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新しいインフルエンザワクチンに繋がるか!?

2011年08月24日 23:36

A型インフル全種に効く抗体発見 藤田保健衛生大

 すべてのA型インフルエンザウイルスと体内の細胞の結合を防ぐ抗体を、藤田保健衛生大の黒沢良和教授(免疫遺伝学)らのグループが、ヒトから発見した。米科学誌「ジャーナル・オブ・バイロロジー」の電子版に25日、発表した。

 毎年流行する季節性インフルエンザや鳥インフルエンザはいずれもA型で、ウイルスが細胞と結合して内部に侵入することで発症する。抗体はウイルスに先に結びつき、細胞との結合を妨害する。

 ウイルスは結合部の形を次々と変化させるうえA型でも種類が複数あり、全ウイルスの結合を防ぐ抗体の存在はこれまでヒトでは知られていなかった。黒沢教授は「画期的な薬の開発につながる可能性がある」と話している。

 グループはヒトの血液を採取し、体内に存在する全抗体3千~4千個をリストアップ。この中から候補を選んで実際にウイルスと反応させ、全ウイルスに効果のある抗体を見つけた。3人から抗体を採取したが、この抗体を持っていたのは1人だけだった。今後、エックス線解析で抗体の形を解析し、詳しい結合場所を特定していく。

 名古屋市立大の中島捷久名誉教授(ウイルス学)は「実際に体の中で効力を発揮しているかはまだはっきりしないが、もともとヒトの体内に存在する抗体なので、治療で投与してもリスクは低い。実用化に近い研究だろう」と話している。

         - 中日新聞より引用 -



インフルエンザは、体の中に入ったらどんどん結合部の形を変えていくから、すべてに効くというものはできないと思っていました。

しかし、それが今回の発見で覆ったから驚き

しかも、それは人間が作り出したというから、つくづく人間、というか生物はちゃんと生き抜く力を持っているなと思わされました!

今後、研究が進み、この抗体を使ったワクチンができれば、ずいぶんインフルエンザによる死亡者が減るのではないかと思う^^


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発酵食品の世界-1  発酵とは?

2011年08月21日 23:11

発酵食品は、私たちの食生活の中に ふか~~く 浸透しており、無くてはならない存在です

気づかぬうちに毎日口にしており、多くの恩恵を受けているはず。

発酵食品の歴史は古く、人類の食文化にとって、火の使用と同じくらい発酵というのは重要な発見だったと思います。

まずは、そんな 『 発酵食品 』 の基本について説明していこうと思います

 


さて、ではまず “ 発酵食品 ” とは、いったいなんなのでしょうか?

辞書で調べると、発酵食品とは 「 酵母・カビ・細菌などの微生物やそれらの酵素の働きを利用して作られた食品 」 とされています。

これで正しいのですが、もう少し補足して説明すると・・・


“ 発酵食品とは、 酵母・カビ・細菌などの微生物やそれらの酵素が、人間にとって有益な物質を作り出してできた食品 ” のことなのです。


この 「 人間にとって有益な物質 」 というのがとても大切なポイントになります。

微生物の力によって食品・食材が変化しても、それが人間にとって有害であったら 「 腐敗 」 ということになり、人間にとって役に立つ有益なものであれば 「 発酵 」 ということになるのです

つまり、「腐敗」 と 「発酵」 も微生物によって起こる現象ですが、その結果が人間にとって有益であるかどうかで分類されているのです。


牛乳を例にすれば・・・

牛乳を常温のところに2・3日放置しておけば、だんだん嫌なニオイがしてきて 「腐って」 きますよね?

これを飲めば、大抵下痢や嘔吐などを引き起こし、大変な目に遇います。。。

いわゆる人間にとって有害なものです。

これは、腐敗菌という微生物が牛乳に入り、牛乳が 「腐敗」 した訳です

では、牛乳に乳酸菌が入るとどうなるでしょうか?

