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鍼灸あれこれ-3  料金ってどうなってるの?

2010年05月29日 22:52

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みなさんが鍼灸院に行こうと思ったとき、けっこう気になるのが料金かも知れませんね^^

今回は、そんな 「鍼灸院の施術料金」 についての話です!


さて、施術料金はいくらくらいなのか?

地域差などもありますが、 平均3000~5000円 です。

鍼灸院によっては、2000円くらいのところもあれば、1万円以上とるところもありますが、だいたい3000~5000円くらいだと思っていただければいいと思います。

また、初診料は0~2000円が一般的です。
そのほか、回数券や子供割引などのサービスがある鍼灸院もあります。


鍼灸の施術料金は実費ですが、保険を取り扱っている鍼灸院もあります。

詳しくは次回採りあげるつもりですが、神経痛・リウマチ・腰痛症・五十肩・頸腕症候群・頚椎捻挫後遺症の6つの症状が、鍼灸治療の保険適応疾患になります。
(これ以外の疾患は残念ながら現在の制度では保険適用外です…)



治療時間に関してですが、60分いくらという店がありますが、それは治療者としてどうなの?と思ってしまいます。
治療者自身が心の中で目安にしている時間はあるかもしれないが、時間で料金を決めるのはどうかと思います。

私のところは、1回の治療で平均1時間くらいで、短ければ30分・長いと2時間くらいと患者の症状・体調・体質などによって変わってきます。
治療の時間は、目安はあっても患者によって前後するものです。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」という孔子の言葉は鍼灸ではよく聞きます。

つまり、やり過ぎはそれがどんなに良いことでも、むしろ不足ぎみと変わらない
という意味ですが、体調的に30分ほどの治療時間が限度の患者を、60分までだからといって60分間治療するのは、「過ぎたるは及ばざるがごとし」で患者を思っての治療ではありません。
悪くしてしまう可能性もあるのです。

我々は経営者でもあるから時間で決める治療について理解できるところもない訳ではありませんし、多くの時間治療して欲しいという考えをもった患者さんもいますが、人を治療するという観点からはまったく外れていると思います。

・・・っと話がずれてしまいました^^;

施術値段について詳しいことは、直接鍼灸院に電話する・ホームページで調べるなどが確実です^^




「へぇ~、そのくらいの値段なんだ。」と思われた方も見えるかも知れません。
意外と鍼灸院の施術料金については知られていないのです。

なぜかというと、看板や広告・チラシなどに料金を載ることは法律で禁止されているから!

「按摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」(あはき法)によって、広告には制限が設けられているのです。
施術所の名前や場所・施術日・施術時間・保険取り扱いの有無などは看板や広告に載せても問題ないのですが、料金は法律で禁止されています。
(違反すれば、30万円以下の罰金があります・・・。)

いまのところ、ホームページやブログなどのインターネット内はグレーゾーンで、違反にはならない状態です。



「あれ、フリーペーパーやチラシなどでよく値段をみるよ?」といいたい方もみえるかもしれませんね。

そのような場合は、法律違反とわかっていて(または知らずに)のせているか か 無免許 か 民間の資格 のどれかでしょう。

国家資格である鍼灸師・柔道整復師・マッサージ師が載せた場合、法律違反です。
保健所などに通報されれば、警告や罰則・罰金があります。

カイロプラティックやリラクゼーション・足ツボ耳ツボ療法・整体・アロマなどは民間の資格なので、法律の範囲外です(鍼灸師・柔道整復師・マッサージ師を対象にした法律なので)。

マッサージ師でなくてマッサージをやっていても「うちはリラクゼーションだ!」といえば、マッサージ師の資格がなくてもやれるのが現状です。

いまこれを読んでいるあなたがリラクゼーション店や癒しサロンにアルバイトで雇ってもらえば、マッサージ師の資格がないのに自主研修や仲間内の資格などでやれてしまうのです。
いまでは、マッサージ師の資格は有名無実になってしまっています(厚生労働省ちゃんとしろよ…)。



色々書いてきましたが、施術料金についてわかっていただけたでしょうか^^

鍼灸院ごとに若干の差はありますが大体3000~5000円くらいなのです。

すこしでも鍼灸院に行くことへの抵抗感が薄れたと思っていただけたなら、嬉しい限りです

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慮り

2010年05月27日 23:59

今回は、私が学生の時に学校の先生から教えてもらった「詩」を紹介したいと思います。

この詩は、ニューヨーク州立大学病院の病室の壁に、ある患者さんが書き残されたものを神渡良平さんが意訳したものです。



神の慮り(かみのおもんぱかり)


