2011年05月26日 22:12
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2011年05月23日 22:25
養生訓 - 第3巻より
美味、珍味の食べ物が出てきても、腹八、九分でやめておきなさい。十分に飽食すると、あとで災いとなる。少しのあいだ、欲をこらえれば、あとの災いはない。少し飲み食いして味のよいことを知るのは、多く飲み食いして満腹して飽きるのと、楽しむことでは同じであるのに、のちの災いはない。およそ物事は、十分にしてしまうと、必ず災いとなる。とくに飲食は、満足するまで食べてはいけない。はじめに慎めば、あとの災いはない。
養生訓 - 第3巻より
俗に、「食を控えすごせば、養い足らずして衰える」という。これは養生を知らない人のいうことである。欲の多いのは人の生まれつきだから、控えすぎると思うほどが、ちょうどよいのである。
養生訓 - 第3巻より
自分の好きなものが出ていても、味が優れて珍味なものがあっても、おかずが品数多く前に揃っていても、適量のほかはかたく慎み、食べ過ぎることがあってはならない。
養生訓 - 第3巻より
飲食物に向かえば、食べたいという気持ちでいっぱいになって、食べすぎに気づかないのは、ふつうの人の常である。食べ物であれ、酒やお茶であれ、自分にちょうどよいと思う量よりも控えめの七、八分目でまだ足りないと思うときに、いち早くやめるべきである。飲食を終えたあとは、必ず十分に満腹するものである。食べているときに十分だと感じるならば、あとで必ず飽満し、度が過ぎて病気になる。
口語 養生訓 - 原著:貝原益軒 訳註:松宮光伸
みなさんも「腹八分目に医者いらず」という諺を一度は聞いたことがあると思います^^
“腹いっぱい食べずに少し控えめにしておけば、健康でいられる”という意ですが、その諺の語源は、養生訓のこの部分からきているとも言われています

しかし、この腹八分目。
わかっていてもつい食べてしまうという人が多いのではないでしょうか

飲食物に向かえば、食べたいという気持ちでいっぱいになってしまい、食べ過ぎてしまうのが人の習性だ、と貝原益軒先生もまず前置きしています。
が、そう前置きした上で、腹八分目で止めるよう意識する努力が健康でいる為には必要なのだと訴えています。
食べ過ぎは胃腸に負担をかけ、さまざまな症状を引き起こします。
東洋医学では「食滞」「食傷」などと呼ばれ、消化不良・胸焼け・腹痛・下痢・便秘などの胃腸症状をはじめ、酷くなれば関係する臓腑に影響がいき、鼻づまり・目のかゆみ・痔・精力減退・月経不順・小便不利・痰の多い咳・膝痛・腰痛など、色々な症状が出てきます。
腹八分目にすることで胃腸に負担がかからず、「食傷」にならずにすむのです

また、現代医学の視点からもこの腹八分目が体にイイということがわかってきました。
猿やネズミを使った実験では、自由に食べさせた動物に比べて20%から40%少ないカロリー摂取に制限された(腹八分目にされた)動物は、自由に食べた動物よりはるかに健康で長生きする(寿命が40%延長)という結果が報告されています。
腹八分目にしておくとエネルギーの使用を制限することができ、マウスは長生きし、発がん率も低くなるそうです。
昨今言われているメタボリックシンドロームは食べ過ぎのもっともなもので、これも心筋梗塞・脳卒中など様々な症状を引き起こし、寿命を縮める原因になっています。
つまり、腹八分目は長生きの秘訣にもなるのです

腹八分目に医者いらず。。。
難しいことかもしれませんが、胃腸・身体に負担をかけない食生活は必ず健康に結びつきます。
ご飯を食べていて「あとちょっと足りないな~」で止める。
これが本当に大切です!
腹八分目で食べ終わった後でも、お腹の中では膨張するのでちょうど良い量になり、満腹では食べ終わった後では食べすぎになっていまいます。
付き合いや仕事の関係・なにかのご褒美などで、たまの暴飲暴食は仕方のないことだと思います^^;
しかし、普段の食生活はこの『腹八分目』を意識して食べ終えるようにしましょう

