fc2ブログ

恐怖!? IH調理器の危険性とは…

2010年02月26日 23:28

 タイトルで少し不安を煽るようなことをしてしまいましたが、実際に『 IH調理器 』というものは危ない一面を持っています。
今回は、そんなIH調理器についてあれこれ書いていきますね



 IH調理器=電磁誘導加熱(Inducyion Heating)調理器は、名が示すように、【コイルに電気を流し強力な磁力線を発生させて、磁力線をナベやフライパンに伝えることで電流に戻して発熱させて使う】という、まぁなんともめんどうな方法で加熱する調理器具です。
(ガスなら火→ナベという単純なものなんだがなぁ・・・)

さて、私がここで言いたいのはこのとき一緒に発生する電磁波の影響についてです。
電磁波について色々と書きたいことがありますが、ここでは重要な3つの事柄だけをピックアップしていこうと思います。
細かい電磁波についてのことは省略しますm(_ _)m

その重要な3つとは・・・

  ① 癌・脳腫瘍・遺伝への影響
  ② 妊娠中の使用で流産や奇形児・障害児が…
  ③ 電磁波過敏症



 ① 癌・脳腫瘍・遺伝への影響

調理時に発生する電磁波はとても強力なものです。長い時間電磁波を浴びることでDNAは破壊されてしまいます(サイクロトロン共鳴という作用により)。そうなると体の細胞のコントロールがうまくできなくなり、無制限に増殖する=がん化していまうのです。

当然、男性の精子にも影響はありますから、数が減少したり、生殖能力がなかったり、異常な精子ができてしまう。そうすると、子供ができにくくなってしまいます。



 ② 妊娠中の使用で流産や奇形児・障害児が…

妊娠中も調理をしないといけないことが多いですが、IHクッキングヒーターなどはちょうどお腹の高さにあります。
IH調理器というか電磁波というものは、発生源に近ければ近いほど体への影響が強いという特徴があります。ということは、いちばん強い電磁波のところに胎児がいることになってしまうのです!
電磁波は①で述べたようにDNAや体に影響があるので流産や障害児の確率が高くなってしまうのです。

対策としては、ガスを使うようにすること。妊娠の最中だけは、ガスを使うことをオススメします。
「うちはオール電化だから、どうしよう!?」という方もみえるのではないかと思います。なかなかオール電化だとガスに切り替えることは難しいし、旦那さんや両親・メイド(笑)にいつも料理を作ってもらうというのは難しい話。
そのようなときは、IH調理器電磁波防護服(一般&妊婦用)をオススメします。これは読んで字のごとし、電磁波からの影響を防ぐエプロンです。
値の張るものですが、流産などのことを考えたら買うことを考慮してみてもいいと思います。


また、電磁波防止に関する商品はAmazonだけでなく、こちらのサイト(ecologa)やその他のサイトにもあるので、機能やお財布と相談しながら選んでくださいね^^

電磁波防止エプロンの種類によってはあまり効果がないという記事がありましたゆえ、訂正させていただきますm(_ _)m


 ③ 電磁波過敏症

電磁波過敏症は、ある程度の電磁波を浴びることで身体が鋭敏に反応する症状の総称です。アレルギーのように電磁波に対して身体が過剰に反応するようになってしまうのです。
あまり聞いたことがないかもしれませんが、WHO (世界保健機構)では、2005年ファクトシート296で電磁波過敏症の存在を認定しています。(医学的診断基準はなく、その症状が電磁界曝露と関連するような科学的根拠はいまはない。としていますが存在は認めています。)

WHOでは「電磁波過敏症は、人によって異なる様々な非特定症状を持つのが特徴である。」としています。症状としては、頭痛・吐き気・だるさ・不眠症・動悸・皮膚の発赤、ヒリヒリとした痛み、灼熱感・のどの痛み・めまい・消化器の障害などがあります。