大きなことを成し遂げるために

力を与えてほしいと神に求めたのに

謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった


より偉大なことができるようにと、健康を求めたのに

よりよきことができるようにと、病弱を与えられた


幸せになろうとして、富を求めたのに

賢明であるようにと、貧困を授かった


世の人々の賞賛を得ようとして、成功を求めたのに

得意にならないようにと、失敗を授かった


人生を享受しようと、あらゆるものを求めたのに

むしろあらゆることを喜べるようにと、いのちを授かった


求めたものは何一つとして与えられなかったが

願いはすべて聞き届けられていた


神の意に添わぬ者であるにもかかわらず 

心の中で言い表せないものは すべて叶えられた

私はあらゆる人の中で、もっとも豊かに祝福されていたのだ




詩をどう感じるかは、それぞれ個人の感情と時期によって違います。
そして、感じ方はみんな違っていいのだと思います。


ただ、この詩は今でも私の心の中に強く残っている不思議な詩です。


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【追記】  電磁波の話 No.001

2010年05月25日 23:55

地元の新聞に、電磁波についての新しい研究結果の記事がありましたので、調べてみました。

前の記事 [ IH調理器の危険性とは ・ 電磁波の話 その1その2 、 その3 ・ 電磁波対策 ・ 書いてみて…  ]




  携帯電話の使用と脳腫瘍リスクに相関関係なし、WHO研究

 携帯電話の使用と脳腫瘍(しゅよう)発症リスクとの間に、明確な関連性は見つからなかった――。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)の出資で行われた研究で、このような結果が出た。18日の医学誌「国際疫学ジャーナル(International Journal of Epidemiology)」に掲載される。

 この研究は、携帯電話使用の安全性に関するものでは過去最大規模。13か国の神経膠腫(こうしゅ、グリオーマ)患者2708人と髄膜腫患者2409人を10年間にわたり調査した。その結果、10年間携帯電話を使い続けることによる脳腫瘍発症リスクの増加は、確認できなかった。

 ただ、ヘビーユーザーにおいて「リスクが高くなるという示唆」はあったという。これらのヘビーユーザーのうち、頭の同じ側に携帯電話をあてて使った患者群では、神経膠腫で40%、髄膜腫で15%発症リスクが高まった。

 もっとも、この点については偏りや誤差のため容易な関連づけはできないという。研究では、「ヘビーユーザー」の定義を1日30分の利用としており、これは今日の基準では決して頻繁な利用とは言えないため、研究チームは更なる研究の必要性を指摘している。

 さらに、急速にヘビーユーザー化する若年層が今回の研究対象に含まれていないことから、今後の研究が必要だとしている。これについては、欧州連合(EU)の出資で、幼少・若年期における携帯電話使用による脳腫瘍リスクの新たな研究が行われるという。

 一方で研究者らは、最近の携帯電話は電磁波の放出量も減り、ハンズフリー機器やメールの人気が高まったことで、頭部が電磁波にさらされる機会は減っていることにも言及している。

        - AFPBB News より引用 -

 

このような研究結果が出たと地元の新聞にも書いてありました。
いままで、危険だと言われてきた携帯電話の問題に一石を投じた形です。


・・・と言いたいところですが、こちらのHPの記事を見てみてください。

Rensselaer, NY, May 18, 2010 - (JCN Newswire) - 10年におよぶ世界保健機構INTERPHONE研究の最終成果が本日発表され、前回の報告で多くの専門家たちが警告していたとおり、成人が携帯電話を日常的に使用している場合、神経膠腫の危険性が大幅に増大することが裏付けられました。1640時間以上の使用で(つまり、10年以上毎日約1.5時間使用すると)、危険性は40%高まります。頭部の、電話をよく使っていた側に、脳腫瘍が発生しやすい傾向があります。

 BioInitiative Reportの共同編集者で、米国ニューヨーク州レンセリアのニューヨーク州立大学オールバニ校健康・環境研究所所長のDavid Carpenter (MD MPH)は、次のように述べました。

