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あてにしない。

2011年03月29日 23:49

  養生訓 - 第2巻より

 養生の道は、「 あてにしない 」ことを戒めている。自分の体が丈夫なことをあてにする、若いことをあてにする、病気が少し快方に向かったことをあてにする。これらは、みな災いの本である。
 刃の鋭いのをあてにして硬いものを切れば、刃は折れる。“ 気 ”の充実をあてにして、みだりに“ 気 ”を使えば、“ 気 ”は減る。胃腸の丈夫さや精力の強さをあてにして、飲食や色欲を過ごせば病気になる。

      口語 養生訓   -  原著:貝原益軒  訳註:松宮光伸


この「あてにしない」ということを実践するのは、けっこう大変なことだと思います^^;

私たちは、自分の身体のことをわかっているようでわかっていないことの方が多いです。

大抵の人は、つい「自分は大丈夫。」と思ってしまいがち。

なにか怪我や病気があってから、「もっと我慢しておけばよかった」「○○をしなければよかった」などと思うのが、人間の常だと思います。

だからこそ、貝原益軒先生は“養生の道は、「 あてにしない 」ことを戒めている”といって、警告しているのです。


「あてにしない」を実践するには、自分の身体の状態を把握していること・予防に力を注ぐことの2つが大切だと思います。

自分の身体の状態がわかっていないから、無理をしてしまうし、できてしまう。

体調の日記をつける、血圧・体温などを毎日計る、定期健診にいく、家族・まわりの人と話すなど、自分なりの方法でいいので、目安となるものをみつけおくというのも、ひとつの手です^^

そして、予防に力を注ぐということは、無理や無茶をしないということだし、自分の身体に気を払うということになるので、「あてにしない」ことにつながります。

暴飲暴食を避けて腹八分目、疲れたから早めに寝る、軽い運動をする、無理な体勢での作業を避ける、鍼灸などで疲れをとる、ストレス発散をする、くすりを飲む、胃腸に優しいものを食べるなど、さまざまな方法で、病気や怪我にならないように予防していくことは大切です。


意識しないと、つい自分の身体をあてにしてしまいがちです。

ですが、養生からみるととても重要な考え方だと思います!

健康に過ごすための方法として「あてにしない」ということを実践していきましょう


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[薬の話] 内服薬の服用時間について

2011年03月26日 23:08


病院・薬局で内服薬をもらってくると、“いつ飲むのか” を書いた紙をもらいますよね?

例えば、 【 朝・食後に・一錠 】 というように。

しかし、このくすりを服用するタイミングというのにはいろいろあります。
意外としっかり把握して、時間を守って飲んでいるという人のほうが少ないのではないでしょうか。

そこで、今回は 『 内服薬を飲むタイミング 』 について説明していこうと思います




まず、くすりの服用時間にはどのようなものがあるかご存知でしょうか?

主な服用時間には・・・

「食前」・「食直前」・「食直後」・「食後」・「食間」・「就寝前」  があります。


こうしてあらためてみると、意外と服用のタイミングに疑問を持つかも知れませんね^^

あれっ、食前と食直前とどうちがうの? とか。
食間って食べている最中のこと?    とか。

また、内服薬で多いのは「食後」ですが、漢方薬では「食前」「食間」に飲むように指示されたりと、くすりによってちゃんと服用する時間が決まっていたりします。

なにげなく飲んでいるくすりですが、そこには意味と理由があります。

正しくくすりを服用するために、詳しくみていきましょう



 ○ 食前

食前というのは、『 食事のおよそ30分前 』 のことを指します。

簡単に言えば、胃の中がからっぽの状態のときに飲むということですね^^

なぜ「食前」を指示するくすりは食事の30分くらい前に飲むかというと、それは胃の内容物や胃酸の影響を受けないようにするためなのです。

胃の中になにも無いほうが、一般的にくすりは速く吸収され、速く効果を現します(その代わりデメリットとして、胃を刺激しやすく、胃を荒らしやすいということもありますが)。
すぐに効果を出したいくすりの場合、食前を指示していることがあります。

また、溶けにくかったり、吸収しにくいくすりの場合も、なにも胃にないほうがよく、溶けるまでに時間がかかるので、胃にモノを入れる30分程前に飲んでもらうために食前と指示しているケースもあります。

具体的なくすりだと、吐き気止めや食欲増進剤、漢方薬、一部の糖尿病薬など。。。


「食前」は胃の中がからっぽの状態というのが条件なので、絶対に30分前に飲まないといけないというものではなく、食事の1時間くらい前でもOKです

ただし、「食前」というものは、食事を食べる直前ではないということは覚えておきましょう

(“いただきます”を言ってから飲んではいけないということです^^)

