2011年01月30日 23:50
2011年01月28日 23:30
今回は、そのビフィズス菌の力がまたひとつ解明されました↓
腸の味方ビフィズス菌、O157もガード 理研など解明
腸内細菌の一種ビフィズス菌が、腸管出血性大腸菌O157による腸の炎症や死亡を防ぐしくみを、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターなどのグループがマウスで解明した。菌が作り出す酢酸が大腸の粘膜を保護していた。予防法の開発などに応用できると期待される。27日付の英科学誌ネイチャーで発表する。
体内に菌のいない無菌マウスにO157を感染させると7日以内に死ぬが、同センターの大野博司チームリーダーらが人間の腸内にいるビフィズス菌の一種を事前に与えると、O157を感染させても死亡せず、腸の粘膜に炎症も起きなかった。別の種類のビフィズス菌だと、死亡までの平均日数が2日延びただけだった。生き延びたマウスは死亡したマウスに比べて、腸内のビフィズス菌が作る酢酸が2倍以上あった。
酢酸は腸の粘膜を保護し、粘膜の新陳代謝を促す働きがある。ビフィズス菌は通常、腸内のブドウ糖を原料に酢酸を作るが、腸内は下部に行くほどブドウ糖が少なくなり、果糖が多くなる。予防効果が見られたビフィズス菌は果糖を菌内に取り込む遺伝子も持っているため、腸の下部でも酢酸を作ることができ、O157の被害を防げたと考えられる。
- asahi.com(朝日新聞社) より引用 -
ビフィズス菌は、乳酸菌類の一種(正確には乳酸菌には分類されないとも…)で、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、漬け物・味噌・しょうゆなどの発酵食品に多く含まれています。
腸内環境を整えてくれるため、主として便秘や下痢の予防・改善、花粉症の予防・改善、アトピー性皮膚炎の改善、ガン予防、コレステロールを下げる働き、高血圧を改善する効果などが言われています。
今回は、それにO157もガードする働きも解明されたわけです^^
ここで、せっかくなので 『 乳酸菌類の摂取のポイント 』 も載せておきますね

乳酸菌類をヨーグルトから場合は、1日200~300gを目安に毎日摂取しましょう

便秘など腸内環境が優れない人は、少し多めに摂るのがコツです。
できれば500gを摂るのが望ましいとされています。
(この場合、種類にもよりますが、菌数にして100~200億個らしいです。)
乳酸菌は総称で、それぞれに細かい種類、菌株があります。
同じ乳製品でもメーカーや商品によって入っている乳酸菌も異なります。
そのため、乳酸菌は単一の菌(種類)ではなく、いろいろな菌(種類)を摂った方がよいと言われています。
人それぞれ、腸内環境が違うため、同じヨーグルトを食べても効果には違いが出てきます。
自分にあっているかどうかを知るには、100~200gを最低一週間以上は食べ続けてみましょう

乳酸菌類は数日間~10日間摂り続けることで飛躍的に腸内環境が整えられます。
しかし、食べるのをやめると、また徐々に元の悪環境に戻ってしまうため、毎日せめて100gでも継続して食べる習慣をつけましょう。
乳製品が苦手だという人は、サプリメントで補給してもOKです!
乳酸菌類は、サプリメントでも問題なく摂取することができます。
また、一緒に摂るとよいものとして、オリゴ糖や食物繊維などがあります。
乳酸菌類は、オリゴ糖や食物繊維をエサとして増殖するので、乳酸菌だけをたくさん摂るよりも、オリゴ糖や食物繊維なども一緒に摂るとなお効果的です^^
乳酸菌類を摂取することを習慣にすれば、正常な腸内環境が保たれ、健康に過ごすことができますよ♪
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2011年01月25日 22:21
養生訓 - 第3巻より
食べ物は身を養うものである。身を養うもので、かえって身を損なってはならない。それゆえ、食べ物は性質がよく身を養うのに益のあるものを、つねに選んで食べなさい。益がなくて害のあるものは、味が良くても食べてはいけない。
体を温め、力を補い、かつ“ 気 ”をふさがないものは益がある。生もの、冷たいもので、下痢したり、“ 気 ”がふさがって腹が張ったりするもの、また辛くて体を熱くするようなものは、みな害がある。
養生訓 - 第3巻より
どんな食物も、みな新鮮ものを食べるめきである。古くて、臭いが悪かったり、色や味わいが変わったものは、みな“ 気 ”をふさいで滞りやすい。食べてはいけない。
養生訓 - 第3巻より
清浄なもの、香りのよいもの、もろく軟らかいもの、味の薄いもの、性質の良いもの。この5つのものを好んで食べなさい。益があって損はない。これに反するものは、食べてはならない。このことは中国の書にも見える。
口語 養生訓 - 原著:貝原益軒 訳註:松宮光伸
貝原益軒先生は、「飲食」 についても多くのところを割いています。
東洋医学では、「飲食」は、脾胃の働きにより “ 後天の精 ” といわ生理活動を維持するエネルギー源になるので、重要な要素として捉えているのです。
当然、薬膳という言葉があるくらいですから、食べ物は大切なものと位置づけられています。
今回では、特にその中でも“身を養うもの”について説明しています。
体質・症状によって注意しなくてはいけないことが他にも出てきますが、基本的な食べ物について書かれています。
基本は、新鮮なもの・温かいもの・香りのよいもの・軟らかいもの・味の薄いものなどが、体にとって益になるのです。
生もの・冷たいもの・下痢したり腹が張ったりするもの・辛いものは、害があると書いてありますが、これは程度の問題だと思います。
『絶対に食べてはダメ!』 というニュアンスで把握するよりも、『毎日こんなものばかり食べてたらいけない。食べ過ぎてはいけない。』 と捉えるべきです。
なんでも、“過ぎる”ということがいけないのであって、適度に食べる分には体を損なうことは無いと思います。
(そんなことをいっては何も食べれなくなりますから^^)
また、古くて、臭いが悪かったり、色や味わいが変わったものとありますが、現代ではこれらのことを誤魔化すために、酸化防止剤や保存料・化学調味料などが使われていることに注意を払う必要があります。
食品添加物は広く普及し、活用されているだけに、そのようなすべてのものを摂らないというのは無理な話です。
ただ、ちょっと手に取り、食品表示を見るようにすれば、少し気になるようになると思います。
そうしたら、分かる範囲で減らせるものは減らしていけばイイのです。
(気にし過ぎもよくありません。。。)
食事は、生きているうえで欠かせないものですから、それだけ注意を払う必要があります。
食生活によって起こる病はたくさんあります。
現に、食によって病になっている患者さんをよく診ます。
食生活を変えるだけで、体調や症状が変わる人も多いと思います。
この機会に、食について考えてみてはいかがでしょうか?
それこそ、今後の人生のために。。。
(今回は、基本的な食べものについてでしたが、まだまだ養生訓には食に関して多くのことが書かれていますので、今後もちょっとずつ紹介していくつもりです^^)
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2011年01月19日 23:58
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