 「この研究は完全なものではありませんが、報告書にまとめられた危険性については、特に子供に対する携帯電話の使用頻度と使用方法の制限や、メーカーに対する携帯電話やPDAの設計見直しの要求を促す警告として、深刻に捉えるべきです。この報告結果は、新しい無線技術の展開が、一般市民へのリスク拡大につながり、意図せずに長期的医療費を増大させる結果となりうることを、各国政府に警告するものでもあります。」

 研究報告は、International Journal of Epidemiologyに掲載されています。世界各国の13のチームが、成果をまとめました。


 ウィーン医科大学環境保健研究所所長のMichael Kundi氏は、研究について次のように述べました。「著者たちは、全般的にはリスクの増大は見られなかったと述べています。しかしこれは、予想を裏切る結果ではありません。たばこやアスベストなど、脳腫瘍や肺がんなどの固形がんの原因となる発がん物質にさらされている場合でも、このような短い期間では、がんの危険性の有意の増大が見られたことがないからです。脳腫瘍の潜伏期間は15~30年です。」

 INTERPHONEの調査結果は、スウェーデンのエーレブルー大学病院、米国のユタ州立大学およびカリフォルニア大学バークレー校で行われた前回の調査で、脳腫瘍研究の結果と組み合わせた結果、すべてのメタ分析で、神経膠腫の危険性の増大が報告されたことを、さらに裏付けるものです。

 スウェーデンのエーレブルー大学のLennart Hardellは、次のように結論付けました。「本校の他、いくつかの調査グループにより、携帯電話の使用により脳腫瘍の危険性が増大することが発見されましたが、INTERPHONEの最終調査結果は、それを裏付けています。日常的に携帯電話を使用している人々以上に、脳腫瘍の危険性が大幅に増大する発がん因子は、それに長期間(10年間以上)さらされているのでない限り、ほとんどないと予測しています。」

 「この調査に協力した患者は30~59歳で、若者と老人は含まれませんでした。コードレス電話の使用は、分析の対象外としました。国によっては、一部のコードレス電話の無線電波の放射量も、携帯電話と同じ程度に高い場合がありますので、このような機器の使用について考慮しないために、危険に対する評価が低くなった可能性はあります。」


 全世界での40億人以上の人が携帯電話を利用していますので、脳腫瘍の蔓延の可能性を憂う専門家たちは、携帯電話の設計の見直し、警告、小児による使用の禁止を呼びかけています。携帯電話から出る化学物質と無線電波の両方について、生活の中でさらされる有害物質の悪影響は、成人より子供の方が危険性が高いです。子供の発達中の脳や神経系に、無線電波が放射されることによる悪影響について、専門家たちは憂慮しています。

 携帯電話や、他の電磁場(EMF)にさらされることの潜在的危険性について、The BioInitiative Reportでは2007年に市民の健康に対する警告を提起しました。同誌では、健康調査に先立って、無線技術を使ってEMFや無線電波を発する機器の設置をこれ以上進めないように忠告し、新技術により発生する危険に対処するために、生物学に基づいた安全制限を新たに設けるべきであると論じました。INTERPHONEの研究成果は、これらの警告の重要性を強く裏付けるものでした。

    - CNET JAPAN より引用 -




これらは、どちらも同じ論文からの記事ですが、ずいぶんニュアンスがちがってきますね^^;

「全般的にはリスクの増大は見られなかった」「日常的に使用している場合(ヘビーユーザー?)、神経膠腫の危険性が大幅に増大する」のどちらに傾きを置いたかによる違いだと思います。

論文の原文が読めればいいのですがみなが読めるわけではないので、どうしても報道の仕方によって印象が変わってしまいます。
(ここまで印象が変えれるところが報道のすごいところですが…)



さて、長い文章になったので、ポイントを整理すると・・・

・ ヘビーユーザーの定義を1日30分の利用としているが、現在の使用状況の基準では少なすぎること。

・ 10年という短い期間では、がんの危険性の有意の増大が見られず、脳腫瘍の潜伏期間は15~30年であること。

・ 調査に協力した患者は30~59歳で、老人や電磁波の影響を受けやすいとされる若者・子供のユーザーが含まれていないことや、脳腫瘍との関連が疑われるコードレス電話の使用状況が分析の対象外であること。


といったところでしょうか。

他にも、使用人数に対して調査対象が少ないとか、電磁波に囲まれている現代社会では一概に言えないとか、WHOと経済界との利権関係で…とか(笑)


