あれは、中学生のときです。。。
全国模試だったのか、勉強のためのテキストに載っていたのか、定かではないのですが、国語の問題の文章の中にいまでも印象に残っているものがありました。
国語の問題なので、その本の文章がすべて載っているわけではなく、またその載っていた文章も完璧に覚えてはいません。
ただ、その中学生当時、テストor勉強そっちのけで読みふけっていた記憶はあります。
その本の内容は、『 無意識は遺伝する 』 というものでした。。。
私たちは、日々の生活のなかで無意識に行っているというものが非常に多いです。
例えば、考え事のときは必ずアゴを擦るとか、すぐ腕を体の前で組むとか、体を洗うときは腕からとか、「べつに」とすぐ言う、などなど。
挙げれ始めればキリがありませんし、ひとによって様々でしょう。
しかし、そんな無意識に行っていることが、実は “親から遺伝し、子に遺伝していく” というのです。。。
「○○さんは、お父さん(お母さん)と似ているね。」 と言われたことはないでしょうか?
初対面なら、容姿でそう言われるかもしれませんが、親しい人・親戚・家族などからの場合はそれだけではありません。
それは、ただ単に容姿が似ているからだけではなく、無意識の行動・察知できていないほど細かい所作が酷似しているために、他人の目には似ているように映ってしまうのです。
親が無意識に行っていることを、自分もしている。
しかし、無意識のことなので、まったく同じことを自分がしていることに気づかないものです。。。
なので、「そんなに自分と似ていない!」 と思う人が多くみえるわけです。
そういう思いとは裏腹に、無意識の行動が同じなため、歳を追うごとに親と似ていくのです。
また、同じ動作をしていることがわかっていないから、親や子供の行動やクセが気になるのです。
そして、その行動やクセにイライラしたり、直しなさいと言ったりしてしまいます。
それは、同族嫌悪に近いともいえます。
自分がしていることは気にならないが、人がしていると非常に気になる。
自分も同じような所作をしているにも関わらず・・・、です。
行動やクセは“無意識”のことなので、よっぽど気をつけないか、日常動作を撮影するくらいのことをしないと、自分がどのようなことをしているかは分からないものです。
だから、言いつけて、それを直そうとか思うのは難しいことなのです。
病気のなかには遺伝しやすいものもあります。
糖尿病や心臓病・アレルギーなどなど。
また、虫歯に強い家系、がん家系なんて言われかたをすることもあります。
遺伝子情報から病気が遺伝子するものもありますが、それが無意識の遺伝が関係していても不思議ではありません。
無意識の行動・クセが受け継がれていて、それを長年続けていれば、身体は似てきて、同じような病気が引き起こされる可能性は十分考えられるのです。
“普段意識してない動作は、実は遺伝からくるものだ。
そして、それは現在の自分まで脈々と受け継がれ、そしてこれからも受け継がれていく。”
この考えが本当かどうかは、わかりません。
ただ、この文章を読んで、私の考えは大きく覆され、役に立ったのは事実です。。。
中学校~高校にかけては、いわゆる反抗期と言われるもの。
当然というかご多分にもれず、程度は軽いにせよ、私も親の行動にイライラすることが少なからずありました。
しかし、この文章を読んでから、自分も親と同じようなことを無意識にしているのではないか?無意識が遺伝しているんだったらイライラするだけ損ではないか?と思うようになりました。
それ以来、マナーや決まりに反すること以外はなるべくなにも言わず、無意識の遺伝のせいと思うようにし、「自分もしているかも」と自分に意識を向けるようにしました。
もし、家族なかの行動にイライラすることがあったら、この話を思い出してみてください。
親(子供)は無意識にしていることで、自分も同じようにしているかもしれない。
そう思えるかもしれません。
家族のことでイライラしたり、嫌ったりするのはとても残念なことです。
そういったイライラなどを和らげるため、この考え方もひとつの手段だと思います。
もし、注意したかったら、自分も一緒に直すようにするから、といって一緒に直せばいいのです。
心の健康のために、この『 無意識は遺伝する 』という話を、頭の片隅に置いておいてはいかがでしょうか?
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