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微小カプセルで膵臓がん治療

2011年10月28日 22:26

高分子でできた微小カプセル薬 膵臓がんに効果

  東大チーム発表

 高分子でできた微小なカプセルに抗がん剤を閉じ込め、ヒトの膵臓(すいぞう)がん組織を移植したマウスに注射、狙い通りにがん細胞に送り込んで増殖を抑えることに東京大の片岡一則教授(臨床医工学)らのチームが成功、23日付の英科学誌ネイチャーナノテクノロジー(電子版)に発表した。

 患者を対象にした臨床試験は海外で2009年から開始。これまで治療が困難とされてきた膵臓がんに対する効果的な薬になると期待される。

 がん組織の毛細血管の壁には穴が開いており、血流に乗ったカプセルは穴より小さければ血管の外に出て、近くのがん細胞に入る。こうした薬は卵巣がんなどで実用化されており、少量でもがんを狙い撃ちでき、意図しない臓器に入って副作用が出る心配も少ないとして注目されている。

 だが、膵臓がんの場合は血管の壁の穴がほかのがんに比べて小さい上、血管とがん細胞の間にタンパク質の線維組織(間質)が多くカプセルの移動が妨げられ、うまくがん細胞に送り込めなかった

 片岡教授らは、従来のカプセルの大きさが100ナノメートル(ナノは10億分の1)前後だったのに対し、ダハプラチンという薬が入った30ナノメートルの小さなカプセルを作製。マウスに投与すると、カプセルは血管の壁や間質を通り抜けてがん細胞に集まり数日間にわたって薬を放出した。観察した16日間でがんの増殖は見られなかったという。

       - 中日新聞より引用 -



膵臓がんは自覚症状が出にくく、発見が遅れることが多いがんのひとつです。

そのため、進行し重度になった状態されることもしばしば…。

しかも、治療が困難というから膵臓がんは本当にやっかいです。

今回、そんな膵臓がんに効果のあるくすりが出来るかもしれないというのです!


治療院にも、抗がん剤を使ったor使っている患者さんがみえることがあります。

話を聞くと、ほんとう抗がん剤治療はつらく、また様々な副作用が出るとおっしゃります。

癌の手術のあとの抗がん剤によって、より体が悪い方に向かってしまうかたもみえます。

使わないでよければ使わないほうがいいし、少なければ少ないほうがいいのですが、そうはいかないことが多いのです。

そういった意味で、『 少量でもがんを狙い撃ちでき、意図しない臓器に入って副作用が出る心配も少ない 』 とされる今回のような微小カプセル薬の開発はすごいことだと思います^^

今後、より負担の少ない抗がん剤が作られていくことを応援しています。。。


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無意識の遺伝

2011年10月25日 23:44


あれは、中学生のときです。。。

全国模試だったのか、勉強のためのテキストに載っていたのか、定かではないのですが、国語の問題の文章の中にいまでも印象に残っているものがありました。

国語の問題なので、その本の文章がすべて載っているわけではなく、またその載っていた文章も完璧に覚えてはいません。

ただ、その中学生当時、テストor勉強そっちのけで読みふけっていた記憶はあります。

その本の内容は、『 無意識は遺伝する 』 というものでした。。。


私たちは、日々の生活のなかで無意識に行っているというものが非常に多いです。

例えば、考え事のときは必ずアゴを擦るとか、すぐ腕を体の前で組むとか、体を洗うときは腕からとか、「べつに」とすぐ言う、などなど。

挙げれ始めればキリがありませんし、ひとによって様々でしょう。

しかし、そんな無意識に行っていることが、実は “親から遺伝し、子に遺伝していく” というのです。。。


「○○さんは、お父さん(お母さん)と似ているね。」 と言われたことはないでしょうか?