これだけ穴があると、この研究結果はなんとも言えない内容だな。というのが私の感想ですが、みなさんはどうでしょうか^^


とにかく、まだ注意してみておく必要があると思います。

特に子供たちは、これから50年以上携帯電話とつきあって生きていくのですから注意しておくべきだと思います。
使う時間・頻度も昔とはまったく違いますし。

いまのところは、予防原則 (生活環境・自然環境に対して被害をあたえる脅威については、科学的な証拠がなくても事前回避の措置を定めるという原則)の考えで対応していったほうが無難かもしれません。


携帯電話における脳腫瘍対策としては・・・

電磁波は距離の二乗で減衰しますから、少し耳から話すだけでも大分電磁波は弱くなります。
長時間電話をする際は、スピーカーホンにしたり、イヤホンマイクを使う・右耳左耳交互に代えて会話をするようにすること。
また、メールで代用できるならメールにすることも有効かと思います。

詳しくは、電磁波対策の記事にも書いてます。よろしければどうぞ。



携帯電話や電磁波の身体への影響は、まだまだわかっていることは少ないです。
これからも、新しい情報や研究結果などがわかったら追記していきますね


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子供と運動  まとめ

2010年05月23日 23:57

ここまで、『子供と運動』について、その1その2その3と書いてきましたが、「子供と運動」について少しはわかっていただけたでしょうか?

いままでのことをまとめると・・・



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≪幼児期~小学生≫

神経系がもっとも発達し、色々な運動・遊びを体験させて基本的な運動の動作を身につけさせることが大切です。
また、子供が楽しんで遊び・運動できるように工夫して、運動をする楽しさを覚えさせてあげましょう。



≪小学生高学年~中学生≫

呼吸・循環器・筋持久力がもっとも発達する時期なので、持久力系の運動を積極的にさせましょう。
運動の意味や必要性を理解させて、自分で考えてできるようになることも大切です。
ただし、ひとりひとりに気を配り、フォローを忘れないように。



≪高校生~≫

生殖器系が発達し、性ホルモンの分泌により骨格筋の発達が著しい時期なので、筋力・瞬発系トレーニングを積極的にし始めるとよいです。
ただ、個人差・男女差・精神面への注意は怠らないようにしないといけません。





大人と子供は同じではありません。

子供の身体は段階を追って成長していきます。

子供の成長の段階にあった運動をしていく必要があります。

例えば、小学生のときに高負荷の筋力トレーニングをしてもあまり効果が期待できないように…。
それよりも神経系の発達を生かして多くの運動を体験させてあげることのほうが子供のためになるのです。

ただ単に大人と同じように運動をさせては効果がないばかりでなく、怪我につながることもあるので、子供の運動には子供の成長を把握して行わなければいけないのです。


また、子供にとって、運動が「楽しい」「喜び」と感じていることがもっとも重要なことです。

いままで書いてきた内容もこの前提があってこそです。

人間は「楽しい」と脳が活発に活動して、経験をより吸収するようになり、意欲も生まれます。
また、苦しいこと・難しいことを乗り越えられた時に一番ドーパミンという物質が分泌されて、「喜び」「達成感」を感じます。

だから、楽しんで運動をさせて、苦しいこと・難しいことにチャレンジしていくことで「喜び」「達成感」を感じ、より成長していくのです。


いままで書いてきたことに注意しながら・・・

子供の成長にあった運動を楽しくさせてあげるようにしましょう!!




余談ですが・・・

今回採りあげた「子供と運動」の話は、子供のスポーツ指導でよく言われている内容です。
しかし、なかなかこのようにはいっていないのが現状かもしれません。
小学校・中学校・高校の部活動では、およそ3回は指導者が変わるからです。
そして、指導の内容の引継ぎが行われることはほとんどありません。
もしスポーツ選手として活躍させる場合には、重要な話になってきます。

「子供と運動」を採りあげた理由のひとつとして、スポーツ選手を目指す子供の親・指導者に向けて書いたところがあります。
すべての人が環境(指導者・資金など)に恵まれているわけではないので、多くの人に知ってもらえばちゃんとこのように実行され、少しでも子供の役に立つのではないかと思ったからです。
もしスポーツを頑張っている子供がいたら、すこしこの話を気にして応援してあげてください。

すべての子供がスポーツ選手を目指している訳ではないですが、運動をすることが好きな子供はいるわけです。
できることなら、運動が好きな子供ばかりになってほしいものです



以上で『 子供と運動 』 編 終わりです。
数回に記事がわたり長い話になりましたが、お付き合いありがとうございました!

