2012年06月24日 21:51
「今後、どうなる相対性理論!?」で採りあげた“光速よりもニュートリノが速い”というニュースのつづきです。
名古屋大などの国際研究グループは、他グループの実験による検証を求めていましたが、それによりニュートリノの速度は光速と誤差の範囲で同じだったとして「超光速」の当初報告を撤回しました。
ニュートリノ、「超光速」撤回
名古屋大などが正式に発表 再実験で判明
素粒子のニュートリノが光より速く飛ぶとの実験結果を昨年9月に報告した名古屋大などの国際研究チーム「OPERA」は8日、測定精度を高めた再実験の結果、ニュートリノの速度は光速と誤差の範囲で同じだったとして、「超光速」の当初報告を撤回した。京都市で開かれているニュートリノ・宇宙物理国際会議で正式に発表した。
「超光速粒子」の報告は、質量を持つ物質は光速を超えないとするアインシュタインの相対性理論に反するため世界的な論争を呼んだ。科学者の多くは当初から懐疑的だったが、研究チームの撤回表明で論争は終結する見通しとなった。
実験はスイス・フランス国境の欧州合同原子核研究所(CERN)から発射したニュートリノを、約730キロ離れたイタリアのグランサッソ地下研究所で検出。当初は光より60ナノ(ナノは10億分の1)秒早く届いたと報告された。
速度を測定するため、GPS(衛星利用測位システム)で時刻を合わせる時計を発射側と到着側に計3台設置。このうち到着側で地上と地下の時計をつなぐ光ケーブルの接続不良や、ニュートリノ検出器の精度が不十分だった可能性が見つかり、今年5月に再実験を行っていた。
再実験では光ケーブルの接続を十分に確認した上で、地上と地下の時刻合わせを1ナノ秒単位で正確に監視。ニュートリノが検出器を通過する時刻も、誤差を従来の25分の1の1ナノ秒に抑えて確認できるように装置を改良した。
超光速粒子をめぐっては昨年11月、同じ研究所の別の実験チームがノーベル賞学者の見解をふまえて反論したほか、今年3月には検証実験で否定。光ケーブルの接続不良問題も浮上したことで、超光速は誤りとの見方が広がっていた。
- 産経ニュース より引用 -
いや~、ニュートリノが光よりも速いと聞いたときはウソでしょ!とびっくりしましたが、やっぱり光は超えられなかったようですね^^;
730キロも離れたところから、1億分の1秒単位の精度で行われた実験。
しかし、その原因がケーブルの緩みだったとは…、実験というものの難しさがよくわかる事例でした。
でも、今回の騒動は、良くも悪くも社会に「科学」の分野に触れさせることができたのではないかと思います^^
普段なかなか新聞でも、こうやって「科学」の分野が大きく採りあげられる機会というものはありません。
こないだの金環日食のように、めずらしいものというものは解らずともそれだけ興味をもつことが多いものです。
そういった意味では、あんまり興味がない人も「タイムマシンができるかも」なんて言われれば見てしまうし、科学離れしているという子どもたちの興味を引くキッカケになればイイのではないかと思いますね^^
あまり誤報ばかりではいかんと思いますが、科学者たちは常識をまず疑い、実験で正しいか証明するのが普通なので
しょうがないかなと思ったりもしています。
まぁ、そうでなければ科学の進歩などないわけですし。。。
興味ない人は、な~んにも関係ない話だったと思いますが(笑)、わたしはちょっとワクワクした一連のニュースでした^^
もし常識が覆る瞬間に立ちあえたら、それは楽しいものだと思います。
今回は、間違いだったわけですが、またこうやってびっくりするような「科学」のニュースが出てきたらいいな~

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