なかなか医者にかかっても電磁波過敏症と診断されることは少ないのではないかと思います。
IH調理器を買ってからorオール電化に変えてからどうも調子が悪く、電磁波過敏症のような症状がでてるときには、電磁波過敏症を扱う医者にかかってみる。ということしかないと思います。
まだまだ、認知度が低く、WHOが言うように確実に電磁波過敏症といえないのでサポートもされにくいのが現状です。





 今回は電磁波をIH調理器というもので書きましたが、電磁波は多くのものから出ています。
しかし、電磁波は現代社会ではもう手放せないもののひとつです。どうにかしてつきあわなくてはならない便利で厄介な隣人です。
危険性があるということを知っているだけでもすこしは違うもの。気をつけようという意識が少なからず生まれます。

どう電磁波を気をつけていくか、どう付き合っていくのか、が大切なことなのです。





電磁波関連記事 [ IH調理器の危険性とは ・ 電磁波の話 その1その2 、 その3 ・ 電磁波対策 ・ 書いてみて… ・ 追記-No.001 ]

↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m
 にほんブログ村 健康ブログへ

[ 続きを読む ]
スポンサーサイト



ホントに安全? 電磁波の話… その1

2010年02月28日 17:50

またまた電磁波の話。前回の「恐怖!! IH調理器の危険性とは」の続きのようなものです^^

ここからは、いろいろと不安になる方もみえるかもしれません。「こういった暴露話は知りたくない。」「知ると怖くなるから知らぬが仏。」という人は、以下の話を読まないようにしてくださいね








現代社会は電気製品で溢れていますので、当然電磁波も出ています。ということは、電磁波の安全基準や安全に対する情報もなければいけないはずです
しかし、現在の日本では安全基準などあまり知られていないor知らされていないのが現状です。
ここでは、そんな電磁波の情報をピックアップして書いていきます。
[ 続きを読む ]

ホントに安全? 電磁波の話…  その2

2010年03月01日 23:18

またまた電磁波の話。前の「恐怖!! IH調理器の危険性とは」の続きのようなものです^^

ここからは、いろいろと不安になる方もみえるかもしれません。「こういった暴露話は知りたくない。」「知ると怖くなるから知らぬが仏。」という人は、以下の話を読まないようにしてくださいね








前回の『ホントに安全? 電磁波の話…』の続きです!!


 ○ 携帯電話と電磁波

 現代社会において急速に普及していった携帯電話。普段いちばん近くにある電化製品かも知れません。

[ 続きを読む ]

ホントに安全? 電磁波の話… その3

2010年03月03日 20:18

またまた電磁波の話。前の「恐怖!! IH調理器の危険性とは」の続きのようなものです^^

ここからは、いろいろと不安になる方もみえるかもしれません。「こういった暴露話は知りたくない。」「知ると怖くなるから知らぬが仏。」という人は、以下の話を読まないようにしてくださいね








前回の『ホントに安全? 電磁波の話…その1その2』の続きです!!


 ○ 電磁波の悪影響

さて、家電製品はもう前々回に書いたので、ここではそれ以外のものからの電磁波の影響について書いていきますね。

[ 続きを読む ]

電磁波対策を考えてみよう!

2010年03月06日 23:41

ここまで「恐怖!! IH調理器の危険性とは」 ・ 「ホントに安全? 電磁波の話…その1その2 ・ その3」と電磁波について書いてきました。電磁波とはどのようなものなのか、すこしはわかってもらえたでしょうか?
しかし、ただ電磁波がどのようなものなのかだけを書いていたら本末転倒ですよね。あくまで、ここのブログは「健康への旅(健康になるには)」なのですから・・・(笑)

という訳で今回は、「電磁波に対してどのようなことをしていけばいいのか?」について書いていこうと思います!(むしろ、ここからが本番です^^)