食事を食べる直前の場合は、「食直前」という指示になります。



 ○ 食後

食後というのは、『 食事のおよそ30分後 または 30分以内 』 のことを指します。

どっちなの?と思う方もみえると思いますが、まず「食後」にくすりを飲む理由を説明しますね。

「食後」の理由には3つあります。


ひとつは、“ 溶けてほしい部位で溶けさせるため ” です。

食べた直後にくすりを飲むと、胃にある食べ物とくすりが混ざってしまい、ペースト状になったまま小腸に送られることになります。
そのため、胃で溶けて吸収するように作られたくすりが胃で吸収されなくなってしまうのです。

食事を終えて30分が過ぎた頃になると、胃の中の食べ物も少なくなり、消化のために分泌していた胃酸も少なくなっているので、それらの影響を受けずにくすりが溶けて作用してくれる、というわけです。

また、食後は消化のために胃の血液量も増えているため、薬の成分が血液とともに運ばれやすいという効果もあります。



2つめは、“ 胃の粘膜を保護するため ” です。

くすりには、糖でコーティングされた錠剤やカプセルの中に、濃厚に薬剤を詰め込んでいるものもあるため、それが胃の中で溶け出すと胃の粘膜にはかなりの刺激になってしまいます。

また胃が空っぽだと、胃壁に直接くすりがついてしまうので、胃炎や胃潰瘍にもなりやすい。

「食後」は胃に食べ物が残っているため、くすりが胃に直接的に接触することがなく、胃の粘膜を荒らすことをさけることができます。

ただ、一般に内服薬の多くは、胃から吸収されるものよりも腸に行ってから吸収されるもののほうが多く,胃を保護するために、胃では溶けずに腸に行ってから溶け出すようにしてくすりもたくさんあります。

この場合、胃の粘膜の保護という理由からすれば、食後にこだわる必要はなくなります。



そこで3つめの理由 “ 飲み忘れ防止のため ” です。

例えば、朝8時と夜21時に服用してください、なんて指導されると多分飲み忘れが多くなりますよね?

(多忙・痴呆など以外では)普通、食事を摂り忘れることはまずないので、条件反射的に食事をしたらくすりを飲むという習慣付けを促し、飲み忘れを防止するために「食後」を指示しているという場合もあります。

胃の粘膜にあまり影響しないくすりでも「食後」とされているのはこのためです。


また、よく使用されている降圧剤などは、空腹時よりも食後の方が吸収効率は悪くなると言われています。

ただ、飲み忘れは、効果は0で、1日の必要量が不足してしまい、期待した効果が得られない恐れがあります。

食後にくすりを飲むために多少吸収効率が悪くなったとしても、頻繁に飲み忘れるよりは、食後に必ず飲むという習慣をつけさせたほうがはるかに効果を出すことができるので、「食後」としているというのもあります