初対面なら、容姿でそう言われるかもしれませんが、親しい人・親戚・家族などからの場合はそれだけではありません。

それは、ただ単に容姿が似ているからだけではなく、無意識の行動・察知できていないほど細かい所作が酷似しているために、他人の目には似ているように映ってしまうのです。

親が無意識に行っていることを、自分もしている。

しかし、無意識のことなので、まったく同じことを自分がしていることに気づかないものです。。。

なので、「そんなに自分と似ていない!」 と思う人が多くみえるわけです。

そういう思いとは裏腹に、無意識の行動が同じなため、歳を追うごとに親と似ていくのです。


また、同じ動作をしていることがわかっていないから、親や子供の行動やクセが気になるのです。

そして、その行動やクセにイライラしたり、直しなさいと言ったりしてしまいます。

それは、同族嫌悪に近いともいえます。

自分がしていることは気にならないが、人がしていると非常に気になる。

自分も同じような所作をしているにも関わらず・・・、です。

行動やクセは“無意識”のことなので、よっぽど気をつけないか、日常動作を撮影するくらいのことをしないと、自分がどのようなことをしているかは分からないものです。

だから、言いつけて、それを直そうとか思うのは難しいことなのです。


病気のなかには遺伝しやすいものもあります。

糖尿病や心臓病・アレルギーなどなど。
また、虫歯に強い家系、がん家系なんて言われかたをすることもあります。

遺伝子情報から病気が遺伝子するものもありますが、それが無意識の遺伝が関係していても不思議ではありません。

無意識の行動・クセが受け継がれていて、それを長年続けていれば、身体は似てきて、同じような病気が引き起こされる可能性は十分考えられるのです。



“普段意識してない動作は、実は遺伝からくるものだ。
そして、それは現在の自分まで脈々と受け継がれ、そしてこれからも受け継がれていく。”

この考えが本当かどうかは、わかりません。

ただ、この文章を読んで、私の考えは大きく覆され、役に立ったのは事実です。。。

中学校~高校にかけては、いわゆる反抗期と言われるもの。

当然というかご多分にもれず、程度は軽いにせよ、私も親の行動にイライラすることが少なからずありました。

しかし、この文章を読んでから、自分も親と同じようなことを無意識にしているのではないか?無意識が遺伝しているんだったらイライラするだけ損ではないか?と思うようになりました。

それ以来、マナーや決まりに反すること以外はなるべくなにも言わず、無意識の遺伝のせいと思うようにし、「自分もしているかも」と自分に意識を向けるようにしました。


もし、家族なかの行動にイライラすることがあったら、この話を思い出してみてください。

親(子供)は無意識にしていることで、自分も同じようにしているかもしれない。

そう思えるかもしれません。

家族のことでイライラしたり、嫌ったりするのはとても残念なことです。

そういったイライラなどを和らげるため、この考え方もひとつの手段だと思います。

もし、注意したかったら、自分も一緒に直すようにするから、といって一緒に直せばいいのです。


心の健康のために、この『 無意識は遺伝する 』という話を、頭の片隅に置いておいてはいかがでしょうか?



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いよいよ遺伝子治療か

2011年10月17日 23:15

<遺伝性肝臓病>iPS治療 DNA置き換え マウス使い成功

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 欧米に多いα1アンチトリプシン欠損症という遺伝性肝臓病の患者の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、病気の原因となる遺伝子を改変後に同じ病気のマウスに移植する遺伝子治療に、英サンガー研究所の遊佐宏介博士研究員らが成功した。同症は治療が難しく重い肝硬変を招く。日本にはほとんど患者はいないが、この方法を応用すれば他の遺伝病の治療法も開発できる可能性があるという。論文が英科学誌ネイチャー電子版に13日、掲載される。

 遊佐さんらは患者の皮膚細胞からiPS細胞を作成。そのDNAの一部にある原因遺伝子を、亜鉛を含む特殊な酵素で切断し、目印を付けた正常な遺伝子に置き換えた。目印は付けたままだと別の病気になる可能性があるため、認識するピギーバックというたんぱく質で消去した。これを肝臓細胞に成長させ、マウスの肝臓へ移植すると機能が回復した。

 iPS細胞を使った遺伝子治療は、ある種の重症貧血の動物実験で成功例がある。狙いの遺伝子だけを改変するのが難しく、正常な遺伝子まで傷つけて、別の病気の原因になるという問題点があるが、今回はそうした点を解決できた。論文共著者のバイオベンチャー・ディナベック(茨城県)の房木ノエミ・細胞工学グループリーダーは「iPS細胞は増殖しやすいので、遺伝子治療後の移植に使える正常な臓器組織をたくさん作ることができる。目的の遺伝子だけを改変するので安全性も高く、他の遺伝病でも応用できそうだ」と話している。

  - 文: 毎日新聞  図: 朝日新聞 より引用 -



iPS細胞を使った治療も、ついにこんなものが出てきたか。。。と思わざるを得ません。

最近、iPS治療の分野が凄まじいスピードで研究されており、このブログでも採りあげることが多くなりました。

しかし、今回のニュースは本当に驚きました^^;