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子供と運動 その3

2010年05月21日 00:07

前回の「子供と運動 その2」の続きです。。。
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≪小学生高学年~中学生≫

この時期は、一般型の呼吸・循環器系、骨の成長、筋持久力の発達がもっとも活発な時期です。

体が大きくなり身長が伸びるのもこの時期で、それに伴い、呼吸・循環器系も体に合わさないといけないのでよく発達します。

なのでこの時期は、持久力をつける運動をさせるともっとも効果的になります!

いわゆる有酸素運動のことで、呼吸・循環器系の発達が活発なときに有酸素運動をすれば、より成長してくれます。

大人になってからは持久力が伸びないということではないので安心してください。
大人になってからでも有酸素運動を続ければ、確実に呼吸・循環器系は発達します。
ただ、この時期にやっておくことで土台が作り上げられ、大人になってからのスタート位置や体力に影響してくるのです。
特に、特定のスポーツで上を目指そうという人は、この時期の持久力トレーニングは大切になります。


また、身体が急激に成長する子もいる時期ので、無理な負荷・負担を与えすぎてオスグット病やケガにならないよう注意が必要です。
無理に続けさせるよりも先を休ませてあげるほうが将来を考えればいいと思います(先生&コーチ&医師などとしっかり相談しましょう)


そしてこの時期は、なぜするのか、どうやってやればいいのかを考えることができる時期でもあります。

運動の意味や必要性を教え、正しく理解させて、自分で考えてできるようにさせることもこの時期からは大切になります。
どちらかというと学校や体操教室などでは、メニューを決めれていてそれをこなすということが多いですが、この年齢になれば、正しく教えれば自分で考えて行うことができます(大人のフォローは必要ですが)。
この時期に、理解させることで大人になってからも考えて運動ができます。


このように、≪小学生高学年~中学生≫の時期は、持久力系の運動を積極的にさせるとよい時期となります。


余談ですが・・・

この時期の筋力トレーニングについては、専門家でも意見が分かれるところです。
あまりに高負荷の筋トレで身長が伸びないなどの話はよく聞きます。
私の意見としては、体が成長しきるまでは高負荷の筋トレをさせないほうがいいと思っています。
ただ、スポーツを行う上で必要な筋肉については、低負荷の筋トレで必要最低限の筋力をつけるべきです。
あまりに筋力がないと怪我につながってしまいます。

また、低負荷の筋トレを行う際に正しいフォームや回数・理論を身につけさせておけば、成長したときの筋トレに役立つはずですから、この時期にしっかり正しい動作を覚えさせましょう。




≪高校生~≫

この時期は、生殖器系の発育が著しく、性ホルモンにより骨格筋の発達が著しい時期です。

なのでこの時期は、筋力トレーニングや瞬発系トレーニングなど力強さをつけさせると効果的です。

ただこの時期に注意が必要なのが、個人差男女差です。

子供の成長は、ひとりひとり違います。遅い子もいれば、早い子もいます。
二次性徴も女性の方が早く、男性の方が女性に比べて遅いです。(これも一般的にですが)

性ホルモンにより骨格筋の発達がよいからといっても高校で急に身長が伸びる子もいて、全員がハードな筋トレができるという訳ではないので個人の発育にあわせた運動をするように注意が必要になります。
そして、女性では貧血や生理などの問題も多くなってきますので、運動の内容や体調管理など注意が必要になります。


また、精神面も急激に成長するのもこの時期です。

身体だけでなくココロの成長を大切にして、個人としての意識、仲間との意思疎通、運動に対する意識・楽しさ・理解など、精神面の成長も大切にしてあげましょう。


このように≪高校生~≫の時期は、個人差・男女差に注意しながら筋力・瞬発系トレーニングをさせるとよい時期になります。


余談ですが・・・

大人になっても、というか死ぬまで筋力トレーニングは有効です!
スキャモンの成長曲線や運動能力と体力の発達のグラフでは20歳を基準になっていますから、発達しないような印象を受けがちですが、発達量は減りますが効果がないという訳ではありません。
怪我や病気・介護などの面からみたら、年をとったあとのほうが運動の重要度は上かもしれません^^




次回に続きます

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