・・・という理由で、「食後」になっています。

胃の中の食べ物の関係で、約30分後以降といっていますが、あまり食後から時間が経ってしまうと飲み忘れるかもしれないので、30分以内という言い方もされています。

なので、「食後」と指示されたときは、大体「30分」を目安に服用するようにしましょう

食事後すぐに飲むくすりは、「食直後」となるので、間違えないようにしてくださいね^^


また、ここで注意しなくてはいけないのが、「食後」ということなので、たまたま食事を摂らなかったときに、くすりまで飲まないという勘違いです。

決められた量の薬を飲まないと、期待した効果が得られないので、食事を摂らなかったときでも、いつもの食事時間にきちんと決められたくすりを飲むようにしましょう。

ただし、食べ物が胃にないといけないくすりもあるので、詳しくは主治医や薬剤師と相談して下さいね。



 ○ 食間

食間というのは、『 食事のおよそ2~3時間後 』 のことを指します。

つまり、「食事と食事の間」ということです^^

食間ということなので、食事を食べている間と思い、食事中に服用する人もみえるかもしれませんが、それは間違いなので注意してくださいね。

食後2時間たった頃は、胃が消化・吸収の働きをすっかり終えているので、胃酸の分泌が少ないため、よく吸収してくれます。

そのため、漢方薬のように吸収されにくく、胃を荒らしにくいくすりや、胃粘膜を保護するためのくすりなどが「食間」になります。

また、食間も飲むのを忘れる人が多いですが、忘れた時は気が付いた時に飲むようにして下さいね^^



 ○ 就寝前

就寝前というのは、『 就寝のおよそ30分前 』 のことを指します。

この30分というのは目安なので、就寝1~2時間くらい前でも大丈夫です。

この就寝前に飲むくすりは、食前や食後の場合と違って、胃の中の状態とはあまり関係がありません。

就寝の30分前くらいにくすりを飲むようにしましょう

就寝前に飲む薬には、下剤(寝る前に飲むと翌朝便通があるもの)や、夜間の発作を予防する薬、睡眠薬などがあります。




なにげなくくすりを服用していますが、服用するタイミングには理由があります。

普段、ほとんどの人は医師・薬剤師の指示通りに服用していると思いますが、その言葉の意味を間違えてしまっては本末転倒です。

せっかくきちんと服用していても、間違った飲み方をすると、効果が低くなるばかりか、からだに悪影響を及ぼすこともありえます。

なので、しっかりとこれらの『 内服薬を飲むタイミング 』 を覚えておき、正しくくすりを飲むようにしましょう



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春の養生法・健康法

2011年03月23日 23:40


徐々に暖かくなっていますし、日照時間もだいぶ長くなりました^^
春分も過ぎて、いよいよこれから春も本番ですね。

春は、万物が芽生える・発生する季節で、生物の動き始める時期です。

今回は、そんな「春」に気をつけることを、東洋医学の視点を入れながら紹介していきます



さて、春に気をつけることを書く前に、東洋医学の予備知識として “五臓と季節” について説明しておかないといけないので、簡単に説明しておきますね

まず、五臓とは、『 肝・心・脾・肺・腎 』の5つのことです。
五臓六腑というときの五臓とはこれらのことを指します(※1)。

この五臓を季節と当てはめると、『 肝=春、心=夏、脾=長夏(土用)、肺=秋、腎=冬 』 ということになります。
五行説(五臓と季節)
そして、図を見ればわかるように、すべての臓は関係しています。
他の臓を助けたり、助けられたり、いじめたりしながら、五臓はバランスをとりあっているのです。

(※1 … 東洋医学でいう“肝”と、現代医学でいう“肝臓”とは似ていますが少し異なります。確かに似通ったところはありますが、東洋医学でいう臓は体で起こっている現象や機能を含めて“肝”といっているので、そのまま現代医学の臓器に繋がるわけではありません。
例えば、「肝が弱っている」などという言い方をすることがありますが、それがそのまま「肝臓に病気がある」「肝機能が落ちている」ということになる訳ではないので注意して読んでいってくださいね^^)



ということで、今回気をつける「春」は・・・、「 肝 」が大きく関わってきます


「肝」には次のような働きがあります。

  -肝の主な働き-
 ① 発生・上昇
 ② 血を貯蔵する
 ③ 目・筋肉・爪・子宮・陰器を支配している
 ④ 積極的・計画的・徹底的・清潔な精神状態を司る


「肝」に異常があると、これらの働きに支障が出てきます。
そして、この「肝」の働きに異常があるかどうかによって、春に病が出るかどうかが関係してくるのです。


この春というのは、万物が芽生える・発生する季節、生物の動き始める時期なので、当然、人間も活動的に動く時期になります。

活動ためには血というエネルギーが必要になってきますが、この血を貯蔵してるのが「肝」です。

だから、春は活動するために 「 肝 」の働きが盛んになる季節なのです

「肝」に血が充分貯蔵してあれば、春になっても自然と調和でき、体を活動的に動かすことができるわけです。


しかし、春に、この血が消耗されて少なくなって「肝」が弱っていたり、逆に「肝」が活発過ぎると、色々な病が出てきくることになります。。。


では、どんな症状が出てくるのでしょうか?


まず、多いのが“ 血の不足 ”による症状です

その中でも、「肝」が支配してる②目・筋肉・爪・子宮・陰器に症状が出やすくなっています。

春に、ぎっくり腰や肉離れなど筋肉に関する症状が多いのは、血の不足により、筋肉を血で養えなくなっているからなのです。

その他にも、神経痛・涙が出てくる・目が乾く・爪がもろくなる・月経が不調・精力減退などの症状も引き起こします。

また、“ 血の不足 ”により④積極的・計画的・徹底的・清潔な精神状態に異常が出てきます。

集中力の欠如 ・イライラする・決断力がなくなる・頭痛・睡眠障害・胃潰瘍・食欲異常などの症状が現れやすくなります。


そして、①発生・上昇 に関係する症状です。

春は万物が芽生えるというように発生するときで、「肝」も発生する働きがあります。

しかし、「肝」が血の不足などで弱り、発生するほどのエネルギーがないと、体から“気”などが上手く発散できずに滞ってしまいます。

そのため、蕁麻疹や肌荒れなど皮膚表面に気が溜まることによる皮膚病、手足or全身の倦怠感などが起こります。

逆に、発生・上昇するエネルギーがあり過ぎると、頭部に気が溜まりすぎて、鼻づまりやくしゃみ・目のかゆみなどの花粉症の症状、頭がボーとする、頭痛・めまい・耳鳴りなどの症状を起こしやすくなります。