さて、電磁波対策で基本となる4原則があります。まずこれを頭に入れておけば、多くのものに対して有効です。

【電磁波対策 - 4原則】
  ① 電磁波が出ているものから距離をとること
  ② 電磁波に浴びている時間を短くすること
  ③ アースをとること
  ④ こまめにプラグをコンセントから抜く


これだけ守れば大抵のものはOKです
それでは詳しく説明していきますね↓

 ① 電磁波が出ているものから距離をとること

 電磁波というものは発生源から距離が離れていくと弱くなっていきます。例えば、機種にもよりますが電子レンジの場合、すぐ近くでは25mG以上出ていますが1m以上離れれば2mG以下になります(安全基準は2mG以下)。

 発生源から近ければ近いほど電磁波の影響は大きいです。間違ってもチンするまで覗き込んでいるなどの行動はやめましょう!また、べットのすぐ近くに電磁波の出るものを置いておくのもやめたほうがいいです。

 とにかく距離をとることが大切です。機種や電磁波の強さなどによって異なりますが目安として下の資料を参考にしてください。

z2.jpg
エコロガより抜粋・転記<

あくまで安全距離というのは基準値以内ということで、電磁波の影響ゼロという訳ではありません。
しかし、これだけ家電製品に囲まれた世界なので、妥協は必要です。
最低限、これらの距離を目安にしてみてはいかがでしょうか?



 ② 電磁波に浴びている時間を短くすること

 電磁波を出すもののなかには、距離が離せないものも多くあります(ドライヤー・電気毛布・携帯電話など)。そのような時は使用する時間を短くするようにしてください

 また、強力な電磁波が出ているものもなるべく使用時間を短くしましょう。時間が長くなればそれだけ電磁波の影響を受ける時間が長くなります。使用方法を工夫してなるべく短時間の使用にしましょう。
 また、メーカーや最新機種・古い機種によってでている電磁波は異なります!なるべく低いものに変えましょう。



 ③ アースをとること

 ①も②もできないもの(パソコン・ゲーム機・床暖房など)はアースをとるようにしましょう。また、①も②もできないもの以外でもアースをとることは大切です。
「アースってなに?」という方もみえると思うので軽く説明しておきます。

 アースとは、金属ケースなどを基準電位となる地面などに接触させ、電荷を逃がすことである。または、そのための装置のことである。
 電荷を地中に逃がすことによって、落雷などによる過電流の電気機器への流出を防いだり、電磁波の放出による誤動作を防止したり、あるいは感電の恐れを阻止したりすることができる。そのため、大型電気機器などではしっかりとアースを取り付けることが推奨されている。
~ IT用語辞典「バイナリ」より引用 ~

アースをとるためには3口コンセントを使用する必要があります。
A3.jpg
外国ではあたりまえのコンセントですが、日本ではあまり普及していません。なので工事をする必要があることもあります。

アースをとることによって低周波電磁波を除去することができます。①も②もできないものはアースをとるのが望ましいです。
電源コードをコンセントに繋ぐ前に必ずアースをとりましょう。また、アースが取れない場合は、電気工事業者へ工事を依頼してください。
参考)オールアース住宅ドヒ電気上新電機株式会社など、検索してみたら色々な会社が出てきたので近くの電気工事業者を探してみてください。
また、このような商品もあるみたいです。



 ④ こまめにプラグをコンセントから抜く

 プラグをコンセントから抜くことは最近の環境問題でも言われていることですが、実は電磁波対策にもなっているのです。
当然のことながら、プラグが抜いてあれば電場も磁場も発生しないので電磁波は発生しません
 しかし、電源は入れてなくてプラグをコンセントに差していれば、コードから電場が発生した状態になっているのです。だからプラグを抜く必要があるのです。
逆をいえば、プラグが抜けないor抜きにくいもの(IHクッキングヒーター・蛍光灯など)は電場が発生しているので注意が必要です。

使わない時はプラグをコンセントから抜く習慣をつけましょう!
環境と電磁波のために・・・。




それではこの4原則以外の対策・気をつけることを挙げていきますね^^

 ○ 携帯電話対策

 携帯電話は普段いちばん長時間・近くにある電化製品かも知れません。しかし、当然携帯電話も電磁波が出ている上、多くの場合体と近いところにあるので被爆量も多いのです。なのでしっかり対策しましょう!

