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病気でないときこそ病気を思う

2012年01月18日 00:32

   養生訓 - 第6巻より

 古語に、「常に病想を作(な)す」とある。その意味は、無病のときに病のある日の苦しみをつねに思い巡らし、風・寒・暑・湿の“外邪”を防ぎ、酒食や好色の“内欲”を自制し、寝ること、起きることなど、日常の生活習慣を慎めば病気にならない、ということである。

 また、古詩では、「安楽の時、常に病苦思え」といっている。その意は、病がなくて安楽なときに、病気にかかって苦しかったときのことをつねに思い起こし、忘れてはならない、ということである。

 無病のとき、慎みのある生活をし、勝手気ままにしなければ、病は生じない。これは、病になってから良薬を服し、針灸をするよりも勝っているのである。邵康節(しょうこうせつ:北宋の哲学者)の詩に、「その病んで後、能く薬を服せんより、病む前に能く自ら防ぐにしかず」とあるが、同じ意味である。

      口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸



人間というのは、色々なことを忘れることができるから生きていける。

しかし、病気のこと・病気だった頃のことを、忘れて生活していてはいけない!と貝原益軒先生は厳しく指摘しています

病気でないときこそ、病気を思わなければいけないというのです。。。


自分が病気でないときこそ、病気のことを考えて養生しないといけません。

病気になってしまってから健康になるためには、すごい労力と時間がかかります。

そして、働けない上に治療費がかかることを考えれば、お金の面でもすごい負担になりえます。

それよりも、日々の生活を慎み、“元気”を養い、“外邪”と“内欲”にやられないようにすることが大切なのです。

こんなことは、当たり前と言われれば当たり前のことなのですが、実行するのはとても大変です^^;

自分が健康である・身体を動かすことができるということに感謝すること。
病気のことに思いを馳せ、どうしたらいいのかを想像すること。


この2つのことを意識することが、「常に病想を作す」に繋がると思います。

人間は未来を想像する力をもった生き物です。

平穏なとき苦というものを考えることは大変難しいことですが、健康でありたいと思うなら、苦を想像し、先手を打つということを実行していきましょう


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