同じように常温のところに放置しておくと、ぶよぶよとした半固形状のものへと変化していきます。

ニオイも嫌なにおいではなく、独特の芳香になります。

これがヨーグルトの原型であり、食べても体に害は無く、逆においしく体によい有益なものです。

つまり、乳酸菌が牛乳に入り、牛乳が 「発酵」 してヨーグルトになったのです

大豆も同じで、煮ただけの大豆を放置して腐敗菌がつけば腐りますが、そこで納豆菌が入っていれば、納豆という発酵食品になるわけです。


また、発酵食品は、同じ食材でも発酵した食材は腐りにくいという特徴をもっています。

これは、発酵菌によって、腐敗菌をはじめとするその他の菌の増殖が抑えられ、腐敗しにくくなるからです。

つまり、発酵食品は保存がきくです。

いまよりも食べ物の保存が死活問題だった古人にとって、発酵させるということは生きていく上で欠かせないことだったはず。

詳しいメカニズムがわかっていなくても世界中で作られている理由のひとつは、この保存性の高さであり、人間にとってとても有益なことだったのです。




発酵食品は、微生物たちが作り出したおいしくて体にいい有益なものです

微生物の働きを人間がうまく活用して、食の幅を広げ、保存性まで高めてきた知恵の結晶ともいえます。

ぜひ、この人間にとって有益な発酵食品を食べて、その恩恵をめ~~いっぱい受け取っていきましょう



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発酵食品の世界を訪ねて。。。

2011年08月17日 23:10

この中にいくつ発酵食品があるでしょうか?

毎日の食卓で、私たちはどれくらい発酵食品を食べているのか、ご存知でしょうか^^?


納豆漬物・ヨーグルト・チーズは有名な発酵食品であり、よく食べられている食品ですよね。

調味料として使われる、味噌・しょうゆ・かつお節・酢・みりんも発酵食品。

晩酌として飲んでいる、日本酒・ビール・ワインもすべて発酵食品なのです^^

この他、各地域・各家庭によって、さまざまな発酵食品が食べられています。

私たちが普段何気なく食べているも “実は発酵食品だった” なんてことがあるくらい、発酵食品は私たちの食生活には密着したものなのです^^


この「発酵食品」というものを、太古、5000年もの昔から私たち人類は活用してきました。

微生物のことや発酵のメカニズムは解明されていなくても、人間の知識・経験則で利用されてきたのです。

(数多くの失敗や犠牲を乗り越え、おばあちゃんの知恵袋のごとく色々な発酵食品が作られていったのでしょう^^)

そして、世界各国でさまざまな発酵食品が生み出され、その食文化が脈々と受け継がれてきました。


その中でも、特に日本は “発酵食品の宝庫” とも言えるくらい、他の国と比べて発酵食品の文化が発達しています!

四季があり、高温多湿である日本だからこそ、さまざまな発酵食品ができたといえます^^

そんな発酵王国である日本に生まれたのだから、発酵食品を一度は食べたことがあるはずだし、発酵食品の恩恵を間違いなく受けているはず

しかもいまでは、世界の食品を食べることができるので、色々な発酵食品を食べる機会もあるのです。
(世界一くさい食品であるシュールストレミングも発酵食品^^)



これから採りあげていきますが、発酵食品というのは体にイイこと尽くめ

少し意識して摂るだけで発酵食品の恩恵にあずかることができ、健康に過ごすことができます^^

発酵食品の王国である日本に住んでいながら、発酵食品のことを知らずに過ごすのは、とてももったいないことだと思いませんか?

