蜂蜜からボツリヌス菌 生後6カ月の赤ちゃん死亡
東京・足立区で、生後6カ月の赤ちゃんが蜂蜜入りのジュースを飲んで死亡していたことが分かりました。
生後6カ月の男の赤ちゃんは、2月20日に呼吸不全などの症状が出たため救急搬送され、先月30日に死亡しました。家族は赤ちゃんに離乳食として蜂蜜入りのジュースを与えていたということです。赤ちゃんの便や蜂蜜からボツリヌス菌が検出されたことから、東京都は、死因を蜂蜜入りジュースを飲んだことによる乳児ボツリヌス症と断定しました。死亡例は国内では初めてです。都は、蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれていることがあり、食中毒になりやすい1歳未満の赤ちゃんには食べさせないよう注意を呼び掛けています。
- ヤフーニュースより引用 -
ハチミツが赤ちゃんにはダメというのは知っていたが、なぜダメなのかまでは知りませんでした…(反省)。
確かに家にある蜂蜜の注意書きには「1歳未満の乳児に与えないでください」書いてありました。
ネットでは知らなかったという人も多く見受けられましたが、確かに1976 年米国において最初の乳児ボツリヌス症の例が報告され、1987年に厚生省が「1歳未満の乳児にハチミツを与えないように」と各都道府県に通知しているので、まだ30年ほどしか経っていません。
1987年以前の子育て経験者やそれ以降でも子育て経験がない人たちは、知らなかったり知識の継承ができていなくてもしょうがないかもしれません。
なので簡単ですが、乳児ボツリヌス症について調べてみました。
まず乳児ボツリヌス症は、
食品中に含まれる毒素による一般的なボツリヌス食中毒と異なり、ボツリヌス菌芽胞を生後1 年未満の乳児が経口的に摂取した結果、腸管内で菌が発芽・増殖して産生した毒素により発症する。出生後順調に発育していた乳児が便秘傾向を示す。大半の患者は便秘状態が数日続き、全身の筋力が低下する脱力状態になり、ほ乳力が低下し泣き声が小さくなる。特に、顔面は無表情となり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなる。眼瞼下垂、瞳孔散大、対光反射が緩慢になるなど、ボツリヌス食中毒と同様な症状が認められる。(
IDWRより転機)
となっており、、乳児は成人に比べて胃腸が未発達で消化管が短いので、成人では胃腸で不活化されるボツリヌス菌も乳児では腸管まで届いてしまうため発症してしまいます。
数日間便秘が続く場合はとりあえず病院につれていったほうがいいでしょう。
予防としては、まずボツリヌス芽胞による汚染の可能性がある食品(ハチミツ、黒糖、コーンシロップ、野菜ジュースなど)を避けることだそうです。
本来、ボツリヌス菌は芽胞となって高温に耐えることができるが、ボツリヌス毒素自体は100℃で1~2分の加熱で不活化するので、ボツリヌス菌による食中毒を防ぐには食べる直前に食品を加熱することが効果的です。
しかし、乳幼児は先ほども書いたように胃腸が未発達のため、加熱しても乳児ボツリヌス症になる可能性があるので上記の食品は避けることが賢明です。
また、このほかにも赤ちゃんに与えていけないものとして、ナッツ類・ぎんなん・カフェイン・ミネラルウォーターなどもあります。
たとえ、自分が子育てをしていなくても、知り合いや家族の赤ちゃんに良かれと思ってあげることもあるかもしれません。
なので、子育て中の人のみならず、他人事と思わずにこういったことは知っておくべきですね^^
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