Ⅰ. 耳にあてて長時間会話しない - 少し耳から話すだけでも大分電磁波は弱くなります。長時間電話をする際は、スピーカーホンにしたり、イヤホンマイクを使う・右耳左耳交互に代えて会話をするようにしましょう。

Ⅱ. 子どもに携帯を持たせない - 頭蓋骨が未熟なので大人の何倍も電磁波の影響があります。最低でも小学生に上がるまでは触れさせないようにし、小学生になっても耳に当てる電話の方をあまり使わずに、メールをさせるようにしましょう。もし迷子・防犯のために携帯電話を持たすなら、なるべく電磁波の影響を受けない使い方を教えましょう。

Ⅲ. 電源をこまめに切る - 携帯電話は常に一番近い基地局を探すための電波を発信しているため、携帯電話は電源を切らない限り電磁波は出続けています。

Ⅳ. 携帯電話はポケットに入れない、首にぶら下げない - カラダに近いほど電磁波の影響は大きいです。カバンの中にいれたり、机の少し遠い場所におきましょう。

Ⅴ. 充電時も注意 - 充電時もコード・本体ともに電磁波が出ています。就寝時、枕元での充電は避けましょう。

Ⅵ. 携帯電話のSAR(比吸収率)を調べて買おう - その2のところでも書きましたが、数値が高いほど人体への影響が大きくなります。参考)au ・ SoftBank ・ ドコモ [日本は2.0W/kg以下が基準ですが、1.0W/kgはきって欲しいものです]

Ⅶ. 電波の繋がりやすい場所で使う - 繋がりにくい時、電波の出力レベルが高くなるので、電磁波の値も高くなります。電波のつながりやすい場所で使うことで、電波の出力レベルが低くできます。



 ○ 送電線・高圧線・屋内電気配線対策
 
 送電線・高圧線・屋内電気配線対策は、引っ越す前や家を購入する前に考えなくてはいけないことで、住んだ状態だとあまり対策ができないのが現状です。
 その3でも書いたように、家の購入を考えている方は送電線からは60m離れたところにしましょう。
近くにあるという人でも場所によって異なりますが、気になるかたは 最寄の電力会社さんへ測定の依頼をされてみてください。無料で対応してもらえると思います(間違ってたらスミマセン><)。

屋内電気配線は家を建てる前の対策としてオールアース住宅のような業者に頼んで建てましょう。この業者のほかにも探せばあると思うので、値段等検討してみてください。




 
 今回は電磁波を電磁波対策というもので書きましたが、電磁波は多くのものから出ています。
しかし、電磁波は現代社会ではもう手放せないもののひとつです。どうにかしてつきあわなくてはならない便利で厄介な隣人です。
危険性があるということを知っているだけでもすこしは違うもの。気をつけようという意識が少なからず生まれます。

どう電磁波を気をつけていくか、どう付き合っていくのか、が大切なことなのです。




☆ここまで色々かいてきましたが、もっと知りたいという方は自分で自宅や職場などの電場・磁場を調べてみましょう。
参考)ガウスネットワーク ・ エコロガ ・ 電磁波コムなどなど

☆電磁波関係の書籍・サイトはこちら ↓
  ○ やっぱりあぶない、IH調理器―電磁波の被害を、第二のアスベストにするな
  ○ Wikipedia(電磁波電磁波過敏症
  ○ 電磁波ナビ → リンク集
  ○ エコロガ(ecologa)
  ○ 電磁波を防止してよりよい暮らしを [電磁波コム]
  ○ BEMSJの「電磁波(電磁界)の健康影響」講座