このように、春は、「肝」に関係した症状が起こりやすくなっているのです


 --------------------------------------------------------

前置きが大変長くなりました^^;
では、これらのことを踏まえて 『 春に気をつけること 』 をみていきましょう


説明してきたように、春は「肝」の働きが活発になる季節です。

しかし、働き過ぎると「肝」は疲れてしまい、血も不足してしまいます。

なので、春は、『無理をせず、休息を十分にとって過ごすこと』が大切になってきます

暖かくなり、ついつい活動的に動いてしまう時期ですが、春は体を使い過ぎないようにして、休息をしっかりととるようにしましょう。

そして、物事を考えたり、イライラしたりすると血を余分に使ってしまうので、『気持ちをゆったりとさせて過ごすように努める』ようにもしましょう。

深呼吸をしたり、お風呂に入ったり、軽い運動をしたりと、自分なりのリフレッシュ方法をもつといいですね^^

また春というのは、冬に蓄えた力で動くことができるので、春の病の予防策として、『冬の間に無理をしない』ということも大切になります。

冬に頑張って動きすぎると、春に使う分の血を消耗してしまい、春に病が出やすくなるのです。



無理をせず、休息をよくとるというのは予防です。

すでに血が不足して、症状が出ているという場合は、「肝」や「血」を補うような養生法が必要になってきます。

そこで、ポイントとなるのは、“食べ物”と“睡眠”です


「肝」が正常に働けるようにするには、血を増やすことが重要になっていきます。

そこで、『増血作用のある食品・肝を養う食品を積極的に摂る』ようにましょう。

主に、にんじん・ほうれん草・ピーマンなどの緑黄色野菜・レバー・小松菜・あさり・しじみ・ひじきなどです。

また、「肝」を養うものも一緒にとるといいです

酸味のもの(酢の物・レモン・梅干など)・韮(ニラ)・鶏肉・麦・すももなどがそれにあたります。

特に、酸味は肝臓の働きを正常にして、体の疲れをとる作用があるので、オススメです^^

ただし、なんでも摂りすぎは毒になるので注意してください。

普段の食事の中では、少し多めにとるくらいの気持ちにしておきましょう。


そして、「肝」が回復して血が増えるのは、活動をしていない睡眠中になります。

睡眠をとることで、正常に戻っていきます。

とくに、「肝」が回復する時間帯はPM11時~AM3時(特にAM1~3時が大切)なので、『最低でもAM0時までには寝る』ようにしましょう。

ただ「肝」の働きに異常があるときは、寝つきが悪かったり、不眠症になりがち。

無理して寝ようとしても、寝れないために余計イライラしてしまうことも多いです。

始めは、横になっているだけで体は休まるんだという気持ちでいいので、普段より少し早めに布団のなかに入るようにしてあげましょう。

そのうち、「肝」の働きが戻ってきて、より寝れるようになりますよ^^




春というのは、万物が発生し気持ちもウキウキとしてくる季節ですが、油断していると、病につけ入られることになってしまいます

以上のことを気をつけて、健康に楽しく春を過ごしましょう~

 - 春の養生法・健康法 まとめ -

 ・ 無理をせず、休息を十分にとって過ごす
 ・ 気持ちをゆったりとさせて過ごすように努める 
 ・ 冬~夏の間は動き過ぎない
 ・ 増血作用のある食品・肝を養う食品を積極的に摂る
 ・ 最低でもAM0時までには寝る






  ≪関連記事≫
 ・ 冬~春にかけての養生法・健康法


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長く支援することと自粛しすぎないこと

2011年03月19日 22:55


東日本大震災がおこってから一週間が過ぎました。

被災地への支援の広がりは、日本を超え、世界各地で行われています。

日本でも支援の輪はどんどん広がっています。

ほんとうに素晴しいことだと思います^^


ただ、この支援の輪を一過性のものにしてはいけない!と強く思います。

とあるTV番組で、これが健康にいいと言われれば、すぐに納豆やこんにゃくなど紹介されたものがスーパーから消えてしまい、増産を重ねた頃にはもう買う人は通常に戻っている・・・。