この積み重ねが、後日の、果ては将来の寿命に繋がるのです。。。
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2011年05月16日 23:57
これから暖かい季節から暑い季節にどんどん向かっていきますし、梅雨のシーズンもやってきますね^^
春から夏にかけては、気温の変化が激しく湿気の高い季節になるので、体調を崩しやすい方もみえるかと思います。
今回は、そんな 「春から夏にかけて気をつけなければいけないこと」 を採りあげていきますね

まず、「 衣服による体温調節 」 についてです。
これからの季節はどんどん暑くなっていくため、薄着の格好で出かけることが多くなるかと思います。
しかし、まだ日中と朝晩とでは温度差があり、雨の日は肌寒いこともまだある季節なので、注意が必要です。
寒邪(冷えによる病気)というのは、油断していると知らぬ間にスッと身体に入り、突然体調を崩す原因になります。
この季節に風邪が多いのも、この知らぬ間に入ってくる冷えによって引き起こされているのです。
一枚脱ぎ着できる服を用意しておくと、体温を調節することができます。
簡単なことですが、体調を管理する上ではとても大切なことになるので気をつけてみてください

そして、「 使わないことでさびついた体温調節機能を復活させる 」 ということもこれからの季節において大切なことになります

昔は、今ほど暖房設備・冷房設備がなかったので、冬の身体から徐々に春、夏の身体へと季節に合わせた身体に自然と変化させていくことができていました。
しかし、現在では冬は暖房に頼りきり、春の終わりにかかるとすぐにクーラーを使うため、一年中同じような気候であることに身体が慣れてしまい、体温調節機能があまり働かなくなっている人が多くなっているのです。
身体は本来、体温を一定に維持するために外気温の変化に合わせて、汗や血流で調節しています。
暖房設備・冷房設備に頼り切っていると、自律神経による体温調節機能が働かなくなり、汗をかきにくくなったりするので、夏の暑さに対応しきれず夏ばてになったり、クーラーの冷えに対抗できずにクーラー病になったりするのです

そうならないためにも、この季節から体温調節機能を高めていくことが大切になります^^
では、どうすればいいのか?
簡単にいえば、「 外気に触れる 」「 身体を動かし汗をかく 」 の2つです!
汗をあまりかかず、体温調節機能が落ちている場合は、一日に一度は体を温め、自力で自律神経を働かせて汗を出すことが重要になってきます。
そのため、まず「外気に触れる」ようにして、外の気温に身体を慣れさせるようにします。
体温調節機能は、身体が感じる温度に対して自律神経の命令で働くので、一定の温度の室内にずっといると自律神経も活発には働かず、体温調節機能は低下します。
室内にいると、自律神経を活発にさせる太陽の光も足りないので、できるだけ外気と日光にあたる時間をとって、自律神経の働きを高めてあげましょう

そして、「汗をかく軽い運動」も徐々にするようにしましょう

いきなり激しい運動をすると怪我をする怖れがあるので注意が必要ですが、暖かくなってきたら少しずつウォーキングやラジオ体操など軽い運動をして汗をかくようにしていってください^^
汗をかくことで、使える汗腺が増えると共に、自律神経が刺激され、体温調節機能が高まります。
気温や湿度の変化に対応できる身体を作ってあげることが大切になるのです

この季節にしっかり汗をかいておくと夏バテもしにくいといいます。
脱水症状にならないように水分を取ることを忘れないようにしながら、軽く身体を動かして汗を出していきましょう

また、温かい食べ物や飲み物を1日1回以上とるようにしたり、ぬるめのお湯で半身浴をしたりすることも、体温調節機能を高めて夏の身体にしていくのに役に立ちます^^
春から夏にかけては、気温・湿度の変化が激しく体調を整えるのが大変な季節です。。。
気を抜いていると、病になることも多いです。
この春から夏にかけての季節は、衣服をうまく活用して気温・湿度の変化に対応しながら、外気に触れたり、身体を動かし汗をかいたりして、体温調節機能を高めて、身体を夏に向けて調整していくようにしましょう

夏に対応できる身体をつくる重要な季節ともいえます。
この季節に無茶をしたり、油断していると“夏”に入ってからも身体の不調を引きずることにもなります。
いまから徐々に身体を使い、この季節を健康に乗り越えると共に、夏を楽しめるような身体をつくっておきましょう

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