電磁波関連記事 [ IH調理器の危険性とは ・ 電磁波の話 その1その2 、 その3 ・ 電磁波対策 ・ 書いてみて… ・ 追記-No.001 ]


↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m
 にほんブログ村 健康ブログへ

電磁波について書いてみて… 

2010年03月07日 23:45

 人間が発見・発明してきた文明の利器はかならず良い面と悪い面があります。例えば農薬などは、栽培には便利だけど使い方によっては人体に影響もあります。原子力も戦争に使われるか、発電に使われるかで大きく異なります。
文明の利器は、どう付き合っていくのか、どこまでリスクを許容するのかが大切になってきます
そのためにはどう付き合っていくか判断するための情報が必要です。

しかし、政府・マスコミの対策や情報は、必ずしも正しいということはありません。時代の流れ・景気・会社&各国との関係によって真実が伝えられないこともあります。また、携帯電話・電化製品などのように、生活に深く根付いてしまったものにはなかなかノーということは言えず、甘い基準や対策の遅れが目立つのも社会のしくみのひとつです。そして、政府やマスコミはあまり間違いを認めないのも特徴です。
また、インターネットも情報がありすぎて真実と嘘が入り乱れています。電磁波の影響や電磁波対策の製品も賛否が分かれています。

私は、電磁波がカラダになにかしらの影響があるという立場で電磁波の情報を書いてきました。

しかし、生活に密着しての実験データがとりづらく、まだまだわかっていないこともあるのが電磁波です。今後の研究によっては危険性はないということになることも否定はできません。

なので無責任な言い方に聞こえるかも知れませんが、最終的にどうするかはみなさん自分自身で決めなくてはいけないと思います。
ここまで書いてきた電磁波についての内容をウソだと思う人はそう信じるべきです。人体に影響がないと思う方はそれなりに自分の考えでこれまで書いてきた情報を運用すればイイのです。また、信じて電磁波に影響があると思う方は知識を集め、対策を実行していきましょう。「病は気から」といいますが(ここでは悪い意味ではない)、不安になった気持ちのままでは違った病になることもあります。対策を頭の片隅にいれ不安を消して行動しましょう。

とはいえ、公害の件でもわかるとおり、健康被害が拡大してからでは遅いのもまた事実です。
今の段階では「予防原則」(生活環境・自然環境に対して被害をあたえる脅威については、科学的な証拠がなくても事前回避の措置を定めるという原則)の考えでいくのが私はベターだと思います。

まだまだわかっていることが少ない電磁波。
今後あらたなことがわかったら加筆・修正していこうと思いますm(_ _)m





電磁波関連記事 [ IH調理器の危険性とは ・ 電磁波の話 その1その2 、 その3 ・ 電磁波対策 ・ 書いてみて… ・ 追記-No.001 ]

↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m
 にほんブログ村 健康ブログへ

【追記】  電磁波の話 No.001

2010年05月25日 23:55

地元の新聞に、電磁波についての新しい研究結果の記事がありましたので、調べてみました。

前の記事 [ IH調理器の危険性とは ・ 電磁波の話 その1その2 、 その3 ・ 電磁波対策 ・ 書いてみて…  ]




  携帯電話の使用と脳腫瘍リスクに相関関係なし、WHO研究

 携帯電話の使用と脳腫瘍(しゅよう)発症リスクとの間に、明確な関連性は見つからなかった――。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)の出資で行われた研究で、このような結果が出た。18日の医学誌「国際疫学ジャーナル(International Journal of Epidemiology)」に掲載される。

 この研究は、携帯電話使用の安全性に関するものでは過去最大規模。13か国の神経膠腫(こうしゅ、グリオーマ)患者2708人と髄膜腫患者2409人を10年間にわたり調査した。その結果、10年間携帯電話を使い続けることによる脳腫瘍発症リスクの増加は、確認できなかった。

