやすいために熱中症になる人の割合が高いことを、名古屋工業大大学院の平田晃正准教授(情報工学)らのグループがコンピューターを使ったシミュレーション実験で突き止めた。65歳の高齢者の体温を、気温37.5度、湿度50%で通常の体温と比較すると25歳の成人の4倍上昇。1時間半後には微熱がある状態の37度になり、熱中症の危険が高まった。
平田准教授は「65歳の人にとっての気温35度は25歳の人にとっての40度に相当すると言える。それだけ熱中症になりやすいことを知ってほしい」と注意を呼びかけている。
消防庁によると、昨年7〜9月に熱中症で救急搬送された患者の44.1%が高齢者。汗をかきにくいことから高体温になり、熱中症になりやすいと経験的に考えられているが、ヒトでの実験は倫理的に問題があり、科学的な裏付けは十分ではなかった。
グループは、コンピューター内に年齢に応じた血流量などのデータを入力した人体モデルを再現し、気温が上がった際の体温上昇や発汗量を調査。65歳の高齢者が汗をかき始める気温は25歳の成人よりも3度高いことが分かった。
その結果、体温にも大きな差が表れ、65歳の体温は気温35度と37.5度で0.3度(湿度50%)、気温40度で0.25度、それぞれ25歳より高かった。
一方、湿度が高いと汗をかいても蒸発しないことから、両者の差は縮まった。気温40度でも、湿度が70%の場合は両者の体温差は0.1度未満だった。
気温が28〜30度以下だと、一般的に高齢者でも若者でも体温は上がらず、一定に保たれる。
熱中症は汗のかき方だけが原因ではなく、高齢者は体内水分量がもともと少ないことや、暑さへの感覚が鈍く気温が高くなっても気付かない点も指摘されている。
研究成果は英物理学会誌「フィジオロジカル・メジャメント」の電子版に近く発表される。
平田准教授らのグループは昨年、今回と同じ手法で3歳児を気温45度の自動車内に置いた場合をコンピューターで再現。わずか13分で熱中症(脱水症状)になる恐れがあるとの研究結果を報告している。
- 中日新聞 より引用 -
高齢者は汗をかきにくく、暑さへの感覚が鈍く気温が高くなっても気付かず、また水分もあまり摂取しないことから、熱中症になりやすいということは、よく言われていることだと思います。
しかし、高齢者を使って実験をすることには危険が伴うので、なかなか実験できなかったようですが、今回はそれをコンピューターを使ったシミュレーション実験で立証したようです。。。
結果から、気温37.5度、湿度50%という夏ならよくある条件の場合、65歳の通常の体温と比較すると25歳の成人の4倍も上昇し、65歳の人にとっての気温35度は25歳の人にとっての40度に相当するというから驚きです

これからいわゆる 「節電の夏」 が始まるわけですが、省エネ・節電意識が広がるなか、体温調節機能の衰えた高齢者が冷房などの使用を極端に控えると、生命に関わるということがより浮き彫りになった形です。。。
とくに、暑さへの感覚が鈍く気温が高くなっても気付かないのに、体温は若い人よりも上がりやすい。という体感温度と体温とのギャップが心配です。
今回のことからも、体感に頼るのではなく、目につきやすい場所に温湿度計を置き、数値で判断するというのが、高齢者の熱中症対策において大切なことだと思います

目安は温度は28度、湿度は70%のどちらかが上回ったら、冷房のスイッチを入れた方が良いといえます。
これからさらに暑くなり、熱中症と節電の話しが多くなってきます。
節電のために、熱中症になったという事件も去年たびたびありました。
この節電のなか、高齢者の方は、「使用電力のピークはだいたい午後1時から3時であり、節電15%などというのはこの時間帯で必要なことであり、夜は無理に節電しなくて大丈夫。」 ということを覚えておいてください^^。
高齢者や乳幼児・病気をもっている人など、いわゆる社会的弱者のかたは無理が死につながります。。。
もし節電しなくてはと思うならば、使用電力のピークの時間帯だけ、温湿度計で部屋の温度をチェックしつつ、エアコンの設定温度を高めで、扇風機と併用すれば節電効果も期待できますし、氷まくらや濡れタオルなどで身体を冷やすようしてその時間帯をやり過ごすというやり方をとってみてはいかがでしょうか?
その他の時間帯や夜は、無理せず冷房を使って熱中症にならないようにすればいいのです。
今回の研究結果から分かったように、高齢者は若い人よりも体温が上がりやすいということを頭において、これからの夏を無事のりきってくださいね

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2012年07月01日 21:05
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