ヒトゲノムが解析されて以降、「遺伝子」についての研究もかなり進んでいます。。。

この遺伝子を持っていたら認知症になりやすいとか、この遺伝子があるから○○癌になりやすいとか、この遺伝子のせいで病気が遺伝するなどなど。

まだまだわからないこともありますが、色々なことがわかっていました。

自分の遺伝子も、ある程度費用をかけて遺伝子検査会社などに依頼すれば、知ることができます。
(いろいろな機関があって、どれがイイのかは知りませんが^^)

今回のニュースは、そんな遺伝子をいじる事ができることを示唆したわけです。

どうしても私は古い人間なのか、そんなことはやらない方がいい、なにが起こるかわからない!と思ってしまいます。

とはいえ、もし病気を持っていたり、自分に将来発症することがわかったり、子供に遺伝することがわかったら、このようなiPS治療を懇願するかもしれません。

治療方法があるとわかれば、すがりたくなるのが人間だと思います。

これからも、色々な治療方法が出きます。

ただ、こういった遺伝子をいじる治療は不安を感じずにはいられないのです。。。


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「珈琲の日」のちょっとした続き

2011年10月12日 23:35


前に採りあげた 『 今日は「珈琲の日」。 』 では、“コーヒーと健康” ということで、コーヒーの作用のうちでもどちらかといえば健康に良いとされるものを採りあげました

今回は、コーヒーを飲むときの注意点やその他の作用について、これまた簡単に採りあげてみようと思います





 ◆ 基本的には安心して飲める飲み物

コーヒーはイイ効果も良く聞きますが、なにかとネガティブなイメージもよく持たれています^^;
しかし、それは特定の飲み方をしたときや個人の体質・疾患の有無などによってもたらされるものであって、ほとんどは誤解です。
もちろん、食べ物にはすべて様々な成分があり、それぞれにいい作用とよくない作用があります。
また、いい作用を及ぼす栄養素などでも個人差があり、人によっては悪い作用を起こすこともありますし、度を過ぎて摂取すれば当然悪影響は出ます。
ですが、基本的には安心して飲める飲み物と思っていただいてけっこうです



 ◆ 妊娠中や幼児期は注意して飲むようにしよう

コーヒーによる妊産婦や胎児への影響を示す信頼に足る研究結果は報告されていません。
コーヒーを日常的に飲んでいた妊婦で流早産や未熟児の割合が高かったという報告もありますが、コーヒーだけによって引き起こされたかどうかが疑問視されています。
むしろ妊婦がコーヒーが好きな場合、飲まないことでストレスが溜まるほうが問題といえます。

子どもは大人よりカフェインに対する感受性が強いので刺激が強くでることもあります。
幼児期は注意した方がいいでしょう(あんまりコーヒー好きの子も珍しいと思いますが^^)。

もし、妊娠中や小児期のコーヒーの飲用が心配でしたら、たっぷりの牛乳を入れたカフェ・オ・レがオススメです
また最近では、カフェインを含まないカフェインレスコーヒーというものもありますので、そちらを飲んでもよいかもしれません^^



 ◆ コーヒーは胃に悪い?

「コーヒーを飲むと胃が荒れる」と思っている方もみえると思います。
実はそれは間違いではなく、胃の状態によって + - どちらの作用にも働きます
どういうことかというと、それは空腹時かどうかということです!

コーヒーに含まれるカフェインには、脳の迷走神経を刺激して胃液の分泌を活発にする効果があります。
食後に飲むと、胃の働きが促進されて消化が進みます。。。
しかし、空腹時に飲んで胃液が分泌されてしまうと、胃液によって胃壁が荒れがちになります。

いちがいに 「 コーヒーは胃に悪い 」 とは言えません。。。
健康な人が普通に飲んでいる限りコーヒーが胃を悪くすることはありませんが、胃潰瘍がある人やストレスなどで胃が荒れている人が多量に飲むとよけい症状を悪化させることになるので、そういった症状をもっている人はコーヒーは避けた方が賢明です



 ◆ 貧血の人は注意が必要!

