2010年12月06日 17:00
鍼灸院の施術料金については前回書きましたが、それは実費の話でした。
今回は、保険の話です!
さて、健康保険で鍼灸の治療を受けることができるのでしょうか?
結論から言うと、健康保険で鍼灸の治療を受けることができます。
しかし、健康保険の適用疾患が決まっていたり、同意書がいったりとなかなか複雑なことになっています。
順を追って説明していきますね
まず、健康保険で鍼灸を受けられる疾患は次の6つです↓
鍼灸では、この6疾患しか適用ではありません。
風邪や便秘・食欲不振・高血圧・頭痛などなど、このような疾患は健康保険の適用にはならないのです。
簡単に6疾患の症状を説明すると…
・ 神経痛は、病気の範囲が広いので、身体のあらゆる場所の慢性的疼痛に適用され得ます。
・ リウマチは、かなり限定された疾患ですから、病院にてリウマチと診断されたものに限ります。
・ 頚腕症候群は、かなり解釈の広い疾患です。頚部(首)、肩関節、上肢(腕)の筋肉や靭帯から発生する痛みなどはほとんどこの病名の範囲にあります。症状としては頚、肩、腕の痛み、こり感、しびれ感、重だるさなどです。
・ 五十肩は、これも限定された病名です。40代~50代、60代にみられる肩関節の疼痛疾患(年齢は絶対の条件ではない)で、特徴的な症状は、腕に痛みがあり、上がらない(挙上困難)、帯を腰の後ろで結ぶ動作が出来ない(結帯動作困難)、髪の毛を頭の後ろでさわれない(結髪動作困難)。また夜間に肩関節から腕が痛み眠られない人もいます。
・ 腰痛症は、頚腕症候群と同じく範囲の広い疾患です。特に筋肉、靭帯による疼痛に対し鍼灸は著効を示します。症状は腰の痛み、重だるさ、下肢への関連痛等ほとんどの老化による痛みはこの病名でくくられるものです。
・ 頸椎捻挫後遺症は、いわゆるむち打ち症の後遺症です。
そして、この6疾患で健康保険を受けるためには、医師の同意書(医師の診断の結果、保険で鍼灸治療を受けることを認めた書類)が必要になってきます。
鍼灸では、健康保険で治療を受けるまでの流れは次のようになっています↓
健康保険で治療を受けたい場合は、このようになっています。
意外と面倒くさいんですよね^^;
鍼灸師は、医師や柔道整復師(接骨院)のように自分で保険適用にすることが認められていないので、このような仕組みになっています。
なかには、同意書をかいてくれない・鍼灸治療を認めない医師もいますから、すんなりと受けれないこともありますし、同意する医師が鍼灸の保険についてよく理解しているとは限りません(むしろ理解している人のほうが少ないです)ので、より面倒になってしまうこともありますから理解していてください。
また注意点として、鍼灸の場合、治療期間中に同じ病名で保険医療機関で治療を受けたならば、保険は適用されません!
つまり、同じ病名では、病院や接骨院で同時に保険治療は受けられません。
例えば、病院・医院・接骨院などで「五十肩」の治療を受けた場合、鍼灸院で同じ病名である「五十肩」の保険での治療はできません。
あとで料金を請求されてしまいます。
俗にいう、二重診療・治療のハシゴをすることはできないので注意が必要です!
詳しくは、健康保険取り扱いの鍼灸院でお尋ねくださいm(_ _)m
このように、疾患の制限や同意書の問題などはありますが、健康保険で鍼灸の治療を受けれることが出来ます!!
健康保険で鍼灸の治療が受けたい人は、ぜひ覚えておいてくださいね
最後に、デメリットとまでは言わないけど、すこし覚えてもらいたいことを書いておきます。
健康保険で治療を受けると当然治療代は安いです。
その分、治療内容や時間などが、実費で鍼灸治療を受けている患者さんと異なるように設定している鍼灸院もあります。
健康保険で行える治療内容は制限されており、実費の場合ほど治療は自由ではないです(とはいえ鍼・灸はちゃんと受けれるので安心してください。それ以外ができないということです)。
また、治療費の高い実費で受けている患者さんへの配慮として、治療時間を短くしている治療院もあるので、初めに値段や時間などを聞いておくといいと思います。
以上、健康保険による鍼灸の治療について書いてきましたが、わかっていただけたでしょうか^^
鍼灸治療は素晴しいものですから、ひとりでも鍼灸を受けるきっかけになれば幸いです
↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m

今回は、保険の話です!
さて、健康保険で鍼灸の治療を受けることができるのでしょうか?
結論から言うと、健康保険で鍼灸の治療を受けることができます。
しかし、健康保険の適用疾患が決まっていたり、同意書がいったりとなかなか複雑なことになっています。
順を追って説明していきますね