これからそんな “ 発酵食品の世界 ” を一緒に訪ねていきましょう



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神経損傷の治療向上に道が。。。

2011年08月13日 23:00

名古屋市大、脳内での神経細胞再生の仕組み解明

 名古屋市立大学医学研究科の沢本和延教授と沢田雅人大学院生、生理学研究所の鍋倉淳一教授らの研究グループは、脳内での神経細胞の再生の仕組みを解明した。古い神経細胞が死んだ場所に新しい神経細胞が加わる仕組みで、その仕組みは脳の活動で調節されていることを突き止めた脳疾患を再生医療で治療する方法の開発につながる可能性がある

 同グループは生きた動物の脳の中の神経細胞を観察できる二光子顕微鏡を使い、マウスの脳内で匂いの情報処理にかかわる部位である嗅球の神経細胞を2カ月観察した。その結果、古い神経細胞の死や新しい神経細胞が神経回路に加わる様子を捉えた。レーザーで狙った部位の神経細胞を殺すと同じ場所で新しい神経細胞に再生された

 またマウスの鼻に栓をして匂いの情報を遮断すると神経細胞の再生は起きなくなり、脳が神経細胞の再生を調節していることが分かった。

  澤本教授は「再生効率を高める方法や、脳の活動が再生をどう調整しているかが分かってくれば、新型万能細胞(iPS細胞)などを用いた再生医療に貢献できるはず」と話している。

     - 日刊工業新聞より引用 -



神経を損傷しても、修復されることはわかっていましたが、その仕組みが解明されました^^

神経を損傷した場合、よくなることもあれば、いっこうによくならない人もみえます。

今回の研究が進んでいけば、神経損傷の患者さんを完治できるようになるかもしれません!


再生医療の分野は、いますごいスピードで進んでいっています。

同時に、このような再生医療を支える研究結果もでてきています。

神経損傷で苦しんでいる人はとても多いと思うので、研究を進め、少しでも早く実現してもらいたいものです^^


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『夏休み こども科学電話相談』って知ってます?

2011年08月02日 00:53

私は毎年、この 『 夏休みこども科学電話相談 』 を楽しみにしているのですが、みなさんは知っていますか^^?


夏休み限定で、毎年NHKラジオ第一で放送されているのですが、とっても面白く、また貴重な番組です。

この「こども科学電話相談」は、幼稚園・小中学生の子どもたちの科学に対する素朴な疑問・難問に、様々な分野の専門の先生たちが電話で答えてくれるというもの

「子どもたちに、科学に興味を持ってもらうと共に、夢や探究心を育てていこう」と1984年にスタートし、今年で28回目を迎えるという、人気&長寿番組なのです


聞いていると、子供ならではの視点で捉えられた質問がバンバン出てきて、とても面白いです^^

「野菜と果物の違いはなに?」
「どうして近くの人があくびをすると、自分にもうつるのですか?」
「雨はどうして降っているのですか?」

答えられそうなものもあれば、わかってはいるけどどう説明したらいいのかわからない質問などがあり、自分はどう答えたらいいのかをついつい一緒に考えてしまいます。

そして、そんな質問に対して、子供たちでもわかるように丁寧に、ときには四苦八苦しながら(笑)、その道の専門の先生が答えてくれます。

そんな子どもと先生との楽しくかつ真剣なやりとりが、この番組のいいところです^^

だから、自分のわからない質問に対しては子供たちの立場になって一緒に「ふむふむ」といいながら聞くことができるし、わかる質問でも子供に対してこんな答え方があるのか!と勉強になります。


最近、あまりタメにならない番組やくだらない番組も多いですが、こんな番組はこれからも残さなくてはいけないし、もっと増えてもいいと思います!

子供たちが興味を持ったら、それを摘み取らずに育ててやれる。

そんな番組は、これからもっと大事になっていくはず。
(“大科学実験”もそんな番組ですかね^^)

残念ながら、記事にするのが遅くて、すでに半分終わってしまいましたが、一度聞いてみてはいかがでしょうか。

また、お子さんがみえる方は電話相談する側に回っても面白いと思います(すごく人気があるため、なかなか繋がらないらしいですが^^;)

タメになり、ホッコリできる時間になると思いますよ~^^





ホームページはこちらから↓
 ● 『夏休みこども科学電話相談』
 ● 夏の特集番組 夏休み子ども科学電話相談

NHK出版から、夏休みこども科学電話相談の本も出ているみたいですね
 ● NHK子ども科学電話相談



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