コーヒーに含まれるタンニンやクロロゲン酸は、鉄分と結合しやすいので、鉄分の吸収を悪くします
貧血の人は食事中はコーヒーの飲用を控え、食後にコーヒーを飲む場合、食事でとった鉄分が吸収できるように少し時間をおいてから飲むようにしてください

ただ、鉄剤のほうは、コーヒーやお茶(タンニン)と一緒に飲んでも大丈夫です^^
鉄剤を水で飲んだ場合とお茶で飲んだ場合の貧血改善効果を比較したところ、両者はまったく差がなかったという報告があります。
鉄剤を服用している場合には、とくに緑茶・コーヒーなどのタンニン含有物を制限しなくてもかまいません。
ただし、やっぱり錠剤を服用する時は水で飲んだほうがいいのでしょう。



◆ 飲みすぎには注意

どんなものでも摂りすぎという行為は、身体にとって害になることが多く、コーヒーもまたしかり、、、です。
コーヒーに含まれるカフェインには軽い習慣性があることが指摘されており、毎日コーヒーを多量に飲んでいる人は、軽い依存状態になるといわれています。
(まぁ、カフェインが法的に禁止・制限された国は無く、多量に飲まなければ全然大丈夫です^^)

カフェインは、脳にブレーキをかけるアデノシンの働きを抑え、やる気を引き起こすドーパミンやアドレナリンを出させて、脳を興奮させてやる気も高まらせることができます。
しかし、毎日多量のコーヒーを飲み続けると、脳がこれに慣れ(適応し)てしまい、効き目が薄くなってしまいます。
ドーパミンやアドレナリンの感受性が普段でも鈍るようになると、より多くのカフェインを摂取しなければ、普通の状態を維持できなくなり、やる気や集中力が欠けたり、疲れやすくなったりしてしまうのです。

「多量とはどの程度か?」ということについて、様々なことが言われているのでいちがいに言えませんが、大体 “ 5杯 ” を目安に考えればいいかと思います(カフェイン500㎎ぐらい)。
5杯をオーバーしたらすぐにダメということはないです^^;
あくまで5杯を目安として考えて、カフェオレなどでコーヒーの量を調節したりするなど自分なりに工夫していただけたら大丈夫だと思います
(ただし、お茶ならいいいかというとそういうことでもなく、お茶・紅茶・チョコレート・栄養ドリンクなどにもカフェインが入っているので、それらも考慮しておきましょう。。。)



 ◆ コーヒーが原因の頭痛がある?

コーヒー(カフェイン)を多量に飲むことで起きる頭痛があります。
これには個人差があり、頭痛が起きる人とそうでない人がいます。
もし、コーヒーを多量に飲んでいて、なおかつ頭痛や疲労感に悩んでいる人がいたら、それはコーヒーの飲みすぎが原因かもしれません。

そんなとき、コーヒー(カフェイン)がどんな影響を及ぼしているかを判断する最善の方法は、試しに2週間、カフェインを絶ってみることです
頭痛やイライラなどの離脱症状は最長3日間程度あらわれることがあり、もし離脱症状があらわれたら、それだけカフェインに依存していたことになります。
2週間絶って、頭痛がピタッと止まったら、カフェインのせいだったかもしれません。
頭痛というのは、本当に様々な原因によって引き起こされるものなので、一度の検証では本当にコーヒーが原因かどうか分かりかねます(特にストレスなどで引き起こされることも多いので…)。
2週間絶つという検証を、期間を空けて2・3度やってみたほうがいいと思います。。。
コーヒーを飲む人すべてが頭痛になるわけではないので、あしからず^^



 ◇ 缶コーヒー・ペットボトルの選び方


(ここの項目はすこし話の路線が変わります^^)
コーヒーは、挽き立ての豆から淹れたものが一番です^^
とはいえ、よほど好きでもないとそんなことはしないと思いますし、外出時は手軽な 缶コーヒー・紙コップタイプ・ペットボトル で飲むことが多いと思います。
そんなときのちょっとした選び方を紹介しておきます。

コンビニにいけば、色々なメーカーのコーヒー(無糖・加糖)やカフェオレがズラッッと並んでいますよね^^
自分の好みのコーヒーがあるかもしれません。
ですが、一度側面や裏面にある “ 食品表示 ” を見てみてください。
コーヒーなのに色々な食品添加物が入っているものが多数あります。

例えば、ブラックコーヒーなのに、香料や乳化剤が入っているものがあります。
香料は何百種類もあり体に良くないものもありますが、なにがいくつ入っていても「香料」の1表示でOKになっているので、なにが入っているか分かりません。
そして、乳化剤は互いに混じり合いにくい水と油を混ぜるために使うものですが、なぜブラックコーヒーに必要なのかわかりません(--;