 ただ、ヘビーユーザーにおいて「リスクが高くなるという示唆」はあったという。これらのヘビーユーザーのうち、頭の同じ側に携帯電話をあてて使った患者群では、神経膠腫で40%、髄膜腫で15%発症リスクが高まった。

 もっとも、この点については偏りや誤差のため容易な関連づけはできないという。研究では、「ヘビーユーザー」の定義を1日30分の利用としており、これは今日の基準では決して頻繁な利用とは言えないため、研究チームは更なる研究の必要性を指摘している。

 さらに、急速にヘビーユーザー化する若年層が今回の研究対象に含まれていないことから、今後の研究が必要だとしている。これについては、欧州連合(EU)の出資で、幼少・若年期における携帯電話使用による脳腫瘍リスクの新たな研究が行われるという。

 一方で研究者らは、最近の携帯電話は電磁波の放出量も減り、ハンズフリー機器やメールの人気が高まったことで、頭部が電磁波にさらされる機会は減っていることにも言及している。

        - AFPBB News より引用 -

 

このような研究結果が出たと地元の新聞にも書いてありました。
いままで、危険だと言われてきた携帯電話の問題に一石を投じた形です。


・・・と言いたいところですが、こちらのHPの記事を見てみてください。

Rensselaer, NY, May 18, 2010 - (JCN Newswire) - 10年におよぶ世界保健機構INTERPHONE研究の最終成果が本日発表され、前回の報告で多くの専門家たちが警告していたとおり、成人が携帯電話を日常的に使用している場合、神経膠腫の危険性が大幅に増大することが裏付けられました。1640時間以上の使用で(つまり、10年以上毎日約1.5時間使用すると)、危険性は40%高まります。頭部の、電話をよく使っていた側に、脳腫瘍が発生しやすい傾向があります。

 BioInitiative Reportの共同編集者で、米国ニューヨーク州レンセリアのニューヨーク州立大学オールバニ校健康・環境研究所所長のDavid Carpenter (MD MPH)は、次のように述べました。

 「この研究は完全なものではありませんが、報告書にまとめられた危険性については、特に子供に対する携帯電話の使用頻度と使用方法の制限や、メーカーに対する携帯電話やPDAの設計見直しの要求を促す警告として、深刻に捉えるべきです。この報告結果は、新しい無線技術の展開が、一般市民へのリスク拡大につながり、意図せずに長期的医療費を増大させる結果となりうることを、各国政府に警告するものでもあります。」

 研究報告は、International Journal of Epidemiologyに掲載されています。世界各国の13のチームが、成果をまとめました。


 ウィーン医科大学環境保健研究所所長のMichael Kundi氏は、研究について次のように述べました。「著者たちは、全般的にはリスクの増大は見られなかったと述べています。しかしこれは、予想を裏切る結果ではありません。たばこやアスベストなど、脳腫瘍や肺がんなどの固形がんの原因となる発がん物質にさらされている場合でも、このような短い期間では、がんの危険性の有意の増大が見られたことがないからです。脳腫瘍の潜伏期間は15~30年です。」

 INTERPHONEの調査結果は、スウェーデンのエーレブルー大学病院、米国のユタ州立大学およびカリフォルニア大学バークレー校で行われた前回の調査で、脳腫瘍研究の結果と組み合わせた結果、すべてのメタ分析で、神経膠腫の危険性の増大が報告されたことを、さらに裏付けるものです。

 スウェーデンのエーレブルー大学のLennart Hardellは、次のように結論付けました。「本校の他、いくつかの調査グループにより、携帯電話の使用により脳腫瘍の危険性が増大することが発見されましたが、INTERPHONEの最終調査結果は、それを裏付けています。日常的に携帯電話を使用している人々以上に、脳腫瘍の危険性が大幅に増大する発がん因子は、それに長期間(10年間以上)さらされているのでない限り、ほとんどないと予測しています。」