熱しやすく冷めやすい日本人ですが、今回ばかりはそうであってはいけない。

阪神・淡路大震災、 三宅島噴火、ハリケーン・カトリーナなどなど、災害というのは、数年、あるいは数十年も復興に時間がかかるもの。

いまは、義援金・救援物資などが集まっているが、この流れは数年間という長いスパンで行いたいものです^^



もうひとつ思うのは、なんでも自粛しすぎるのはよくないということ。

こういうと反感を持つ人もいるかと思いますが、自粛のしすぎは経済の停滞を意味します。

旅行をしなければ、その旅行先の宿泊施設・飲食店・遊戯施設などにお金が行かないということになります。
お金がいかなければ、そこの人たちの経済は悪化して、それこそ義援金を送るお金もなくなってしまう。

旅行はひとつの例えですが、買い物をする・スポーツ観戦にいく・映画を見に行くなど、普段どおりの日常生活をすることは大切なことだと思います。

当然、買占めをしない、節電・節エネルギーを実行する、支援の迷惑となることはしないなどというのは最低限のこととして守らなくてはいけませんが^^;


いま打撃を受けている東日本を、その他の地域が普段どおり&普段以上の生活をして経済を廻すことで支えていく、というのもひとつの形です。

自粛することも大切ですが、し過ぎは経済面からみればよくないのかと思います。

普段の生活を大切にしながら、被災地を支援していきましょう^^




健康関係の記事を控えていましたが、やはり普段どおりにすることが私にできることのひとつだと思います。
というわけで、次回からまた普段通りに戻します

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できることをがんばる。

2011年03月16日 23:34


東日本大震災。

発生から数日たったが、まだ救助を待っている人も多く、交通網の遮断・燃料問題で支援が間に合っていない状況が続いている。

それに加え、寒さが厳しく、福島の原子力発電は深刻なところまできてしまっている。

多くの不幸と困難と不安がいまだ被災者を襲っている。


ただ、いま日本中がどうにかして支援しようと団結し、頑張っていることをとても感じる。

交通網の関係などで被災地に送れないけれども、救援物資は日本中から集まっているし、ボランティアの人も行けるところからぞくぞくと支援に乗り出している。

それに、募金やキャンペーンが全国各地で行われ、献血は並んででもしようという人で行列ができているところも少なくないらしい。

(比較してはいけないのかもしれないが、Yahoo募金で新潟県中越沖地震は2500万円であり、現在の段階で東日本大震災=10億円ということで、どうにかして応援したいという気持ちが全国に広がっているのだと思う。けっして新潟県中越沖地震のときはそうではなかったことを言いたいのではないのであしからず。)

計画停電で関東圏は大変な思いをしているが、多くのひとが賛同し、関係のない地域でも節電・節水などが行われ、どうにか支援することはできないかという空気をひしひしと感じる。


団結すると日本は強いと言われるが、まさしくその状態であると思う。

食料は1日おにぎりひとつ、灯油などがわずかしかない、原発のせいで避難の繰り返し、まだ救助されていないなどなど、ここでは書ききれないほどの困難といまなお頑張って戦っている被災者を、どうにか助けてあげたいのだ。

頑張っている被災者にこれ以上頑張れとは言えない。

だが、私たちはまだまだ頑張れると思う。


現地にボランティアに行くことがすべてではない。

募金・献血・節約・買占めをしない・救援物資を送る・被災地の邪魔になるようなことをしないなど。

どんな小さなことでもいいので、自分ができると思ったことをやってみて欲しい。


私のところにくる患者さんのなかに、こう言った人がいた。

「平穏なところにいる俺達は、日常生活を保ち、いままで以上によく仕事をして、よく遊ばないといけない。東日本がやられ、株価もどんどん下がっている。だからこそ、仕事をしてお金を稼ぎ、募金をしたり、旅行やスポーツ観戦などの遊びを通してお金を巡らせてやって、西日本が東日本を支えるんだ。」

この考えがいいか、悪いかは受け止める人次第だが、十人居れば十通りの意見があり、方法があるのだと思う。

いい・悪いを言うのもいいが、まず自分なりの方法で頑張ることが大切なのだ。

自分にできることを頑張れば、必ず被災地に役に立つと思う。


年単位での復興がいる被災地をどうにかして支援してあげたい。。。

これからも私はできることを頑張る。


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