また、加糖コーヒーやカフェオレでは、ぶどう糖果糖液糖と甘味料が入っているものがあります。
ぶどう糖果糖液糖は、血糖値を急激に上げてしまうのでよくありません。
砂糖は、体内でブドウ糖と果糖に分かれてから吸収されますが、ぶどう糖果糖液糖」、最初からぶどう糖と果糖に分かれているため、あっと言う間に吸収されて血糖値がハネ上がってしまうのです。
また、血糖値の上昇だけでなく、カロリー過剰にもなりやすいです。
甘味料は、少量でも砂糖の何百倍も甘く感じるため、ノンカロリーを謳う商品によく入っています。
しかし、合成甘味料は毒性が危険視されており、味覚を麻痺させられます。

好みがありますから、どれを飲んでもいいのですが、できることならこのような食品添加物が入っていないものを選んだ方が断然カラダにイイと思います







前回と今回の記事をいろいろと読んで、「結局飲んだ方がいいの?飲まないほうがいいの?どっち!?」 と思われた方がみえるかもしれませんが、基本的にコーヒーはそうやって薬のように選んで飲むものではないと思っています。

コーヒーも飲食物ですから、イイ面も、ワルイ面も持っていますし、やっぱり摂り過ぎたりすると身体に良くありません。

ただ、コーヒーはあくまで嗜好品です。。。

好き嫌いで選ぶものであって、効果を目的として飲むものではありません。

好きなように飲んでいただいてけっこうなのです

ただそのとき、ちょっとした効果や作用を知っていれば、自分なりの飲み方に幅をつくることができます。

どうせ飲むなら、いろいろなことを知っていた方がいいと私は思いますし、それが賢い飲み方だと思います。

「コーヒーにはこんな作用があるんだ。」ということを頭のどっかに置いておきながら、自分のコーヒーライフを楽しんでいただけたらと思います^^



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五感をコントロールする

2011年10月06日 23:13

   養生訓 - 第5巻より

 心は人身の主君である。ゆえに天君(てんくん)という。「思う」ことを司る。耳・目・口・鼻・体の五つは、聞く・見る・嗅ぐ・物を言う・物を食う・動くという動きをそれぞれ統括する職分であるので、五官というのである。これは心が使うものである。心は内にあって五官を司っている。よく考えて、五官のしている是非をただしなさい。

 天君をもって五官を使うのは、順当で正しいことだが、五官をもって天君を使うのは、順序が逆でまちがっている。心は体の主君であるから、安楽にさせ、苦しめてはならない。五官は天君の命令を受け、おのおのの職分を全うすべきで、勝手気ままにしてはならない。

口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸


ここでは、心と身体(五官)の関係について、貝原益軒先生は書いています

五官には色々と分け方があるのですが、ここでは五感を司るということで・・・
  目 ・・・ 視覚
  舌 ・・・ 味覚
  耳 ・・・ 聴覚
  鼻 ・・・ 嗅覚
 皮膚 ・・・ 触覚         となります。。。

この五感をコントロールしているのが、 「 心 」 になるといっているのです。


私たちは、日々の生活で知らず知らずのうちに、五感から莫大な量の情報を得ています。

そのなかから、必要なものを脳が取捨選択して、私たちの心や身体に反映させているわけです。

今回の章は、“ 五感から、かってに入ってくる情報に振り回されないようにし、自分の意思で見たり聞いたりして五感をコントロールしなければならない。 ” とも読み取れると思います。

例えば、勝手に耳に入ってくる騒音や喧騒にイライラするのは、五感によって心がコントロールされているからです。

そうではなく、あくまで心によって五感がコントロールされていなくてはいけないのです。

心によって、五感を制限したり開放したり、自分の状況に合わせて使っていくような感じです。

楽しむために食べ物の味を味わったり、リラックスするために目を閉じて休ませたり、気分を高揚させるために好きな音楽を聴いたり・・・。

心ありきで五感を使ってあげることが、心身の健康に繋がるのです。

もし、五感に振り回され、心を使いすぎれば、心身にストレスがかかり、うつ病や色々な病気にかかりやすくなります。。。


また、心が正しく機能し考え、理解することができないようならば、これもまた身体に負担がかかることになります。

道理にそった心があってこそ、五官をうまく使うことができるのです。

道理にそわない心によって、五官が振り回されたら、身体は健康を損ねます。

暴君のいる国が不幸であるのと同じことでなのです。



いままで、五感というものに対して無意識だった、という方もみえるかもしれません。

意識をすれば、五感をコントロールすることができます。

意識するうちに、自分なりの方法ややり方がわかってくるはずです。

ぜひ、人体の主君である心を安楽にさせてあげ、心身の健康を保っていくようにしましょう


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