まず、健康保険で鍼灸を受けられる疾患は次の6つです↓
・ 神経痛
・ リウマチ
・ 頸腕症候群
・ 五十肩
・ 腰痛症
・ 頸椎捻挫後遺症(むち打ち症)
鍼灸では、この6疾患しか適用ではありません。
風邪や便秘・食欲不振・高血圧・頭痛などなど、このような疾患は健康保険の適用にはならないのです。
簡単に6疾患の症状を説明すると…
・ 神経痛は、病気の範囲が広いので、身体のあらゆる場所の慢性的疼痛に適用され得ます。
・ リウマチは、かなり限定された疾患ですから、病院にてリウマチと診断されたものに限ります。
・ 頚腕症候群は、かなり解釈の広い疾患です。頚部(首)、肩関節、上肢(腕)の筋肉や靭帯から発生する痛みなどはほとんどこの病名の範囲にあります。症状としては頚、肩、腕の痛み、こり感、しびれ感、重だるさなどです。
・ 五十肩は、これも限定された病名です。40代~50代、60代にみられる肩関節の疼痛疾患(年齢は絶対の条件ではない)で、特徴的な症状は、腕に痛みがあり、上がらない(挙上困難)、帯を腰の後ろで結ぶ動作が出来ない(結帯動作困難)、髪の毛を頭の後ろでさわれない(結髪動作困難)。また夜間に肩関節から腕が痛み眠られない人もいます。
・ 腰痛症は、頚腕症候群と同じく範囲の広い疾患です。特に筋肉、靭帯による疼痛に対し鍼灸は著効を示します。症状は腰の痛み、重だるさ、下肢への関連痛等ほとんどの老化による痛みはこの病名でくくられるものです。
・ 頸椎捻挫後遺症は、いわゆるむち打ち症の後遺症です。
そして、この6疾患で健康保険を受けるためには、医師の同意書(医師の診断の結果、保険で鍼灸治療を受けることを認めた書類)が必要になってきます。
鍼灸では、健康保険で治療を受けるまでの流れは次のようになっています↓
① 健康保険適用の症状がある場合、健康保険を取り扱っている鍼灸院で同意書の用紙をもらいます。
② 病院へ行き、症状を説明して医師に同意書をかいてもらいます。
③ 同意書・保険証(医療受給者証)・印鑑を持って、①の鍼灸院にいけば、その日から保険治療をうけることができます。
健康保険で治療を受けたい場合は、このようになっています。
意外と面倒くさいんですよね^^;
鍼灸師は、医師や柔道整復師(接骨院)のように自分で保険適用にすることが認められていないので、このような仕組みになっています。
なかには、同意書をかいてくれない・鍼灸治療を認めない医師もいますから、すんなりと受けれないこともありますし、同意する医師が鍼灸の保険についてよく理解しているとは限りません(むしろ理解している人のほうが少ないです)ので、より面倒になってしまうこともありますから理解していてください。
また注意点として、鍼灸の場合、治療期間中に同じ病名で保険医療機関で治療を受けたならば、保険は適用されません!
つまり、同じ病名では、病院や接骨院で同時に保険治療は受けられません。
例えば、病院・医院・接骨院などで「五十肩」の治療を受けた場合、鍼灸院で同じ病名である「五十肩」の保険での治療はできません。
あとで料金を請求されてしまいます。
俗にいう、二重診療・治療のハシゴをすることはできないので注意が必要です!
詳しくは、健康保険取り扱いの鍼灸院でお尋ねくださいm(_ _)m
このように、疾患の制限や同意書の問題などはありますが、健康保険で鍼灸の治療を受けれることが出来ます!!
健康保険で鍼灸の治療が受けたい人は、ぜひ覚えておいてくださいね

最後に、デメリットとまでは言わないけど、すこし覚えてもらいたいことを書いておきます。
健康保険で治療を受けると当然治療代は安いです。
その分、治療内容や時間などが、実費で鍼灸治療を受けている患者さんと異なるように設定している鍼灸院もあります。
健康保険で行える治療内容は制限されており、実費の場合ほど治療は自由ではないです(とはいえ鍼・灸はちゃんと受けれるので安心してください。それ以外ができないということです)。
また、治療費の高い実費で受けている患者さんへの配慮として、治療時間を短くしている治療院もあるので、初めに値段や時間などを聞いておくといいと思います。
以上、健康保険による鍼灸の治療について書いてきましたが、わかっていただけたでしょうか^^
鍼灸治療は素晴しいものですから、ひとりでも鍼灸を受けるきっかけになれば幸いです

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