 「この調査に協力した患者は30~59歳で、若者と老人は含まれませんでした。コードレス電話の使用は、分析の対象外としました。国によっては、一部のコードレス電話の無線電波の放射量も、携帯電話と同じ程度に高い場合がありますので、このような機器の使用について考慮しないために、危険に対する評価が低くなった可能性はあります。」


 全世界での40億人以上の人が携帯電話を利用していますので、脳腫瘍の蔓延の可能性を憂う専門家たちは、携帯電話の設計の見直し、警告、小児による使用の禁止を呼びかけています。携帯電話から出る化学物質と無線電波の両方について、生活の中でさらされる有害物質の悪影響は、成人より子供の方が危険性が高いです。子供の発達中の脳や神経系に、無線電波が放射されることによる悪影響について、専門家たちは憂慮しています。

 携帯電話や、他の電磁場(EMF)にさらされることの潜在的危険性について、The BioInitiative Reportでは2007年に市民の健康に対する警告を提起しました。同誌では、健康調査に先立って、無線技術を使ってEMFや無線電波を発する機器の設置をこれ以上進めないように忠告し、新技術により発生する危険に対処するために、生物学に基づいた安全制限を新たに設けるべきであると論じました。INTERPHONEの研究成果は、これらの警告の重要性を強く裏付けるものでした。

    - CNET JAPAN より引用 -




これらは、どちらも同じ論文からの記事ですが、ずいぶんニュアンスがちがってきますね^^;

「全般的にはリスクの増大は見られなかった」「日常的に使用している場合(ヘビーユーザー?)、神経膠腫の危険性が大幅に増大する」のどちらに傾きを置いたかによる違いだと思います。

論文の原文が読めればいいのですがみなが読めるわけではないので、どうしても報道の仕方によって印象が変わってしまいます。
(ここまで印象が変えれるところが報道のすごいところですが…)



さて、長い文章になったので、ポイントを整理すると・・・

・ ヘビーユーザーの定義を1日30分の利用としているが、現在の使用状況の基準では少なすぎること。

・ 10年という短い期間では、がんの危険性の有意の増大が見られず、脳腫瘍の潜伏期間は15~30年であること。

・ 調査に協力した患者は30~59歳で、老人や電磁波の影響を受けやすいとされる若者・子供のユーザーが含まれていないことや、脳腫瘍との関連が疑われるコードレス電話の使用状況が分析の対象外であること。


といったところでしょうか。

他にも、使用人数に対して調査対象が少ないとか、電磁波に囲まれている現代社会では一概に言えないとか、WHOと経済界との利権関係で…とか(笑)


これだけ穴があると、この研究結果はなんとも言えない内容だな。というのが私の感想ですが、みなさんはどうでしょうか^^


とにかく、まだ注意してみておく必要があると思います。

特に子供たちは、これから50年以上携帯電話とつきあって生きていくのですから注意しておくべきだと思います。
使う時間・頻度も昔とはまったく違いますし。

いまのところは、予防原則 (生活環境・自然環境に対して被害をあたえる脅威については、科学的な証拠がなくても事前回避の措置を定めるという原則)の考えで対応していったほうが無難かもしれません。


携帯電話における脳腫瘍対策としては・・・

電磁波は距離の二乗で減衰しますから、少し耳から話すだけでも大分電磁波は弱くなります。
長時間電話をする際は、スピーカーホンにしたり、イヤホンマイクを使う・右耳左耳交互に代えて会話をするようにすること。
また、メールで代用できるならメールにすることも有効かと思います。

詳しくは、電磁波対策の記事にも書いてます。よろしければどうぞ。



携帯電話や電磁波の身体への影響は、まだまだわかっていることは少ないです。
これからも、新しい情報や研究結果などがわかったら追記していきますね


↓役に立った・わかりやすかったなど、よかったらポチッとヨロシクお願いしますm(_ _)m
 にほんブログ村 健康ブログへ